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桂米團治 5代目

著者情報
著者名:桂米團治 5代目
かつらよねだんじ 5だいめ
カツラヨネダンジ 5ダイメ

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      子米朝
      カテゴリー:大衆演芸
      2.0
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      • 二年前(現在2010年)の米團治襲名前の発刊された「子米朝」を、図書館で借りて今頃読む。

        最初に読んだのが、米朝一門の色という、兄弟弟子の面々の舞台以外とういうか、
        舞台から受ける印象そのままといえる、普段の顔が紹介されている。
        でも、米朝一門は、独自の路線で真面目に落語の研鑚を積んできたという
        誇りや自負があるが、驕りにになってはいけないと、他の者が言うと
        ひんしゅくを買うような、息子だから許されるような事を述べている。

        米團治を継ぐ、プレッシャーというのは、随所に表れるが、
        気になるのは、落語に対するプレッシャーである。
        どうして落語家になったとの質問に、
        「噺家の家に生れてきて、しかも長男だったから」という答えにつきる。
        入門すべき「門」がなく、つまり噺家になる為の壁がなかったわけで、
        有りがたいような、有りがたないような・・・
        「後」に大きな・・「甘え」へとつながると・・・。

        高校時に初めて噺家への道を意識し、親父に「噺家になりたい」と申し入れするが、
        「やめとけー」と一喝。・・・・・・・大学二年の時、すぐ上の兄弟子、米二さんに、
        「明くん! 将来どうすんの?噺家なりたいと言うてたけど、噺家なるんやったら
        もうならな。大学卒業してからでは遅いで」と後押しされ、
        枝雀さんと、ざこばさんの米朝師匠への推薦で・・噺家ヘ。
        このあたり、あとで出てくる花緑さんあたりとは、憶測ですが、
        だいぶ違うような気がする。

        関学ヘ行って、先代の米團治さんと、赤い糸で結ばれているような不思議な縁と
        語られているが、一番の事実は、米朝の長男と生れてきた事だけで、その他は
        すべて、それから派生した事にすぎない。
        「どうして私はそこへ行けないのだろう」、「どうしてここへ来たのかしら」と
        目に見えない力のお導きがあるはず、世の中の事象は偶然ではなく、必然。・・・と。

        その、周りの力を信じるがゆえに、自らの力、自らの実力を遠ざけるように感じる。


        落語で悩むというより、お客さまの受け、他人の意見が気になる米團治さんに
        花緑さんの言葉、「真っ当に芸をしていれば、何も悩むことはないんですよ」
        何事にも答えをつくらねば気が済まない、米團治さん、
        世の中答えの無いものもあるし、日々の自らの生活が答えになることもある。

        三代目志ん朝師匠が、正蔵さんに言った言葉、
        「おい、こぶ。芸は一代か限りだよ。何代続いたからって、所詮、血は一代限り。
        自分が作りあげないと継いだことにならないんだ。」

        米團治さん、自ら、原点に戻って、落語の継承、芸の継承のみを目指して、
        周りの「気」など気にしない、新生、米團治さんへの変革、期待しますな・・・。
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        2013/05/27 by ごまめ

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