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小川糸

著者情報
著者名:小川糸
おがわいと
オガワイト

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このランキングは1日1回更新されます。
      食堂かたつむり
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
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      • 生きる事は、命をいただくこと。
        恋人も家財道具一式も全て失ったりんごに残されたのは、おばあちゃんから受け継いだ、大切な大切な、ぬか床。
        それを抱えて、一度捨てた故郷へ帰る。そこで待っていたのは、熊さんとおかんと、ブタのエルメス。
        りんごが開くかたつむり食堂に訪れた人達は、皆奇跡がおこる。幸せな訪れがある。でもそれは、奇跡でも何でもない。
        大切な、大切な命を、丁寧に料理し、隅々まで残さずいただく。
        それだけで十分幸せなこと。それが、生きるということ。
        死とは何なのか。野菜を、果物を、魚を、肉を、エルメスを。
        命をいただき、自分の血と肉にする。大切な人は死んでもなお、自分の中に生きる。とても素直に、そう信じれる。
        料理をする時の気持ちは、料理に現れる。確か、『つるかめ助産院』にもあった言葉。
        料理を捨ててはいけない。命を捨ててはいけない。
        日々の暮らしを、食べるものを、側にいる人を。
        もう一度、深く愛でたくなるあたたかい物語。
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        2014/09/12 by ayu

      • コメント 3件
    • 他5人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      つるかめ助産院
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 出産は、未知なるドラマ、奇蹟。
        現代の世間一般の人たちは、妊娠すれば、子どもは生まれてくるもの、と思っているけれど、実は、誰にでも様々なことが起こる可能性がある。

        捨て子で里親の元で育って、結婚した男性はある日突然、忽然と姿を消し‥‥という小野寺まりあが訪れたこの島の助産院の先生から妊娠していると告げられ、この助産院で産むことに決める。

        助産院の、心に傷を持ちながらも生きる仲間たち。
        仲間たちとの生活、出産までのお手伝いなどで少しずつ自分の居場所を見つけ、過去の自分も受け入れられるようになったまりあ。

        この南の島での気候、おおらかさが色んなものを温かく包み込み、その中にあるこだわりの助産院が素敵でした。
        >> 続きを読む

        2018/03/11 by taiaka45

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      食堂かたつむり
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! masa920
      • 話がうまく行き過ぎというか話の展開がヒロインにとって都合が良すぎるような気がした
        昔の馴染みだからというだけでお店作りを手伝ってくれるおじさんなんて今時田舎にもいないと思うのだが。

        そもそもヒロインはまだ男に捨てられても大失敗しても立ち直れる気力がある年齢なのに、実家に戻って隠居生活に近い人生を選ぶというのが何だかな。
        そんな女性がお店を1人でやっていけるというのも何だかな。
        都会の生活が合わなかったとか1人仕事が向いていたといえばそれまでなのだが。

        看板メニューの一つであるジュデームスープもそんなに美味しそうには思えなかった…。
        作ったこともないのに言うのも何だが。
        >> 続きを読む

        2017/01/21 by kikima

    • 他4人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      つるかめ助産院
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
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      • 沖縄を舞台にすると、独特の空気が流れるのは、どうしてなんだろう?
        これまでもあったが、「○○○さあ~」という言葉からくるものかもしれない。
        そこには、ものの見方や考え方、時間の流れなどが凝縮しているように思う。
        しかし、一見、ゆったりと時が流れているようで、その陰で、いろいろ動いていることが、見過ごされがちなんだろう。
        そんなことを感じさせない心くばりが、ゆったりとしたふうに映るのかなと思う。
        最後の終わり方は、何とも、都合が良すぎるかなと、ちょっと思ったが、まあ、これでいいのかな。
        >> 続きを読む

        2015/01/08 by けんとまん

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      いつか、君へ
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 豪華作家陣です。
        "Boys"ということで、少年が主人公となっています。
        好きな作家さんばかりの短篇集ですが、私はイマイチでした(・・;)

        「サイリウム」
        バンギャとアイドルオタクの姉弟の話でした。
        辻村さんどうこうじゃなくて、このテーマに共感ができないだけかもしれません。
        「家族シアター」にも収録されています。


        この中では「少年前夜」と「913」が好きです。


        「少年前夜」は、どうしようもない過去を持つ少年と少女とのやりとり。現実的な話をしているのに、どこか遠くを眺めているかんじがしました。

        ―バスの乗客の目に自分たちはどのように映っているのだろうかと思う。
        から始まるラスト3行がたまらなく好きです。

        「913」
        とんでもないことに巻き込まれていく話。一番小説としておもしろかったです。
        >> 続きを読む

        2015/03/19 by あすか

      • コメント 8件
    • 1人が本棚登録しています
      あつあつを召し上がれ
      カテゴリー:小説、物語
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      • 『バーバのかき氷』
        記憶を亡くし食を辞めたバーバが、どうしても食べたかったもの。窓の外を見て「ふ、」と一言。それは、富士山の様なかき氷。

        『親父のぶたばら飯』
        一見汚いだけの恋人が連れて来てくれた中華屋さんは、とてつもなく美味しいお店だった。そこでお腹いっぱい食べた後の、幸せな時間。

        『さよなら松茸』
        30代最後の一日は、別れる恋人との最後の旅行。いつか来た、そしてまた来ようと言った宿。そこで食べる、最後の絶品の松茸。

        『こーちゃんのおみそ汁』
        母が私に教え込んだおみそ汁。母が死んでからもずっと、父に作り続けてきたおみそ汁。お嫁に行く最後の朝まで、ずっと。それは父と母の約束だったから。
        毎日、おみそ汁を作ってくれますか。

        『いとしのハートコロリット』
        ショー造さんと、懐かしのパーラーへ。昔とは違うパーラーで、昔と同じ料理を食べる幸せ。
        でも、何か忘れてる。それでも、ショー造さんとのこのひと時が、何より幸せ。

        『ポルクの晩餐』
        恋人であり男のポルクと、俺は心中する為にパリへ行く。パリの街並みと、美味しいポトフ。最後はやっぱり、美味しいものを食べて死のう。

        『季節はずれのきりたんぽ』
        死んだ父が大好きだったきりたんぽ。母と2人、四十九日にきりたんぽを食べる。余りに美味しくないそのきりたんぽに驚きと涙を隠せないが、それは父が残したちょっとしたイタズラ。


        小川さんの短編集。
        どれも美味しそうな食べ物ばかり出て来る。
        小川さんの作品は、夜に読むもんじゃないなぁ。お腹すいてくる。
        >> 続きを読む

        2014/10/14 by ayu

      • コメント 2件
    • 7人が本棚登録しています
      ようこそ、ちきゅう食堂へ
      カテゴリー:商業経営、商店
      3.0
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      • タイトルの地球がひらがなで「ちきゅう」となっているところに、著者の思いが籠められているのかな。
        食べることは生きることであり、それは、いろいろな命をいただいたうえに成り立っている。
        あらためて、そのことを考えるのにいい本だと思う。
        この中で取り上げられているうち、いくつかは知っていたので、その分とても馴染みやすくて、距離感がずっと小さくなった。
        自分で、本格的に自家菜園でいろいろ野菜を作るようになり、手間をかけることには、何のてらいもなくなったし、それが当たり前だと思うようになったので、ますますこの本が身近に。
        >> 続きを読む

        2015/01/06 by けんとまん

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    • 5人が本棚登録しています
      さようなら、私
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
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      • 3人の女性の、再生の物語。

        『恐竜の足跡を追いかけて』
        不倫の恋もようやく叶った編集者への夢も全てなくした美咲。中学時代の友人山田が自殺をし、お別れ会の為に地元に帰った。そこで、中学の頃好きだったナルヤと再会する。そんな美咲に、ナルヤはモンゴルへの旅へ誘う。モンゴルは、ナルヤの故郷だと言う。

        『サークルオブライフ』
        楓はカナダに出張で行った。カナダは楓の故郷だった。忘れたい過去。ヒッピーかぶれの母親は、楓にとって汚点でしかなかった。カナダでの辛い記憶のせいで、恋人のマサシと体を重ねることすら出来ない。そんな母親との記憶との決別の旅。

        『おっぱいの森』
        最愛の息子を亡くした。もう吸ってくれる子はいないのに、悲しいくらいにおっぱいは張り続ける。絶望の淵に立っていた美子は、とあるお店と出会う。自分の胸を必要としてくれる人がいる。そこで美子は、ゆっくりと現実と向き合っていく。

        現実とは違う場所で自分を捨て、再生していく彼女たち。
        子どもがいるから、最後の話は一番辛かったな。
        決別を通して新しい自分と出会える。
        小川さんと言えばの料理の描写もあるけど、今回はモンゴルとか外国を舞台にしているからか、なかなか食欲をなくす料理も出て来て、新しい小川さんの一面も見れた。
        >> 続きを読む

        2014/11/25 by ayu

      • コメント 4件
    • 10人が本棚登録しています
      喋々喃々
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 東京谷中で、アンティーク着物店を営む栞。両親は離婚し、栞は父親に引き取られたものの、父親も再婚している。妹の花子、そして腹違いの妹の楽子と母親は、貧しいながらも家族仲良く暮らしている。
        そんな中、栞はお店にやって来た春一郎に恋をする。彼は妻子持ちだった。
        それでも2人、こっそりと、小声で語り合う様に、距離を縮めていく。
        春夏秋冬、栞の恋や家族を、谷中の優しい人達と共に描いた作品。

        小川さんの作品は『つるかめ助産院』『かたつむり食堂』を読んだけど、どちらとも似ている様でまた違った作品だった。
        誰でも人生で一度は失敗をする。イッセイさんの言葉は、重く深く、心に残る。
        小川さんの作品の魅力は、何といっても美味しそうなご飯が沢山出てくること。今回も魅力的な日本ならではの料理が沢山でてきた。

        そして着物。着物は季節を先取りする。梅の季節に梅の着物を着るのは無粋。本物の美しさには、到底叶わないから。

        春夏秋冬、日本の古きよき文化。
        全てをこの現代に生きる中に反映するのは難しいのかもしれない。
        でもひとつひとつをちゃんと知って、大切に、心に留めておきたいと思う。
        >> 続きを読む

        2014/10/08 by ayu

    • 5人が本棚登録しています
      ファミリーツリー
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 自然に囲まれた信州、穂高。リュウは恋路旅館で、姉の蔦子、両親、菊さん、スバルおじさん、そして自分より三週間早く生まれた夏だけやって来るリリーと暮らしていた。
        そしてリリーと蔦子と見つけた、子犬の海。
        大切なものをなくしながら、見つけながら、また失いながら、リュウは少しずつ大人になっていく。

        人は1人では生きられない。でも同時に、人は1人では決して生まれない。
        両親がいて、そのまた両親がいて、そしてその両親がいて。
        例え両親が揃っていなかったとしても、私生児だったとしても、人が2人いないと人は生まれない。
        そうしてクリスマスツリーの様に、人は繋がっている。

        命日は、天国での誕生日。
        そう思えると、少しだけ送り出す事に誇りを持てる気がする。

        ずっと繋がっている命。
        幸せな時間は、親が、祖父母が、先祖が、自分にくれたプレゼント。
        命を繋げるツリーに自分も仲間入りしていることが、ちょっと誇らしく思える。
        >> 続きを読む

        2014/10/11 by ayu

      • コメント 1件
    • 8人が本棚登録しています
      食堂かたつむりの料理
      カテゴリー:食品、料理
      5.0
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      • 食堂かたつむりのあったかくて優しい部分だけを
        思い出させてくれる、ステキなレシピ集

        桃ちゃんのためのジュテームスープは
        倫子ちゃんの魔法で願いが叶いそうな気がして
        作るだけでわくわくしそう♡

        手間を惜しまない倫子ちゃんの料理を
        見事に再現してくれています。
        >> 続きを読む

        2013/10/15 by 山本あや

      • コメント 6件
    • 2人が本棚登録しています
      君と過ごす季節 秋から冬へ、12の暦物語
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 小川糸さんの物語が、ずば抜けて良かったです。
        亡くなった彼と行くはずだった旅行先に1人で向い、悲しみ、喪失から再生していく物語。
        2回読んで2回とも涙が出た。
        隣にいるのが当たり前と思っていた人が、突然もう二度と会えなくなる。
        それも、些細な事で喧嘩別れしたあとだったら悲しみと後悔、自己嫌悪は計り知れないだろう。
        いつも隣にいる人を大事にしなければ。
        「10時間近くかけて陸路ではるばる来た道のりを、帰りは飛行機で一気に戻る」
        長い悲しみから、一気に解き放たれたように思えた。

        飛鳥井千砂さんの話も好きでした。
        旦那の実家で過ごすお正月、色んな事に気を遣って、でも空回りになってしまったり…
        だけど楽しかったって最後に思えて良かった。

        >> 続きを読む

        2015/12/30 by もんちゃん

    • 1人が本棚登録しています
      リボン
      カテゴリー:小説、物語
      いいね!
      • すみれちゃんとひばり。おばあちゃんと孫であり、1番の友達。
        そんな2人の手によって、インコのリボンは生まれた。
        やがて2人の元を離れたリボンは、時に傷つき、でも人々の心をあたため、癒やしていく。
        子どもを死産で失った母親、鳥の保護施設で働くオカマさん、余命宣告された画家、その担当編集者と、その家族。
        廻り巡って、ひばりの元へ。

        まるでリボンは、本当に人の一生を現している様。
        産まれてすぐは何もできず、母親の側で安心しきって、自分の羽で飛び立てる様になったら、傷付くこともあるけど、沢山の人を支えている。支えられている。
        リボンは沢山の人を癒やした。同時にリボンも、沢山の人の人生に、優しさに触れることができた。

        我が子にも、リボンの様であって欲しいと思う。
        沢山のあたたかな人達に囲まれて、幸せを与えられる様な人に。
        >> 続きを読む

        2014/10/09 by ayu

      • コメント 2件
    • 5人が本棚登録しています

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