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川上未映子

著者情報
著者名:川上未映子
かわかみみえこ
カワカミミエコ

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      ヘヴン
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! mt-yuto
      • 冷たい眼でみるとキモカップル。
        しかし泣けてくるようなピュアなイジメられっ子同志のカップル。
        このピュアさに心打たれました。
        読んでいくうちにどんどんハマってきます。

        こういうの読んでるときって映画も好きなもんだから役者が演じているのを想像したりすることが多い。
        イジメ描写にしても映像化はできるにしても「汚い女子」はまだしも所謂「ロンパリ」なんか難しいでしょう。
        コンタクトつけたり画像処理すればいいのかな?

        そんなことはいいとして、コレ中盤までは満点の出来。
        終盤までになんだか急いだ感じがして前半の丁寧さが帳消しな印象。
        百瀬くんとの対話は都合が良すぎてしまってそこからがなんだか個人的には「?」な部分だったり。
        しかし展開のしようがないのでまぁ、こんな感じになるんでしょうね。
        2人の中学生カップルのピュアさが魅力の全てです。

        ストーリーに満点ってほどでもないんだけど忘れられないような内容の良い本だったと思います!
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        2018/07/11 by motti

    • 他3人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      乳と卵
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
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      • 女とは何か。子を産むとは何か。育てるとは何か。それでも捨てられない『女』とは何か

        前半はとにかく進まなかった。今読む話やなかったなぁ(´◡`;)
        後半はさすが芥川賞受賞作というか、かなり一気にのめりこめた。

        読む時期によって変わってきそう。感じ方とか、捉え方とか。


        >> 続きを読む

        2015/04/08 by ayu

      • コメント 1件
    • 他3人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      乳と卵
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 一人の少女が性を意識しだして物語が進んでいきます。
        男の自分にとってとっつきにくいのかと思いましたが特にそんなことはなく、親子のつながりについて考えさせられました。
        ラストはお互い感情をぶつけ合う親子の叫びみたいなものが描かれていました。でもなんかコミカルに見えなくもなかったです。
        少し心が温まるようなそんな作品でした。
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        2017/06/21 by ユート

    • 他3人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      ヘヴン
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!

      • 川上未映子の第20回紫式部文学賞受賞作「ヘヴン」を時間をかけて読み終えました。

        ギリシャ神話に、神々の怒りをかって山頂まで岩を運び上げる、永遠の苦行を科されたシーシュポスの挿話があります。

        岩は頂上に達するや、その重さで落下。つまり、シーシュポスは決して成就されることのない"無間地獄"を生き続けなくてはならないのです。

        カミュは、彼の哲学的エッセイ「シーシュポスの神話」の中で、しかし、この地獄を絶望とはとらえていません。

        死に反抗し、生きる情熱を燃やすシーシュポスの「神々を否定し岩を持ち上げるという至高の誠実」を讃え、永遠に岩を運び続けなくてはならない苛酷な運命を「すべてはよし」と判断し、頂上を目指す闘争を止めないシーシュポスこそが、人間の自由や勝利の象徴であると説いているんですね。

        今回読了した川上未映子の「ヘヴン」には、このシーシュポスのような人物が登場します。
        それは、斜視のために惨い苛めにあっている十四歳の「僕」に、「わたしたちは仲間です」という手紙を送る同級生のコジマ。

        彼女もまた「家が貧乏であること、不潔だということでクラスの女子から苛められている生徒」です。
        コジマは、自分がこんなふうに汚くしているのは、真面目で優しい人なのに貧乏から抜け出せず、挙げ句、妻から三行半を突きつけられた父親を忘れないためであって、「これはわたしにしかわからない大事なしるしなんだもの。お父さんがどこかではいてるどろどろの靴を、わたしもここではいてるっていうしるしなのよ」と「僕」に明かします。

        そして、自分を苛める子たちには「こんなふうな苦しみや悲しみにはかならず意味があるってこと」が何もわかっていない、いくら虐げられても抵抗をせず、「わたしと君が、いまもそれぞれの場所で守りながら立ちむかってることが、美しい弱さなの」と語りかけるんですね。

        そんな、「僕」を折伏するかのように熱弁を振るうコジマの対極に、著者の川上未映子は、苛めグループの一人、百瀬というニーチェの「善悪の彼岸」にかぶれたような"思想"の持ち主を置き、苛めの「意味なんてなにもないよ。みんなただ、したいことをやってるだけなんじゃないの。---君だってさ、やりたいことってなにかあるだろう?---基本的に働いてる原理としてはだいたいおなじだよ」

        「みんながおなじように理解できるような、そんな都合のいいひとつの世界なんて、どこにもないんだよ」

        「弱いやつらは本当のことには耐えられないんだよ。苦しみとか哀しみとかに、それこそ人生なんてものにそもそも意味がないなんてそんなあたりまえのことにも耐えられないんだよ」

        「地獄があるとしたらここだし、天国があるとしたらそれもここだよ。ここがすべてだ」と語らせます。
        そして、コジマと百瀬の"思想"の間に、「僕」と読者を放り込み、ここに在る悲しみについて考えさせるんですね。

        息詰まるほど酷たらしく、リアルな苛めの描写の合間に挿入された、そうした対話や長いモノローグがもたらす深い精神性が、十四歳の小さな世界を大きく広げ、総合小説の結構を備えるに至っていると思う。

        なかでも、私が強く感じたのは、この作品の中で描かれる、カミュの「すべてはよし」にも繋がる"美しい弱さ"に拘泥するあまり、自らをどんどん、どんどん追い込んでいくコジマの姿であり、たった十四歳の少女にシーシュポスの責め苦を与える世界の残酷さです。

        「僕」のある告白によって、コジマが精神を失調させていき、やがて、美しい、しかし、ひどく痛ましいシーンを迎える八章は圧巻だ。

        感情と理性、双方から心を激しく揺さぶられる、そんな稀有な体験ができる紛うことなき傑作と呼べる作品だと思う。

        >> 続きを読む

        2019/01/15 by dreamer

      • コメント 4件
    • 他2人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      すべて真夜中の恋人たち
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! Tukiwami

      • 中学校内のすさまじいイジメを題材にした「ヘヴン」で新境地を拓いた、川上未映子の長編小説「すべて真夜中の恋人たち」を読み終えました。

        主人公の入江冬子は、三十四歳のフリーの校閲者。
        男性関係はおろか、人づきあいにはとにかく消極的で不器用。
        暇ができても何をしたらいいかわからず、献血に行ってしまうような超地味な女性。

        楽しみは自分の誕生日の真夜中に、独りで出歩くこと。
        真夜中の光の美しさ。それはどこから来るのだろう-----。

        お酒がまったく飲めなかった冬子だが、ある時から少しずつビールや日本酒を飲むようになる。
        「頭のなかが少し広がったような感触がするのだった」と。

        この後、冬子はありていに言うと、アルコール依存症に似た状態に陥っていくのだが、その過程が極めて淡々と、「わたしはトイレへ行って---日本酒をがぶりとあおり」とか「午前中はひたすらビールだけを飲むことにした」というように、気負いのない言葉で綴られていくので、うっかり読み落としてしまいそうなほど。

        このあたりがまた、"川上マジック"のなんとも怖くて、ぞくぞくするところでもあるんですね。

        そのうち冬子は、お酒の力を借りてカルチャーセンターに出かけ、それがきっかけで五十代の高校教師・三束さんと出会う。
        三十代の独身女性と歳の離れた先生との恋?-------。

        川上弘美の「センセイの鞄」を仄かに想起させる設定で、こんなやりとりもあるんですね。
        「入江さん、ではなく、冬子さんと呼ぶのはどうでしょう」----「はい」「しかしこんなふうにお会いしている時点で、すでに生徒であってはいけないのですが」「はい」「わたしの提案は、どうでしょうか」「はい」。

        二人の会話は、いつもぎこちなく、ぷつぷつと切れてしまう。
        しかし、冬子がショパンの子守歌を聴きながら、胸の内を語る場面などでは、言葉は光のように、水のように、滔々と流れていくのだ。

        「暗闇のなかでたったひとつ、ゆるやかな螺旋を描いて浮かぶその光の階段は」と始まり、「透きとおってしまった胸がまるで何万光年もむこうの星雲を飲みこんだようにうっすらときらめいているのがみえた」とひと息に続いていく文章の美しさ。

        文体の「息」ひとつで、感情をこうも見事に表現できる作家がどれだけいるだろう。

        校閲者は、文字は読んでも物語は読んではいけない、と叩きこまれたと冬子は言う。
        常に受け身で、自分で何も選んでこなかったと言う冬子。
        主張の強い人々の中で、「弱く」見える冬子。

        何が強くて何が弱いのかという問題や、人間の意志について、この作品は「ヘヴン」と地続きの面があるような気がします。
        「ヘヴン」で壮絶なイジメを繰り広げた二ノ宮と百瀬も、ある意味、この作品で某二人の人物に姿を変えて登場しているのだと思う。

        彼らが冬子に、意志について問いただし、問い詰め、冷酷に追い詰めていく幾つかの場面は、「ヘヴン」で百瀬がイジメ論を展開した有名なくだりを思わせましたね。

        「ヘヴン」が、いわば直球勝負の傑作だとしたら、「すべて真夜中の恋人たち」は、恋愛小説の王道をゆく渾身の一作だと言えるだろう。

        >> 続きを読む

        2019/04/22 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります
      カテゴリー:雑著
      2.0
      いいね!
      • 文学界の注目の川上未映子さんの随筆集があると、早速購入して読む。

        奇才だけあって、難解。

        昔、文藝作品を読まなければと、
        読みかけて理解できない表現に戸惑い最後には自信喪失した思いがよみがえる。

        喜怒哀楽の激しい人、近所にいたらヘンな人といわれる人、
        常に鋭い指摘で友人の心の心底をえぐる人、夢と現実のサカイが薄い人、
        心の存在と肉体の存在を同時に常に感じることができる人・・・・・・・・。

        純文学って何。

        クラッシック音楽でいう、現代音楽みたい。
        理解しなければと思いながら、心がいっこうに癒されない。

        一番苦手な本。

        でも、もう少し近寄ってみようと
        作者の芥川賞受賞作「乳と卵」・・・・・・・・買ってしまいました。
        >> 続きを読む

        2013/12/16 by ごまめ

      • コメント 6件
    • 1人が本棚登録しています
      わたくし率イン歯ー、または世界
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • ページをめくりながら、びくっとした。

        主人公のように、何度か、前歯が抜け落ちる夢を見たことがあるからだ。

        作中の夢判断によると、歯は、自分を含めた人間関係を表す、と説いている。自分が抜け落ちることは、大変なことだから、人は歯の抜ける夢に不吉さを感じるらしい。

        社会の中で、個人は疎外感や虚無感を味わっても、なんとか折りあいをつけながら、自分が抜け落ちないように、自己実現のバランスを整えている。

        そんな中、主人公は、主体自体に疑問を持ち、自我の置き場所を脳や、心でなく、強じんな奥歯の中に求める。

        有るもの、無いもののすき間を埋めるかねように意識を奥歯に封印してゆく。

        その奥歯に秘めた自我も現実と摩擦を起こし、揺らぎはじめる。

        私が見た夢も予兆だったのか、昨年、歯槽膿漏を悪化させ、歯を失った。

        そのときの施術経験からか、歯科で使われるピンクの練りもの(印象、と呼ぶらしい)の描写で「印象は無いを受けとって、無いに石膏が盛られて再び、有るに生まれ変わるのです」というフレーズが妙に心に引っかかった。

        歯科を何度も訪れる親子を描いたラストシーンを読みながら、私はかつて永久歯が存在していた自分の口の中に「有る」詰め物を舌でなぞっていた。歯は確かにメンタル世界とつながっている場所なのかもしれない。

        アップテンポでリズミカルな文体は、本作でほぼ完成していたことを知った。主人公が自己の感情をあらわす瞬間に起きてしまうラップ現象みたいな独特な描写は、収録作『感じる専門家 採用試験』の主婦と妊婦の長セリフ合戦でも全開。その後の『乳と卵』の卵割りシーンや『あなたたちの恋愛は瀕死』のエンディングなどに発展していく原点を感じた。

        実生活でも母親になられた作者が、哲学的な世界観をどんな物語で楽しませてくれるか? 今後も注目したい。
        >> 続きを読む

        2015/04/26 by まきたろう

      • コメント 2件
    • 6人が本棚登録しています
      オモロマンティック・ボム!
      3.0
      いいね!
      • 面白かった。テンポがよくて楽しい。川上さんの小説は読まず嫌いで手を出してないけど、エッセイはまた読もう。 >> 続きを読む

        2017/09/05 by tomolib

    • 1人が本棚登録しています
      六つの星星 川上未映子対話集
      3.0
      いいね!
      • 性急な問いと、答えが求められる時代だからか、自分で考えるより、他者から教わることに安心感を覚えることが増えていないだろうか。

        ときどき社会全体が「平均点」のコピペで形成されているような 違和感を覚えることがある。

        そんな中、自分で考えることを生業にしている6名をゲストに川上氏が繰り広げる対話は実に刺激的で面白かった。

        答えが容易じゃない疑問や謎をどう問うのか? 生きて、思考して、活動して、消えていく人生そのものが「科学」でもあり「哲学」にも思えた。

        『乳と卵』『ヘヴン』など川上氏の代表作を読み解く上でも貴重な対話集。
        >> 続きを読む

        2018/01/04 by まきたろう

    • 1人が本棚登録しています
      先端で、さすわさされるわそらええわ
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 普段私たちが使っているものと同じ言葉とは思えない。独特な文体で、引き込まれる。言葉が音楽みたいな。言葉が踊っているような。

        女性の視点。そして日常。だけど普段読んでいる本のどれに分類してよいものか迷う。後で調べてみたら散文集らしい。

        正直意味がわからなかったりもする。だからちゃんとした文章とちゃんとした意味を求める方はこの本はダメだと思うけど、私はとても好き。頭で考えるより、無心で読みたい本。
        >> 続きを読む

        2012/10/31 by mahalo

      • コメント 6件
    • 4人が本棚登録しています

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