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Wikipediaの純文学で例示されていた作品。いじめられている少年と同じくいじめられている少女との交流という感じなのかな。読みやすくはあるのだが、いじめられているシーンを読むのがしんどくて読み飛ばしながらも三分の二ほど読み進んだ236ページでドロップ。いじめ以外の作品を読んでみたいなあ。 >> 続きを読む
2020/03/07 by 和田久生
表題作の中編(約100P)と短編(約25P)の二篇収録。二篇ともに意識を液状に表現したような、主人公視点の文体が特徴的でした。『乳と卵』東京の三ノ輪に住む私(夏子)のアパートに三日間の予定で大阪から姉と姪が訪れる。姉の巻子は39歳、離婚しており娘を育てるために京橋の場末のスナックでホステスとして働いている。今回の上京は自身の豊胸手術のための調査を兼ねており、豊胸手術をするということに異様なこだわりを見せている。娘の緑子は、巻子、夏子に対してなぜか口頭での会話は行わず、筆談でコミュニケーションをとる。常に携えているノートに手記を残すことを習慣としており、そこには卵子への好奇心、初潮を迎えることへの少女の怖れや大人になることに対する嫌悪感などが綴られている。物語は私の視点で巻子、緑子の母娘を描写しつつ交互して緑子の手記を挿入するかたちで進められる。一段落ごとが長めに取られ、地の文のなかに主人公視点による外面描写、三人の会話、それに些細な変化にもその都度反応する私の意識が溶け合うような文体に大きな特徴がみられる。会話文にはやや紋切型からはなれ、現実に即した現代の女性ならではの関西弁が用いられていることもあり、読みづらく感じる読者もいるかもしれない。『あなたたちの恋愛は瀕死』百貨店の化粧品売り場で、ティッシュを配られて、書店にて、さまざまな思いをめぐらす女性の意識が描かれる。ナンセンスにも読める。描写の特徴は表題作と共通している。こちらは関西弁ではない。 >> 続きを読む
2020/09/09 by ikawaArise
女とは何か。子を産むとは何か。育てるとは何か。それでも捨てられない『女』とは何か。前半はとにかく進まなかった。今読む話やなかったなぁ(´◡`;)後半はさすが芥川賞受賞作というか、かなり一気にのめりこめた。読む時期によって変わってきそう。感じ方とか、捉え方とか。 >> 続きを読む
2015/04/08 by ayu
重たい…。私が考えていたいじめっ子像がものすごい勢いで破壊されました。特に百瀬と僕が2人きりで話すあの場面。私が想像していた百瀬やいじめる側の人間の考え、すべてにおいて想定外の発言がポンポン飛び出してきて、どっちが正しいとかではなく、僕の言っていることは正論だけど百瀬のいってることもある意味正論で。 >> 続きを読む
2014/01/13 by シ ホ
ごくごく地味な女性の恋物語といってしまえばそれまでですが、感情の揺れが丁寧に描かれていると思います。でも、読み終わってしまうと物足りない印象。 >> 続きを読む
2018/11/10 by komatsu
【何ともけったいな話やなぁ……】 この作品のレビューは私には不可能です。 もう最初に言い切ってしまいます。 何となく書くことはできるかもしれませんが、おそらくうまく伝わらないと思われます。 もう、この本は実際に読んで頂くしかないとしか言いようがありません。 主人公は、デパートの化粧品売り場に勤める若い女性なのですが、歯科医助手を募集していることを知り、勤務地が大変都合が良かったことから、アルバイトの歯科医助手として勤務し始めます。 でも、彼女、これまでに歯を磨いたことがないという女性で、それにもかかわらず虫歯になったこともないとかで、歯科医に行ったこともないというんです。 彼女は、勤務先の歯科医でひたすら消毒をします。 また、歯の詰め物のセメントを練ったりもします。 彼女は、自分の本質は奥歯なのだと考えます。 彼女は、青木という男性と交際しているのですが、青木はこのところ仕事が忙しくてなかなか会えません。 彼女は、青木に電話をして歯科医で務め始めたことを伝え、青木も歯科医に来ると良いと誘います。 彼女はまた、これから生まれてくる自分の子供に向けて日記をつけ始めます。 とは言え、彼女は妊娠しているわけでもないのですよ。 いつか母親になることを想定して、今から子供に向けて日記をつけるというのです。 でも、その日記の日付はぐちゃぐちゃになっているのですが。 全編大阪弁で語られる本書は、とにかく発想が不思議で、非常に独特の表現を多用します。 どういう話なのかを要約することはこれはもう無意味なのでしょう。 一体何を言いたいのかもよく分からないのですが、何故か最後まで読ませてしまいます。 歯科医にやってきた青木が治療を終えるとその後をつけて青木のアパートまで行くのですが、そこには彼女の知らない女性がいました。 彼女は、青木に対してよく分からないことをまくし立ててしまうのですが、青木はまるで彼女のことを知らないかのように呆然としているだけ。 逆に青木の部屋にいた女性に罵倒されてしまいます。 唐突に展開していく話は、一体どこへ向かうのか予測不可能です。 本書には、もう一つ、『感じる専門家 採用試験』という短いお話も収録されていますが、これもどういう話なのか非常に不可解です。 主人公の女性は妊婦なのだと思いますが、何故子供を産むことができるのかについて、非常に形而上学的?哲学的?な疑問を呈し、これに対して別の妊婦から反論されます。 いや、でもそれは午後4時のスーパーマーケットで買い物をしている時のこと(なのか?)で、このスーパーは高級店のようで値段が高いのだけれど、近いのでついつい利用してしまうとか。 でも、アボカドの食べ頃がいつもわからないし……。 う~ん、とにかくけったいな本です。 どことなく、つげ義春の『ねじ式』のような不条理感も漂います。 もう、どうにもまとめられないので、薄い本ですからどうかご自身で読んでくださいますようお願いします。読了時間メーター□□ 楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK) >> 続きを読む
2020/05/09 by ef177
文学界の注目の川上未映子さんの随筆集があると、早速購入して読む。奇才だけあって、難解。昔、文藝作品を読まなければと、読みかけて理解できない表現に戸惑い最後には自信喪失した思いがよみがえる。喜怒哀楽の激しい人、近所にいたらヘンな人といわれる人、常に鋭い指摘で友人の心の心底をえぐる人、夢と現実のサカイが薄い人、心の存在と肉体の存在を同時に常に感じることができる人・・・・・・・・。純文学って何。クラッシック音楽でいう、現代音楽みたい。理解しなければと思いながら、心がいっこうに癒されない。一番苦手な本。でも、もう少し近寄ってみようと作者の芥川賞受賞作「乳と卵」・・・・・・・・買ってしまいました。 >> 続きを読む
2013/12/16 by ごまめ
面白かった。テンポがよくて楽しい。川上さんの小説は読まず嫌いで手を出してないけど、エッセイはまた読もう。 >> 続きを読む
2017/09/05 by tomolib
エッセイ好きの私が、エッセイなら何でも良いのではないと解った一冊。日常生活からのいろんなことに感じたことが書かれているんですが、いたって、哲学的、精神的、神秘的、で馴染めない感覚。川上未映子さん、小説の「乳と卵」、エッセイの「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」の二冊しかまだ読んでないのには、それなりの理由、あまり相性が良くないんでしょうな。 >> 続きを読む
2020/09/17 by ごまめ
性急な問いと、答えが求められる時代だからか、自分で考えるより、他者から教わることに安心感を覚えることが増えていないだろうか。ときどき社会全体が「平均点」のコピペで形成されているような 違和感を覚えることがある。そんな中、自分で考えることを生業にしている6名をゲストに川上氏が繰り広げる対話は実に刺激的で面白かった。答えが容易じゃない疑問や謎をどう問うのか? 生きて、思考して、活動して、消えていく人生そのものが「科学」でもあり「哲学」にも思えた。『乳と卵』『ヘヴン』など川上氏の代表作を読み解く上でも貴重な対話集。 >> 続きを読む
2018/01/04 by まきたろう
普段私たちが使っているものと同じ言葉とは思えない。独特な文体で、引き込まれる。言葉が音楽みたいな。言葉が踊っているような。女性の視点。そして日常。だけど普段読んでいる本のどれに分類してよいものか迷う。後で調べてみたら散文集らしい。正直意味がわからなかったりもする。だからちゃんとした文章とちゃんとした意味を求める方はこの本はダメだと思うけど、私はとても好き。頭で考えるより、無心で読みたい本。 >> 続きを読む
2012/10/31 by mahalo
【川上未映子】(カワカミミエコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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