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GordonDavid.

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      二流小説家
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
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      • 主人公のハリーは複数のペンネームでさまざまなジャンルの二流小説を書いたり、中学生の家庭教師の副業をしたりして生計を立てている。そんなハリーの元に連続殺人鬼で投獄中のダリアンから手紙が届く。死刑囚の告白本、ベストセラー間違いなしのノンフィクションを書かせてやる、という内容。ハリーがダリアンに話を聴きに行くと、執筆のための情報提供と共に交換条件を示され、ハリーは次々に事件に巻き込まれる…

        たまたま家の本棚にあるのを発見して帯に惹かれ、手にとってみた本作。途中幾度となく諦めかけましたが、なんとか読破。最初数ページで感じた「思ってた感じと違うかも」感は最後まで払拭されませんでした。

        本の分厚さは物語の一筋縄ではない込み入った状況を物語っています。とはいえ、込み入った状況がばたばたと動き出すのは主に後半部分なので、それまでは中弛みや随所に織り込まれているハリーの二流小説作品(ポルノ、SF、ミステリ風、ヴァンパイア小説)との闘いでした。

        後半は後半で、猟奇的な殺戮シーンやら繰り返されるどんでん返しやらで飽和状態になっており、だんだん早く終わってくれれば何でも良いよ…という投げやりな気持ちになりました。著者の処女作とのことで、思いついたアイデアをぱんぱんに詰め込んだという感じです。詰めすぎて溢れています。読者に疲労感を与えます。殺人の被害者を悼む余裕は与えられません。

        また、この作品が「私には合わないかも」と思った最大の要因は、そのキャラクター小説感にあります。主人公は冴えない中年作家、頭が切れて気が強い美少女高校生の助手、美人ストリッパー、憎めない強面刑事…などなど、もはやこれは漫画かライトノベルかゲームにした方が受けたのでは?ティーンエイジャーに勧めるべき内容ではないですが、完全にその辺りの層を狙ったキャラものです。ツインテールでミニスカニーハイの相棒なんて要りません。切羽詰まった場面での急な性描写も要りません。

        ミステリ系の賞も受賞されているとのことで期待したのですが、こういうのが人気となると、これから受賞作だからという理由で本を選ぶのはやめておこうかな…と思ってしまいます。
        >> 続きを読む

        2016/02/13 by pechaca

      • コメント 6件
    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      二流小説家
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • デイヴィッド・ゴードンのアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補作「二流小説家」を読了。

        この小説は、二流作家が死刑囚の告白本の依頼を受ける話だが、設定からプロットまで実によく考えぬかれているなと思いましたね。

        作家論や文学論を交えた批評的なミステリのようにみせて、実は中盤で連続殺人事件の意外な真相であっと驚かせるし、終盤ではトンプスンの「内なる殺人者」も真っ青のノワールぶりだ。

        主人公の作家が書いているハードボイルド、ヴァンパイア、SFの小説を挿入してのメタフィクション的な味わいも実に愉しいが、何よりもおかしいのは、連続殺人鬼の死刑囚が、主人公の作家にポルノ小説の書き方を伝授するところなんですね。

        人間の欲望はいかに異なっているのか、異なっている欲望にいかに答えることが出来るかを試す内容でもあるのだ。

        そして、ジャンルの多様さを分析し、いかに小説を書くべきかを論じ、いかに小説を書いているかを提示し、いかに小説家が騙されて痛い目にあうかも書かれている。

        とにかく、小説とミステリ好きにはたまらない作品だ。

        >> 続きを読む

        2018/12/13 by dreamer

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