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一川誠

著者情報
著者名:一川誠
いちかわまこと
イチカワマコト

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      錯覚学-知覚の謎を解く
      カテゴリー:異常心理学
      5.0
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      • 「百聞は一見に如かず」という言葉がある。
        「人から話を聞くよりは、直接見る方がよい」という意味だが、人は、それほど正確に世界を見ているわけではないらしい。

        錯覚。
        同じ長さの線であるのに違って見えたり、直線なのに曲がって見えたり、同じ色なのに色の濃淡があるように見えたりすることがある。
        色のない所に色を見てしまったりすることさえある。
        そういう例を見た事がある人も多いだろう。
        しかも、実際は同じだ、と分かっていたとしても、異なって見えてしまうし、何度連続して見たとしても、初めて見た時と見え方は変わらない。

        栃木県日光市の「日光江戸村」という歴史テーマパークでは、錯覚を利用した「からくり屋敷」があるが、頭では分かっていても、目に入る光景は、その感覚と一致しないので、歩くだけで目が回ってしまう。
        (ちなみに、このからくり屋敷には、ところどころ「非常口」があり、自分も非常口から逃げ出した)

        本書の中にも錯覚が起きる図が多数、掲載されている。
        中には、見ていて目が回ってくるものもあるので、その点では要注意。

        この錯覚は事前の知識や、練習によっても防げない、人の知覚システムそのものに起因しているらしい。
        どうやら「正確に認知する」よりも「素早く認知する」ことの方を優先しているようだ。

        錯覚というと、それによるリスクが・・・、という事が思い浮かぶので、(多少)マイナスのイメージが先行してしまうが、一方でアニメやテレビ、映画に積極的に利用してもいる。
        3Dテレビや映画では「酔う」人もいる。
        進んだ技術に対して、人間の感覚が追いついていない。

        ただ、錯覚のメカニズムがすべて解明されたとしても、他にも違う意味での「錯覚」がある。

        それは「人は自分が望んでいるものしか見えない」
        要するに「都合の悪いことは無視しやすい」ということ。
        >> 続きを読む

        2012/12/30 by Tucker

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