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しがない小説家のハリーに届けられた手紙。そこには4人の女性を殺害した死刑囚のダリアン・クレイから、事件を告白する本の執筆依頼。ベストセラー確実な誘いにハリー乗るが、そこには裏が。展開の仕方として刑務所にいるのに、ハリーが関わる人たちが悉く死体に。よって別の犯人がということだが、中々意外な関係性が見て取れる。媒体でかなり評価されたミステリ本だが、そこまで騙された感はない。むしろ最後の人間が唐突すぎて、その前で終わった方がきれいだった気も。 >> 続きを読む
2019/09/08 by オーウェン
デイヴィッド・ゴードンのアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補作「二流小説家」を読了。この小説は、二流作家が死刑囚の告白本の依頼を受ける話だが、設定からプロットまで実によく考えぬかれているなと思いましたね。作家論や文学論を交えた批評的なミステリのようにみせて、実は中盤で連続殺人事件の意外な真相であっと驚かせるし、終盤ではトンプスンの「内なる殺人者」も真っ青のノワールぶりだ。主人公の作家が書いているハードボイルド、ヴァンパイア、SFの小説を挿入してのメタフィクション的な味わいも実に愉しいが、何よりもおかしいのは、連続殺人鬼の死刑囚が、主人公の作家にポルノ小説の書き方を伝授するところなんですね。人間の欲望はいかに異なっているのか、異なっている欲望にいかに答えることが出来るかを試す内容でもあるのだ。そして、ジャンルの多様さを分析し、いかに小説を書くべきかを論じ、いかに小説を書いているかを提示し、いかに小説家が騙されて痛い目にあうかも書かれている。とにかく、小説とミステリ好きにはたまらない作品だ。 >> 続きを読む
2018/12/13 by dreamer
【青木千鶴】(アオキチズル) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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