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佐竹節夫

著者情報
著者名:佐竹節夫
さたけせつお
サタケセツオ

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      おかえりコウノトリ 水辺を再生しコウノトリを迎える
      カテゴリー:鳥類
      4.0
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      • 1971年(昭和46年)コウノトリ 絶滅……
        国内の野生のコウノトリは但馬の地を最後に姿を消した。

        一つの「種」が失われていくことに「さびしさ」を感じた豊岡の人たちは
        もう一度 コウノトリとともに 生きることを決めた

        絶滅した野生動物を飼育下で繁殖し、野生復帰させる取り組みの先駆けとして有名な兵庫県豊岡市の例を紹介した写真絵本(学習書)です。

        戦後の復興、高度成長の波、人々の価値観の激変
        日本人は明治以後、経済や効率や人間中心の欧米の思想に染まり生活や風土を崩してきました。
        その結果、河川はコンクリートで固められ、田んぼには農薬が撒かれ、
        その土地の生態系をことごとく破壊してしまいました。

        コウノトリは失われた自然環境の一例にすぎません。

        単なる感傷なら誰にでも言えます。
        けれど豊岡の農家の方々は本気で実践したのです。
        様々な困難の克服。そして未知への挑戦でもありました。
        自然の回復と維持のためには、人力だけではなく資金も必要でした。

        本気の取り組みが徐々に拡大していくそのタイミングで、
        平成14年8月5日、豊岡盆地に実に31年ぶりに1羽の野生のコウノトリが飛来しました。
        このコウノトリ(ハチゴロウ)のおかげで保護活動に加速がつき、新しいアイディアも生まれました。
        アイガモ農法って聞いたことがありますよね?
        農薬の代わりに害虫駆除を鴨にやってもらうという自然農法の取り組みです。
        放棄田の活用と整備も行われています。実は田んぼは立派な「湿地」なのです。

        城崎温泉のすぐ近くのこの地区には、今では放鳥されたコウノトリが人と共に暮らしています。
        しかし本格的な自然回復のための拠点は各地に点在していなければなりません。

        試みは成功しつつありますが、これからも継続されなければなりません。
        日本全土にコウノトリが羽ばたく日がくることを目指して。

        コウノトリって松の大木のてっぺんに営巣するんですよ。
        葉に隠れているのではなくて、おやまのてっぺんに家があるみたいなんです。とてもかわいくて面白い図です。

        こどもの本ですが、野生復帰計画の知識なんてほとんどない私にとって子供の知識とそう大差はありません。
        生物多様性について理解を深めるのに最適な1冊です。

        【続報】
        豊岡市の公式サイトにはコウノトリのページがあります。
        http://www.city.toyooka.lg.jp/hp/genre/storks/biology.html
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        2015/07/01 by 月うさぎ

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