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永山篤一

著者情報
著者名:永山篤一
ながやまとくいち
ナガヤマトクイチ

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このランキングは1日1回更新されます。
      レ・ミゼラブル
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 〈あらすじ〉
        レ・ミゼラブルの抄訳版。ジャン・バルジャンは元々は真面目な労働者でした。懸命に働き姉と姉の7人の子供を養っていたのです。しかし仕事を失うと、食べるにも事欠くようになり、やむなくパンを1つ盗んでしまいます。19年もの間投獄され、強制労働をさせられるうちに彼は社会を憎むようになります。
         
        出獄した後も罪人に対する酷い差別を受けます。宿屋にすら宿泊を断られ、寒空の下放り出されて途方に暮れていた彼に宿と食事を与え、親切にしてくれる司教が現れるのですが……心が荒みきっていたジャン・ヴァルジャンは銀の食器を盗みだします。

        警察に捕まりジャン・ヴァルジャンは司教の前に突き出されます。すると司教は「その食器は私が彼に差しあげたものです。さぁこの燭台も持って行きなさい」と言ってジャン・ヴァルジャンを咎めるどころか、燭台を渡します。この出来事に衝撃を受けたジャン・ヴァルジャンは紆余曲折を経て改心し、今までとは違った人生を歩むことになる、というお話です。


        〈貧しさが人を堕落させる〉

        この作品では元々悪の性質を持っていたわけではないのに、罪を犯してしまう人が描かれています。ジャン・ヴァルジャンもそうですし、自分の子供のために働くファンティーヌも貧しさや、世間の冷たさによって罪を犯してしまいます。

        そして貧困に陥ったのは彼らが怠惰だったわけではなく、そもそも賃金が少ないために働いてもお金が溜まらなかったり、一度仕事を失うとなかなか仕事が見つからなかったり、と自分の力では及ばないところに原因があるように思えました。そして貧困に陥ると貧しさが病理のように全身を蝕み、精神的な余裕がなくなり、卑しくなる人間の姿が生々しく描写されます。

        派遣社員やワーキングプアが増加したり、社会的弱者を「自己責任」という言葉で攻撃する人間がいる現代の日本でも通じるところがあるなぁと感じました。
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        2016/03/12 by けやきー

      • コメント 2件
    • 9人が本棚登録しています
      レ・ミゼラブル
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 永山さんの翻訳が読みやすい、と聞いたので読んでみましたが、難しい…
        古典的な表現、フランス革命、宗教など知識がないと翻訳うんぬんではなかったです 笑
        でも最後まで読めました。世界中でこんな悲劇はずっとあって、光も当たらない事ばかりですが、読む事で少しでも救われるのかな、とフィクションと考えず登場人物に思い入れしながら読みました。やっぱり昔から読まれてる文学ってすごいですね。
        >> 続きを読む

        2017/06/21 by kantoheiya

    • 4人が本棚登録しています
      ベンジャミン・バトン 数奇な人生
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      • フィッツジェラルドのミステリーな作品、七篇。

        「ベンジャミン・バトン」
        ブラッド・ピットさん主演で映画化もされた作品。フィッツジェラルドの作品だったと知らなかった。しかも短編だったとは。
        老人の姿で生まれて赤ん坊の姿で死ぬ、数奇な運命に生きた男バトン。
        老人の姿といっても大きさは赤ん坊で、要するにシワのある赤ん坊と思っていたら、読んでみると老人が大人の大きさで生まれたようで、お母さんは産むときは大変だろうなと思った。産みの苦しみなんてものじゃない。
        老人とはいえ自分より大きいだろう男をお腹に入れていたわけで、どういうシステムでお腹に入っていられて出てこられたのだろうと思う。ちょっとしたツッコミどころではある。
        物語自体は淡々と残酷に進む。

        「モコモコの朝」
        少し怖いような作品の中ではかわいらしい作品。

        「最後の美女」
        「グレート・ギャツビー」に出てくるデイジーのような女性が出てくる。こういう女性は自分で自分の魅力に気づかず周囲を掻き回すタイプではなく、自分の魅力を十分あるいは過大に認識しているタイプで、計算された言動と態度で周囲を翻弄する。下手をすると痛々しい、友人なら苦笑して見守るようなひとだ。
        フィッツジェラルドはこういう華やかで男性を惑わせる小悪魔な女性が好きなのじゃないかなと思う。

        「異邦人」
        ラストで何となく恐怖を残す作品。

        他に「レイモンドの謎」「ダンス・パーティの惨劇」「家具工房の外で」が収められている。

        フィッツジェラルドは「グレート・ギャツビー」以外は余り知られておらず、どちらかというと私生活に注目のいく作家だったが、短編も面白く他の作品も探して読んでみたい。
        >> 続きを読む

        2016/05/17 by jhm

      • コメント 6件
    • 3人が本棚登録しています

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