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六世笑福亭松鶴はなし

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者:
カテゴリー: 大衆演芸
定価: 3,360 円
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    「六世笑福亭松鶴はなし」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      鶴瓶がインタビューする米朝、文枝、春団治などの証言により、
      六代目松鶴の、芸に寄せる真摯な想いが明らかになる。

      一言で云うと、豪放磊落でありながら、上方落語の復興に果たした功績は、
      図り知れぬものがある。

      その中で、落語の芸と題し、松鶴と越智治雄氏との対談が興味深くおもしろい。

      「らくだの演出」についてと、松鶴がネタおろしする前のメモ書きがある。

      枕・・・・千日の火屋
      時・・・・夏。それも残暑の厳しい頃とする。昼過ぎから夕方。
      場所・・長屋の造り。豆腐屋(表通り)。大家。月番(コグチから二軒目)

      遊び人のこしらえから入っていく。
      ・・・・・カスの遊び人だが、なりはしっかりしている。
      紙屑屋の性格
      ・・・・・酒と博打で身をすったのは嘘。酒だけ。嫌にになっている。
      ・・・・・最初の一声から描き方を変える。今迄の、初め愛想笑いをしていて、
      最後にやくざのようになるのは演出の謝り。-暗い感じ、重い口、上品なところのある言葉。

      酒の呑み方
      ・・・・・やけくそになって紙屑屋は呑んでいる。一升徳利三本をうまく空けなければならない。
      勿論紙屑屋の方が強い。・・・荒い事を言わず凄みをきかせる。一合茶碗、一息で呑める。
      箸が乱れてくる。おかずはあまり食べない。」・・
      ・・・・・・・箸の置き方まで、最初は小皿、次は左手で受けながら、ぼちぼちじか箸に、
      きっちり前に置いた箸が、だんだんぞんざいになりお膳の上にポンと落とすようになる
      ・・なんて細かいことまで、留意されているのか、米朝さんならいざ知らず、六代目の口から
      発せられるのが、驚き。・・豪放磊落に見せながら、いかに細かい計算があったのか、感動。

      らくだをただ怖がるのはいけない。
      水滸伝の人間のように大きな事ばかり言ってもいたらくだ。
      先ず最初の月番の所へ行く。泣き笑いの祝儀。
      返事を聞かんと困ると言われて、気軽に荷物を預ける。
      大家の所へらくだを背負って行く。「豚と相撲とった夢見て、らくだ背負う」
      ・・・別のくすぐりに変える(実際は、豚をまめだに変更)。長屋の人間の扱い。
      びっくりして香奠を持ってくる。
      家主・・“かんかんのう”・・・死骸を見てすぐ謝る。・・・小文冶さんの演出。
      “ちっとは嫌がられている家主”やと言った手前、踊らせる迄強がっている。
      桶・・・八百屋ではいけない。

      西日の中を歩いていく。(20分位の道)約1時間・・・・。

      私たちは、舞台の落語を聴いて、単にあははと笑っているだけですが、
      噺家さんの高座には、演者としての、深く緻密な計算された演出があるんですな。

      このあと、「市助酒の酔い」、「噺の変幻」、「言葉の深さ」、「呼吸のむずかしさ」と
      六代目が真正面から語る、芸談は、日頃聴いている噺だけに、読み応えがありまっせ。

      是非、笑福亭ファンは図書館でも、手にされることをお勧め致します。
      >> 続きを読む

      2013/06/07 by

      六世笑福亭松鶴はなし」のレビュー

    • >私たちは、舞台の落語を聴いて、単にあははと笑っているだけですが、
      噺家さんの高座には、演者としての、深く緻密な計算された演出があるんですな。

      うーん、すごいなぁ。
      偶然、たまたまのように見えることも全て計算されて準備されてそうなるべくしてなっているってことですよねー。他のことにもこういうことは多々ありそう。偶然のようで必然、みたいな。
      >> 続きを読む

      2013/06/07 by ただひこ

    • “らくだ”という落語は、きっちりと演ると一時間以上かかる大ネタですが、上手な落語家が演ると長く感じないんです。 >> 続きを読む

      2013/06/08 by ごまめ


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