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池谷孝司

著者情報
著者名:池谷孝司
いけたにたかし
イケタニタカシ

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      ルポ子どもの貧困連鎖 教育現場のSOSを追って
      4.0
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      •  子どもの貧困は見えにくいという。

         確かに子どもは自分自身で稼ぐ力もないし、体つきもそれが成長途上であるのか、栄養不足であるのかわからない部分もある。

         しかし子どもの貧困は存在する。

         確かに昔から貧乏な子どもはいた。貧乏な子ども、金持ちの子ども。そこには明白な格差があったけれど、しかしそれはあまり問題にはならなかった。むしろ明確であったからこそ、行政も地域も、そして親族もそれなりの対応ができたのだろう。

         だが今の貧困は見えにくい。プライバシーという壁の中で、個人情報は隠され、貧困に苦しむ子ども本人もその親もそれを隠そうとする心理が働く。

         子どもは家族によって守られ、家族の中で成長して行く。それはまるでカンガルーの袋のようにやさしく安心できるものでなければならない。しかし、今の時代はその家族が昔よりも壊れやすく、弱いものになっている。親の離婚でシングルマザー、もしくはシングルファザーになってしまった状態で、子育てをすることは難しい。

         それは金銭的な問題がほとんどを占めている。

         保育園の料金や食費、保険、衣服、そのほかにも子どもにはたくさんのお金がかかる。

         Hという元経営者(ついでに元受刑者)は、「お金がないなら子どもを作るな」と言う。

         確かにその通りの部分もある。だが子どもは授かりものであり、何より子どもは親を選べない。最悪の親から生まれてきてしまったら、その運命を受け止めよというのか。今の時代は少子高齢化といわれており、子どもの数は目に見えて減少している。

         だからこそ、子どもに対しての援助が不可欠だ。保育料や給食費の無料化など、子どもサイドに立った負担軽減策も必要だろう。

         そしてもう一つは、親の側の負担軽減だ。子育てをする親の悩みを聞き、そして何より子どもと過ごす時間を確保する。それが子どもの健全な成長にもつながるし、何より親の心と体の負担を減らすことになるだろう。

         ただ無料化すればいいというわけではない。社会全体で助け合い、お金持ちの子どもも貧乏人の子どもも、等しく学び、等しく成長していける社会にすることが重要である。そうしなければ、「格差」は生まれた時からすでに固定してしまい、社会全体の崩壊につながってしまうかもしれないからだ。

         子どもは未来への礎であり宝でもある。今子どもがいる人も、いない人もそれぞれ考えて欲しいものである。

         

         
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        2014/12/28 by ぽんぽん

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      死刑でいいです 孤立が生んだ二つの殺人
      カテゴリー:社会病理
      4.0
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      • 人には、いろいろな違いがある。
        違いがあるからこそ、人だとも思う。
        ただ、その違いから起きうることは、あまりにも影響の度合いが違ってしまうことがある。
        ただえさえ、行きにくくなっている時代であるからこそ、何がしか考えないといけないのだ。
        この中ででてくる、障害のこと。
        広く知られることは、いい兆しであると思っているが、新たな誤解をまねく場合もある。
        そのあたりは、今の自分では、全然思いが至らないところではあるが、おかしな誤解を持つことだけは避けたい。
        それにしても「生まれてこなければよかった」というのは哀しすぎる。
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        2014/08/22 by けんとまん

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