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天祢涼

著者情報
著者名:天祢涼
あまねりょう
アマネリョウ

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このランキングは1日1回更新されます。
      セシューズ・ハイ = Seshoes-High 議員探偵・漆原翔太郎
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee

      • ミステリを読み続けていると、時には肩の凝らないライトなミステリもたまには読みたくなってくるものです。

        そんな時に読んだのが、天祢涼の「セシューズ・ハイ」。

        この本は、世襲の国会議員・漆原翔太郎と通称サムライ秘書の雲井進のコンビが、政治家にとっての日常の謎を解決していく、5編の連作短編集です。

        公園の取り壊し問題をはじめ、勲章受章の理由に関する奇妙な陳情、選挙直前に盗聴器を仕掛けられたスパイ事件、所信表明演説に関する謎のタレコミ電話、亡き父の施策である地域通貨構想の引継ぎと辞職の危機まで、様々な騒動が彼らに降り掛かってくる。

        政界を舞台にしたミステリというと、何か堅いイメージがするものですが、この作品はどこまでもユーモラスに描いていて、そこが気楽に読めて楽しめるんですね。

        甘いマスクと巧みな弁舌を兼ね備えているにもかかわらず、おバカな翔太郎と、彼に翻弄されっぱなしのサムライ秘書の、楽屋オチとして扱われそうなほど軽妙な掛け合いも、この作品の読みどころのひとつとなっていると思う。

        だからといって、キャラクター中心の作品として終わらせないんですね。
        政治家ならではの他人の声に耳を傾けるからこそ成り立つ、謎解きのスタイルはまさに圧巻ですね。

        特に、第三話の「選挙」の音に焦点を当てた犯人の絞り込み方が、実に見事なんですね。
        真相を再現すると、失笑するかもしれませんが、この作品の裏に隠されたテーマである、今や失われてしまった〈正義感〉が、滑稽さを吹き飛ばしてしまうのだ。

        探偵や刑事は、〈正義〉のために事件を解決することが多い。
        では、政治家が市民の問題を解決する時の〈正義〉とはいったい何なのか?-------。

        本来のミステリとは異なる倫理観が全体を覆い、大きなテーマとなって、読んでいる我々に問いかけてくる。

        翔太郎のようにおバカなのか切れ者なのかわからないながらも、謎解きに関する真摯な姿勢は、真っ直ぐに伝わってくる作品だ。
        >> 続きを読む

        2018/05/31 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      キョウカンカク
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 第43回メフィスト賞受賞作。
        個人的にはやや肌の合わない感のあるメフィスト賞
        なんですがどうしても気になって読んでしまいます。
        今作は共感覚という能力(?)を持つ少女探偵が見せる
        サイコキラーとの対決をメインに展開。音や言語...
        様々な音が色彩を伴って眼に見えるという少女探偵
        「音宮美夜」の共感覚は殺人願望者、自殺願望者などの
        声の色を見て捜査をする...。

        という設定自体は個人的には受け入れOKだったので
        意外とサクサクとそして結構面白く読めたりして。
        ライトノベルを読んできた成果(?)が表れてますなー。オレ。
        設定からしてややトリッキーが故、犯人の動機もまた
        然りで設定を受け入れた時点でフェアな動機だし、
        驚きつつも納得せざるを得ません。好き嫌いは置いておいても
        ちょっとだけ「おおっー」となってしまいました。
        が、もう一段階のギアチェンジしたかのような「狂感覚」
        ってのは強引すぎて頂けないっす。ちょっと醒めてしまうなー。

        ミステリ色濃厚なライトノベルと思えば充分面白いんですけど
        その割には表紙のイラストは...こあいよー。美少女感伝わらずw。
        >> 続きを読む

        2013/04/28 by za_zo_ya

      • コメント 3件
    • 2人が本棚登録しています
      キョウカンカク美しき夜に
      カテゴリー:小説、物語
      2.5
      いいね!
      • 共感覚とは音や感情が「見える」、匂いが「聞こえる」といった
        特殊な知覚現象であり、現実に実在する-

        死体を燃やす殺人鬼・フレイムに妹を殺された高校生の天弥山紫朗は
        音が見える探偵・音宮美夜と捜査に乗り出すものの
        殺害動機、犯行現場、犯人像ともに謎は深まるばかり
        フレイムは単なるサイコキラーなのか、、、
        懸命にも、美夜は共感覚という武器を駆使し
        ある人物の声から犯人を特定することに成功

        その人物の声は真っ赤に染まっていた

        訂そうの可愛らしさから思わず購入した本書
        共感覚という着眼点も面白いと思ったんですが…
        正直な感想としてはミステリとしては力不足なところ
        犯人も動機についても大方予想がついてしまうのが残念です
        予想外な展開もなく、予定調和に物語が進んでいきます
        >> 続きを読む

        2013/07/30 by sora1006

      • コメント 4件
    • 2人が本棚登録しています

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