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バラエティアートワークス

著者情報
著者名:バラエティアートワークス
ばらえてぃあーとわーくす
バラエティアートワークス

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このランキングは1日1回更新されます。
      資本論
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.2
      いいね!
      • 革命家・マルクスの代表作『資本論』に興味を持ったが敷居が高かったので,とりあえず漫画版で読んでみた.

        「労働の奴隷となる人類が救済されるには,資本主義社会に立ち向かわなければならない」という論調に読み取れた.情報工学に携わる学生の身としては,「2045年あたりにシンギュラリティが起こり人類が労働から解放されれば,義務教育の意味も薄れ,産業革命以来人類が苦悩してきた資本主義社会の闇を断ち切ることができるだろうか」などと妄想をしてしまった.

        https://ja.wikipedia.org/wiki/カール・マルクス
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        2016/12/03 by ばやっしー

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      君主論
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.7
      いいね! ice atsushi
      • リーダーとしての資質を誤解を恐れずに踏み込んで説いたマキャベリの君主論のマンガ版

        本当に読んで良かった。敷居が低いマンガという媒体ということも含め、これまで読んだ本の中でもトップクラスの良書。

        手綱を緩めればサボりだす。これが自分自身に対して思うところ。
        自分自身に対してさえそうなのだから、性善説というものに対しては、全く信じる気になれないでいた。

        前職が、割りと軍隊的な要素の有る環境だったことも大きいかも知れないが、リーダーに対しては、優しさよりも厳しさを期待する部分が強い。

        この文脈で言うと、気になっていた本としては、韓非子の「性悪説思想」やマキャベリの「君主論」が有る。
        ただ、正直ハードルが高く、なかなか手に取れないでいたが、今回はマンガと言うことも有って、これでいいのか・・・?と思いつつも念願叶った形。

        マキャベリの君主論と言えば、権謀術数書。異端の書。そしてマキャベリズムという言葉が有る否定的な視点で見られがちな作品で有る。
        これを、執筆された時代と環境に丁寧に落とし込みながらストーリー展開して行くのが秀逸。

        ローマ教皇が力を持つ時代。フィレンツェ(現在のイタリアの一部)は大国(フランス/スペイン)の板挟みに合いながら商業の強さで独立を保っていた。
        ※「軍隊を持たない」「大国の板挟み」と言えば、現代最も我々に身近な国に通ずるものが有るはず。

        そんな不安定な国家で、国家間の調整に駆り出された官僚で有るマキャベリは、密度の濃い時間の中で理想のリーダー像を描く。

        それが「リーダーは慕われるより、恐れられろ」という思想。それが君主論の思想。
        リーダー本人が人から恐れられる存在になり、またそうで有りながら、人から恨まれないこととの両立が大切と説く。

        一見、強権を振りかざすリーダーを支持しているように思えるが、

        ・リーダーの人格や力量をはかりたいときには、リーダーについている部下を見れば一目瞭然。
        ・ダメなところにはダメな人が集まる。
        ・日々、粉骨砕身。努力を惜しまないリーダーにこそ良運は運ばれて来る。

        など、実はリーダーにこそ耳が痛い主張も多く含まれている。

        リーダーという立場は、まさにその人個人の魅力が絶対的に必要なため、リーダーの数だけやり方が有るべきだと思うが、受け入れるのか拒絶するのかは問題でなく、こういう考え方を知ることは非常に重要だと思う。

        とは言え、権力闘争の流れから外れ、失意のまま58歳の一生を閉じたというマキャベリの運命に、もう少し強調性に振るべきではないかと思ったりもする。

        エッセンスを薄く知れただけでも非常に意義が有った。いつか、マンガではない原典を読まねばならないと改めて思った。
        >> 続きを読む

        2012/11/19 by ice

      • コメント 10件
    • 5人が本棚登録しています
      ドグラ・マグラ
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね!
      •  三大奇書の中の一冊であり、本書を読むと精神に異常をきたすと言われている作品。
         いきなり原書を読む自信がないので、まずはまんがで読破版で予習。
         なかなか理の通った本格ミステリーで、納得。
         ウィキペディアによるとこのマンガ版は
        「原作が結論(あるいは全編にわたり)多義的解釈が可能なのに対して、この漫画版はそのありえる解釈のうちのひとつを拡張した案を採用しており、多義的解釈を許さないストーリーになっている。」
        ということです。
         多義的解釈が可能とはどういうことか。
         いずれ原作も読んでみたい。
           http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20161230/p1
        >> 続きを読む

        2016/12/31 by 荒馬紹介

    • 2人が本棚登録しています
      レ・ミゼラブル
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね!
      • 大好きなミュージカル「レ・ミゼラブル」。

        「素直に生きる」という、単純でシンプルな生き方が
        どれほどの苦難と忍耐力を要するか、でもそれがいかに
        人として生きるために大切なことかが書かれた感動的な作品でした。

        話を簡潔にまとめてくれているけれど
        突飛な流れになることもなくすごくステキなお話で、
        ぜひ、原作も読みたいと思いました。

        国政も悪く、貧困と混迷の中で見る絶望と光。

        理不尽でつらく苦しい中を善良に素直に生きることを
        教えてくれる司教との出会いで、ココロのすべてを入れ替える
        小さな光を見出せた、罪人ジャン・バルジャンの
        その後の苦労と、苦労の果てに見えた本物の光。

        ミュージカルにぴったりな魂の慟哭ともいえる作品。
        >> 続きを読む

        2013/10/28 by 山本あや

      • コメント 10件
    • 1人が本棚登録しています
      阿Q正伝
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
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      • 上海旅行の予習

        2014/03/04 by Ruth

    • 1人が本棚登録しています
      資本論
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね!
      • なかなかわかりやすくて面白かった。
        前篇とともに読むといいと思う。
        なんちゅうか、本当に、どうやったらこの人間が商品にされてしまう仕組みを少しはマシにできるんだろうなぁ。。 >> 続きを読む

        2015/09/18 by atsushi

    • 2人が本棚登録しています
      「いき」の構造
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 「"いき"だねぇ」とは普段の会話では出てこない。
        江戸っ子(の職人)を褒める表現として、使う時があるくらいだろうか。
        この"いき"は「オシャレ(洗練されている)」「カッコいい」という意味だと解釈していた。

        Wikipedia で「いき」を調べてみると、
        「身なりや振る舞いが洗練されていて、格好よいと感じられること。
         また、人情に通じていること、遊び方を知っていることなどの意味も含む。」
        とある。

        また、「いき」は「粋」と書いて、「いき」と読むものだと思っていたが、「粋」は「すい」と読み、「いき」とは違うらしい。
        (同一とする説もある)

        意味が半分も分かっていなかった・・・。

        「いき」の構造の著者、九鬼周造によると、「いき」とは外国には見られない日本特有の感覚だという。
        フランス語の「coquetterie(コケットリー)」「esprit (エスプリ)」等が似ている概念らしいが、どう違うかは分からない。
        (少なくとも本書には、その説明はない)

        九鬼周造による「いき」の定義は
        「運命によって"諦め"を得た"媚態"が"意気地"の自由に生きるのである」
        となる。

        ますます分からない・・・。

        ここで言う「諦め」「媚態」「意気地」は、次のような意味で使っている。
        諦め :垢抜けして、あっさりしている様。「ギブアップ」ではなく、仏教の「無常」に近いもの。
        媚態 :異性と自分の間における緊張状態。要するに、お互いを意識して、ムラムラしている状態らしい。
        意気地:自己に対する制約。Wikipedia によると、「やせ我慢」と「反骨精神」だとか。

        前よりは分かったような感じがするが、まだピンとこない。

        さらに、言い換えて説明が続く。
        「恋の束縛を超越した浮気心。
        女遊びにうつつを抜かしていては身を滅ぼすため、適度な距離を保って楽しむ」
        という事らしい。

        もっと一般化すると
        「相反するもの同士が交わる前に、あえて距離を置く潔さ」
        となるそうだ。

        「興味津々だが、どっぷり漬かる事はせず、あえて距離を置いて楽しむ」
        という事と解釈した。

        「諦め」「媚態」は町人的な文化から、「意気地」は武士的な文化からきた美意識なのだろうか。

        が、本書の「"いき"の外延的構造」の章で
        「いきの本質は様々な経験をふまないと見出せない美学」
        と書かれていた。

        「意気」と「野暮」
        「渋み」と「甘み」
        「上品」と「下品」
        「派手」と「地味」
        の関係性を表した図
        http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/005036.html
        もあるが、結局、それぞれの概念の関係性は分かったが、この図をどのように活用すれば、「いき」が理解できるのかは分からなかった。
        「いき」が見出せなかったのは、自分の修行不足で「様々な経験」を踏んでいないだけなのだろうか。
        >> 続きを読む

        2013/12/07 by Tucker

      • コメント 9件
    • 1人が本棚登録しています
      1984年
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね!
      •  オーウェルによる1984年を舞台にした文学作品については、1984年が来る前から知っていましたが、1984年になっても、それから30年以上経過しても、読むことはありませんでした。
         日本が戦争に参加するための法律を「平和のため」という名目で推進している安倍晋三の政策がよく「ニュースピーク」的だ、という批判を聞くようになり、これは安倍晋三が目指している日本を示唆した作品なのか?言論の自由が存続しているうちに読まなければ、と思った次第です。
         しかし、ハヤカワ文庫に収録されている完訳版は、字が詰まって分厚くて読むのが大変そうです。
         どうしたものだろうと思っていると、マンガ版があるということで、完訳版に取り組む前に読んでみることにしました。
               
         ページ数は少なめで薄くて一気に読めますが、中味は濃厚です。
         主人公ウィンストン・スミスが体制に疑問を持って行動を開始し、チャリントンやジュリアやオブライエンと知り合って世界が広がり、そこから暗転して敗北するまでがジェットコースターのように描かれています。
         ハリウッドのエンタメ系映画でも、未来を描いたSFはあります。そういったSF映画では、主人公が戦い、最後には勝利します。
         しかし、本作品では、そういった勝利はなく、敗北に終わります。
         それでも、自分がいる世界とまるでかけ離れていれば、単なる小説だ、自分には関係ない、と笑って済ませられます。
         悪いことに、本作品で描かれている世界が他人事とは思えず、いずれ自分が体験することの予言としか思えません。
         オーウェルが予言した世界が、30年後の日本において現実化しつつあるのです。
         このまま安倍政治が続けば、我々はどのようなことを体験するのか。
         2015年の日本に住む我々にとって必読の書だと思います。
         できれば原作を読むのがいいのですが、それができないなら、映画や漫画版ででも。
         本書は、原作のエッセンスを適切にマンガ化していると思います。
                
         最後に問う。
        「平和のための安全保障関連法案」が合憲だと言っている法律家の数は、何人かね?
               
        ……3人です。
        「“たくさん”と言え!“たくさん”と!」
          http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150715
               
        【なお、アンケート実施中です。ご協力お願いします。】
        オーウェル『1984年』を読んだことありますか?
        また、日本がオーウェル的世界に近付いていると思いますか?
        (複数回答可能です)
          http://blog.with2.net/vote/v/?m=v&id=150684
        >> 続きを読む

        2015/07/18 by 荒馬紹介

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      ダ・ヴィンチの手記
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.5
      いいね!
      • 「万能の天才」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチ。
        そのダ・ヴィンチが遺した手記をマンガ化したもの。

        「まんがで読破」シリーズの他のマンガにも言えるが、ページ数などの関係で落とした部分は、どういった点か、アレンジが入っている部分はどこか、という点について、あとがきなどで触れていて欲しい。
        手軽に読めるのはいいのだが、アレンジが入った状態が正しい、と勘違いしてしまう。

        「ダ・ヴィンチの手記」は岩波文庫からも出版されているが、こちらは未読。
        岩波文庫の方の説明を見ると、「絵画論」「人生論」「文学論」「技術論」などがあるが、本書では、主に「絵画論」が取り上げられている。

        自分では絵(イラストも含めて)は描かないので、知らなかったが、絵画であっても科学の素養が求められるというのは、少し意外だった。
        観察力はもちろん、人であれば筋肉の付き方、遠近法の使い方、光があたる角度など。
        弟子のサライに語る、という形で、「講義」が行われる。
        (絵を描いている人には、何を今更、という話かもしれないが・・・)

        ただ、これらは効果的に描くテクニックに過ぎない。

        印象に残るのは
        「頬が上がっているから笑って見えるんじゃなく、笑うから頬が上がるんだ。
         表現すべきなのは肉体の動きより、魂の動きだ。」
        というセリフ。

        なんとなく、というレベルでは分かるが、実践してみろ、と言われたら、どうすればいいのか分からない。

        「人の感情や思考が体にどう表れるのか、それを知るための洞察力を養うことだな」
        との事だが、さらに答えが遠くなったような気がする。

        凡人はここまでか・・・。

        ところで、中世の人の言葉なのに、未だに輝きを失わない、となると他の部分は、どうなっているのだろう、とやはり原典の方が気になってしまう。
        >> 続きを読む

        2013/08/30 by Tucker

      • コメント 8件
    • 2人が本棚登録しています
      アンナ・カレーニナ
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.0
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      • 登場人物の「オブロンスキー」はEテレ某番組の「オフロスキー」の元ネタなんじゃなかろうかと思ったのは自分だけ? >> 続きを読む

        2019/05/27 by W_W

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      遠野物語
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.0
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      • タイトルは「遠野物語」だが、タイトルが同一な別の話。

        都会の生活しか知らない学生が、いきなり自給自足の生活に放り込まれて、電気に頼らない暮らしぶり、昔からの生活の知恵を見直していく、という話。
        日本テレビ「鉄腕DASH」のDASH村での生活体験記、と言うとイメージしやすいと思う。

        ちょっとした味付けとして、主人公の将来に対する不安感が吐露されていたりする。
        (その"不安感"自体は、ありがちなものではあるが・・・)

        ちなみに登場する妖怪は数えるほど。
        「遠野物語」が、そのままマンガ化された、と期待する人にはガッカリな内容かもしれない。


        主人公は大学院で民俗学を学ぶ学生、柳瀬孝之。

        教授と、同じ研究室で学ぶ学生達と一緒に研究のために遠野を訪れる。
        そして、調査の一環で、町の人に連れられて、かつて霊媒師が住んでいた、という小屋へ。

        が、仲間達から少し離れた時、天狗と遭遇。
        天狗は柳瀬を吹き飛ばし、17キロほど離れた山の中へ飛ばしてしまう。
        (天狗に、どんな意図があったかは最後まで不明。
        もしかしたら「ちょっと意地悪」くらいの気持ちだったのかもしれない)

        飛ばされた柳瀬を助けたのは、佐々木国士という初老の男。
        周囲10キロ以内には人が住んでいない山奥に一人暮らし、という世捨て人、というか変わり者。

        柳瀬のケガは足の捻挫だけだが、山奥なので、定期便のバスが近くまで来るのを待った方がいい、というのが佐々木の意見。
        が、次の定期便は5日後。

        最初は電気の無い生活に戸惑う柳瀬だったが、次第に、その暮らしぶりの良さを見直していくことになる。


        佐々木にとって、妖怪は「恐怖」の対象ではなく「自然」の一部。

        恵みを与えてくれる事もあれば、牙を剥く事もある。
        油断すれば情け容赦なく、つけ込んでくるが、そうでなければ大人しい。

        その存在自体は異常なものではなく、ごく普通にあるもの。
        都会の人間にとってのカラス、という例えが一番近い、と思う。

        柳瀬が、自分が出会った妖怪の話をしても、よくある事のように受け入れる。
        あまりに普通に受け入れるので、佐々木自身が異界の住人のようにも思えるほど。
        (佐々木が人間ではないのでは、と匂わされるが、その正体は不明確なまま。)

        ただ、
        「人の恐怖ってのはなぁ、
         たいていは知らないもんに向かうんだよ」
        という佐々木の言葉は「異界の住人」というには、あまりに人間的すぎる印象を受ける。

        仮に佐々木が「異界の住人」だったとしても、見方を変えると、佐々木にとって、柳瀬こそが「異界の住人」とも言える。
        「街の人間」柳瀬と「世捨て人」佐々木、という関係だったとしても、お互い「異界の住人」ではあるが・・・。

        知らないものを怖がるのは仕方ないが、それを乗り越える努力はしていたい。

        ところで、この「まんがで読破」シリーズは読むとかえって、原典が気になってしまうものが多いので「キケン」なのだが、本書もそのパターンであった。
        (これまで読んだ「まんがで読破」シリーズのものとは少々、意味が異なるが・・・)
        >> 続きを読む

        2013/08/29 by Tucker

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      人間失格
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.5
      いいね!
      • 太宰治の名作「人間失格」。そのコミカライズ作品。

        小説版、(別の)マンガ版を経て、「まんがで読破シリーズ」を読んでみた。

        名作をのあらすじをマンガで読むことができる「まんがで読破シリーズ」。今回は太宰治の「人間失格」。

        さすがにこれだけ読んで来ると、ストーリーはかなり完全な形で頭に入って来ており、新鮮味は全く無い。

        小説版の後に、別の(後述)マンガ版を読んでみたが、こちらは舞台を現代に変えているので、小説の再現度にわかり難い面があった。
        今回、「まんがで読破シリーズ」を読んだ目的は、これを知りたかったことにもある。

        ただ、なかなか上手くいかないもので、読後にさて...と思い返したのだが、おそらくマンガでは描ききれていない部分は、小説を読んでいた脳が補完してしまうため、結局は判断できなかった。

        元々マンガで読破シリーズは好きなのだが、この作品もなかなか面白く読めて、作品の概要は十分終えるおトクな作品だと言える。


        ◆人間失格 - 古屋兎丸(前述した「人間失格」の時代を現代に変更したマンガ版)
        http://www.dokusho-log.com/b/4107714861/

        これだけ多くの版?で読んだことも有り、これで人間失格を読むのはいい加減終わることだろう...
        >> 続きを読む

        2013/06/24 by ice

      • コメント 4件
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      こころ
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.0
      いいね!
      • 夏目漱石の名作「こころ」のマンガ版。

        小説版とマンガ版との比較が予想と異なっていたのが面白かった。

        これまで何冊か「まんがで読破」シリーズを読んで来たのだが、それは全て原作を読んでいないものばかりだった。
        今回初めて原作を読んだ上で、マンガ版を読むと言う試みに至っている。

        予想としては、やはり原作を読んでからだと、マンガでは端折ってしまっている部分が目立ち、結局は小説の方が優れているというオチになることを、半ば確信していたのだが、意外なことに見事に裏切られた。

        それでは、原作とマンガが全く同じ内容を表現しているのか?と言えば、決してそんなことはなく、マンガを読みながら、脳内で原作からの情報を補完しているのが実態で有る。

        それなら原作を読んだ後はマンガ版を読むのは無意味なのかと言えば、これもそうでは無かった。

        自覚症状が有るくらい、乱読するも記憶に残らずな人なので特別なのかも知れないが、やはり原作の全シーンを覚えているはずもなく、マンガを読んで、そう言えばこんなシーンも有った!などと言う、記憶再構築の意味は大きい。

        また絵として入ってくる情報は強く印象に残ると思うので、原作で感動、マンガで記憶の定着という住み分けも無くは無いかも知れない。

        反面、絵のタッチが気に入らなかったり、解釈の違いが有ったりすると原作の感動を負の感想で上書きしてしまう可能性は否定できない。

        内容に全く触れていないようなレビューだが、これはしょうがない。だって小説と同じ作品なんだから...(笑)
        >> 続きを読む

        2013/01/08 by ice

      • コメント 4件
    • 2人が本棚登録しています
      破戒
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 差別階級である「穢多(えた)」。出自を隠して生きる青年。

        怒りとともにやるせない気持ちで一杯になった。

        名作を中心に、マンガ化している「まんがで読破シリーズ」
        本作品は、島崎藤村の「破戒」をマンガ化したもの。

        そもそも差別自体が許し難いものでは有るが、中でも、人種や生まれた階級など、努力ではどうにもならないものを理由にしたものは、とくに許し難いと思う。
        この「破戒」は、他ならぬ日本、しかも戦後の日本を舞台とした作品で、憤りとやるせなさを強く感じさせられた。

        不勉強が恥ずかしいが、これまで「破戒」と言う作品のあらすじは知っていたつもりだったが、ここまで当時の日本の差別が酷いものだとういう認識は無く、戦後、平等な民主主義をうたった近代日本において、こういう時期が有ったことは正直ショックだった。

        作品内でも触れられているが、時の権力が、民衆の怒りの矛先をかわすために作られた階級というのが本当のところだと思うし、当然ながら、差別されるような落ち度は彼らには無いはず。

        逆に言えば、たまたま被差別階級として生まれなかっただけで、彼らを蔑む人々にこそ、冷めた目を向けてしまう。

        日本でも、少数民族や在日の方々など、差別的な歴史が有ったことは認識しているが、現代でもそれが残っているとしたら、徹底的に根絶やしにしないといけない負の遺産だという認識を新たにした。

        現代でも、常に問題視されるイジメ問題。
        ある集団を対象にするか、個人を対象にするかで全く別の問題のようにも感じられるが、イジメる方の考え方は似たようなものではないかと思う。

        人を蔑んで、自らの幸せと感じるような価値観を否定していきたいものだ。
        >> 続きを読む

        2013/09/26 by ice

      • コメント 8件
    • 2人が本棚登録しています
      蟹工船
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
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      • 生命さえも奪われる危険を感じるような劣悪な労働環境の中で団結する労働者。

        歴史が資本主義を選んだように見える現代だが、社会共産主義の良い部分は確かに存在すると再認識した。

        名作をのあらすじをマンガで読むことができる「まんがで読破シリーズ」。今回は小林多喜二の「蟹工船」。

        このシリーズは国内外問わず「名作」を対象にセレクトしているはずなので、きっとこの作品もそうなのだと思うが、恥ずかしながら、著者も作品も最近まで聞いたことがなかった。

        まだ人権周りの社会制度が確立していない時期に、日々の労働を切り売りしているような労働者達が、蟹工船と呼ばれる船に雇い入れられる。

        北海道とロシアの間の海で操業し、大量にカニを収穫。
        しかし当時の船の速度や設備では、陸に戻る前に腐ってしまうため、漁をする船自体に缶詰工場の設備を搭載し、船上でカニ缶を作ってしまえる船を蟹工船と呼ぶらしい。

        1日16時間以上の労働を強いられ、食事や住居は劣悪。体罰も日常的という地獄の中、収益を上げるため、嵐の海に小舟で船出を強いられる。

        母船から大きく流されてしまった彼らは死を覚悟するものの、そこに通りがかったのは、拿捕されれば強制労働か銃殺が待っていると言われるロシア船だった。

        しかし、実際には遭難船を救助してくれたロシアの民間船で、資本家搾取の構造と労働者連帯の必然性を説かれる。

        母船に戻った彼らはストライキを武器に資本家側と対決し、見事最低限の自由を勝ち取ると言うストーリー。

        今や様々な自由が認められた恵まれた社会になっているが、その過程にはこういう悲劇と苦労が有ったことを学ぶのは大切だと思う。

        差別用語のロスケが「露助」だと言うことも、この作品を読んで知った。
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        2013/05/17 by ice

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      戦争と平和
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      2.5
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      • 攻め上がるナポレオン軍によってもたらされた戦争。そして後に訪れた平和。

        絶世の美女はマンガ化してしまうと途端にチープになるのだと言うことを思い知った。

        「戦争と平和」
        当然名前は知っていたが、内容についてはあらすじレベルでも知らなかった。

        きっと主人公はピエールという冴えない貴族なのだろうが、あまりにも冴えないためか、印象に残らず。
        結果、彼を取り巻く周囲の人間模様のような、散漫な印象になってしまったのは否め無い。

        逆に、印象に残ったのは、絶世の美女として描かれているエレン。
        彼女は外見とは裏腹に、内面が汚れたキャラクターなのだが、ここにマンガの限界を知った気がする。

        確かに絵でも美人では有るのだが、文章から読み取った情報から、人間の想像力が創りだす像に勝つことはできない。
        彼女の絶世の美女具合が光れば光るほど、内面との落差とのコントラストで効果が増していくと思うのだが、
        1冊で完結する程度のマンガでは、そこまでの美女を描くことは不可能なのだろう。

        結果、こちらも、キャラが立つという意味では印象には残っていない。

        戦争という悲劇、無常感から、終戦後に射しこむ再生への光までが描かれているため、こちらも戦闘シーンの苛烈さとのコントラストが重要と思われるが、ここも物足りないために全体としてマイルドに感じてしまった。

        マンガというメディアで名作に触れる人が増えるのは悪いことではないと思っていたが、若干名作への冒涜な気もして来た。
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        2012/10/19 by ice

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      変身
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
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      • 家族を支えるために身を粉にして働いていた男性が、ある朝目覚めたら虫になっていた。

        ストーリーは追えたものの、何で突然虫に?みたいなところが腑に落ちなかった。

        古今東西の名作をマンガ化している「まんがで読破」なるシリーズが有ると言うのを聞いて、いつか読んでみたいと思っていた。

        小説が原作で有り、それをマンガ化しているとなると、原作を読んでいるか否かの2パターンに別れることになるが、今回はカフカの変身。原作は未読のパターンとなる。

        約200ページを費やしているだけ有って、ストーリーを追うことに関してはきっと出来ているのではないかと思う。

        主人公の父親に対しての理不尽な思いと、それでも決して歯向かうことをしないことを選んだ鬱憤は伝わって来たものの、唐突に虫になった点、虫にならざるを得なかった心境については、ほとんど理解できなかった。

        原作もそうで有るなら良いのだが、原作では心理的に追い込まれて行く部分が厚く語られているのなら、マンガ化の過程で大切な部分が抜け落ちたことになるために気になるところで有る。

        また、アバンチュールについても回収されない伏線となっており、原作との相違が気になるところ。

        やはり原作にどこまで忠実にマンガ化されているのかは、原作を読まなければ分からないが、マンガ化により名作へ触れる人が増えるのは確実なため、取り組みとしては大いに評価されるべきだと思う。
        >> 続きを読む

        2012/10/14 by ice

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      明暗
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
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      • 著者の夏目漱石が、執筆中に亡くなったため未完となった作品のマンガ版。

        原作が未完だと知らなかったので、マンガ版は途中で終わりかよ!と憤った自分が恥ずかしい...

        名作と言われる作品を読んで来なかったことも有って、概要を知る意味で重宝している「まんがで読破シリーズ」

        今回は、未完に終わった夏目漱石作品である。

        他に愛する女性がいたのだが、理由の説明もなく、違う男性と結婚されてしまった失意の主人公。
        裕福な家柄の女性を嫁に貰い、元々裕福な実家との両方にすがりながら、身分不相応な豪勢な生活を送っている。

        そんな中、病気で入院することになり、訪ねて来た親戚にズバリと指摘されたのが、過去の女性への未練を隠し、また良心の呵責から、嫁に贅沢を許しているのだと言うこと。

        自転車操業のようでも、裕福な両家からお金は出て来るので破綻は免れているが、本質的には過去の女性に対しての未練を断ち切らない限り、生活は改善しないことを諭し、彼女に会いにいくことを勧められる。

        そのアドバイスを受け、温泉に湯治に来ていた彼女の元へ向かい、対面を果たす。

        そして...未完。

        こっからだろー!と正直ワナワナ...するのだが、逆に読者それぞれに思い描く余地を残してくれたような気もしないでもない。

        自分でも不思議なのだが、未完と知り、まんがで概要まで知ったにも関わらず、是非原作を読みたいと言う気持ちになっている。
        >> 続きを読む

        2013/04/20 by ice

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