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はてしない物語

4.5 4.5 (レビュー12件)
カテゴリー: 文学
定価: 3,003 円
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2015年12月の課題図書
いいね! Ringo chao snoopy asuka2819

    「はてしない物語」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      この歳になって今さらながらの「はてしない物語」。なるほど、こういう物語だったのか。

      まず、本の造りがすばらしい。
      あかがね色の艶やかな絹の装丁、たがいの尾を咥えた2匹の蛇の絵。
      2色刷の本文。
      小説でしかできない表現によって、読者をぐいぐい小説世界に巻き込んでいく。
      重くて扱いづらい本書だが、これはやっぱりハードカバーで読むべきだ。

      虚無の侵食により危機に瀕したファンタージエンを救うためにアトレーユが旅に出る前半は、とても面白く読めた。どうやら自分が救い主らしいと気づいたバスチアンが、英雄でも王子でもないチビでデブの自分のような者が出て行ったら、幼ごごろの君やアトレーユに笑われるんじゃないかと不安になるところなど、とても共感できて震えるほどだった。

      バスチアンがファンタージエンに入り込んでからの後半、その世界描写は前半と同じく面白かったけれど、急に説教臭くなってしまったのが残念だった。これは読んだ年齢によって受け止め方が変わるのかもしれない。小学校高学年くらいで本書に出会っていたら、教訓話としてもう少し素直に読んだのかも。

      人が物語を読むのは、現実世界では不細工で不器用で頼りない自分でも、物語を読んでいる間はそんな自分を忘れ、主人公と一体となってさまざまな冒険を経験したり、容姿端麗な王子になったり、敵をばったばったとなぎ倒す勇者になったりできるからではないか? なのに、いざ自分の好きなように世界を創造できる力を得たときに、人間世界の記憶を失っていくという代償を払わないといけないのはなぜなのか。なぜ、チビでデブの自分がいる現実世界に戻らなければいけないのか。

      読み進めるにつれて、たえず「物語を読む行為など、所詮は一時の現実逃避。英雄や王子など望んだところで無駄、現実のお前はチビでデブのエックス脚でしかないのだ」と言われているように感じて苦痛だった。これでは、読書を楽しもうとしている読者は、その物語世界を存分に楽しめなくなってしまうじゃないか。人間が物語を想像力を忘れ、ファンタージエンが危機に陥るのも仕方がないんじゃないか?

      ファンタジーを読むこと、想像力を働かせることはこんなにも楽しく素晴らしいことなのだ、そのことが人間世界もファンタージエンも豊かにするのだと心から思えるような展開だったらよかったのに。それだったら、わたしもいつかファンタージエンに行って、幼ごころの君に新しい名を贈る役目を果たしたいなと思うのに・・・

      「はてしない物語」は、ずっと昔に年の離れた弟のために買い与えたものだ。本の虫だったわたしと違い、なかなか本を読まなかった弟のことを心配して、親がわたしになにかいい本がないかと相談してきたのだ。そこで、当時話題になっていたエンデの本書と「モモ」をバイト代をはたいてプレゼントしたのだが、実は自分で読んだことがなかった。幸い、弟は2冊とも気に入って何度も読み返していたようだから、無駄な出費にならなくてよかった。年齢的にもちょうどよかったのだろう。
      いつかはわたしも読もうと思いつつ、実家の本棚にずっと眠ったままになっていたのを、数十年ぶりにやっと読み終えることができた。星の数は3つにしてしまったが、感慨深い本であることは間違いない。
      >> 続きを読む

      2017/08/29 by

      はてしない物語」のレビュー

    • > iceさん

      次々に現れるファンタージエンの世界と、次の展開が気になって、どんどん読み進めちゃいますよね。
      大人になってから読むとまた違った感想が出てくるかもしれないので、ぜひ再読してみて下さい!
      >> 続きを読む

      2017/09/02 by 三毛犬

    • > chaoさん

      本棚の宝物という感じ、分かります!
      わたしは読んだ本は手元に残しておきたい派なので、本書のように凝った装丁だと本棚に並べているだけでワクワクしますね。

      児童書ってお高いですよねぇ・・・
      本好きだったわたしには「児童書は高いから学校の図書室で借りて読め」とほとんど買ってくれなかった両親ですが、あまりにも本を読まない弟のことは心配して、わたしがよく読んでいた「ズッコケ」シリーズを全部揃えてやったりしていました。腹立たしく思っていたものの、「なにかいい本はないか」と言われて素直にプレゼントしたわたしも相当な弟バカです(笑)
      >> 続きを読む

      2017/09/02 by 三毛犬

    • 評価: 5.0

      --
      「僕が望んだらそうなるんだろうか? それとも、何もかも始めからあって、僕はただそれを言い当てたってことなんだろうか?」
       「その両方です」
      --


      大人になっても読みたいファンタジー、この一冊を一番に挙げる人も多いんじゃ無いでしょうか。
      改めて読みまして、改めて感動でした。


      自分の内側の精神世界、幾つもの世界が単独だったり重なり合ったりしながら無数に拡がる世界観。しかもそれらはひとりでに物語を紡ぎ上げてくれている。

      あるときは妖怪の森に、あるときは文学の山脈に。あるときは悲しみの海で船を漕ぎ、あるときは輝く田園の散策を楽しむ。歴史上の偉人も親しい友人として登場し、憧れや響きといった抽象性の具体物とも交流する。

      行く先々では、以前には無かった物語が歴史となって作られていて、そこに交じって新鮮な世界を楽しむ。すぐに来る別れは惜しいけれど、また来る続きを楽しみに思う気持ちが嬉しく残る。


      そんな世界観。
      このNever ending storyの影響を色濃く受けた世界観そのままでした。
      それに気づいた再読。

      驚きと共に、こうした豊穣な世界観を幼少の頃から授けてくれたエンデに心からの感謝を。
      >> 続きを読む

      2017/08/18 by

      はてしない物語」のレビュー

    • 評価: 5.0

      個人的にはファンタジーの最高傑作ではないかと。
      映画はナウシカと同じで前半部分の面白い所を冒険もの的にまとめた感じで、それはそれで映像も美しくとても良かった。配役も良かった。
      でもやっぱりナウシカと同じでその後こそが深くて面白い。特に最後の方で、バスチアンが架空の世界で身に着けたものを一つずつ失って行く過程、アトレイユの真の友情。心が温まると同時に色々考えさせられる。
      お値段が結構しますが、それに相応しい美しい装丁。決して惜しくはない金額だと思いました。プレゼントにするにも良いかなと。

      2017/02/04 by

      はてしない物語」のレビュー

    • ページをめくるという行為そのものに読書の世界を結びつけていて、だからこの本の場合は文庫では醍醐味が半減し、ましてや電子書籍では味わいが失われそうですね。
      メッセージの深さには衝撃を受けました。
      まさに最高のファンタジーですね
      >> 続きを読む

      2017/02/05 by 月うさぎ

    • コメント有難うございます。確かに電子辞書では全然違うかもしれないですね。この本は25年以上前に一度読んでいるのですが、今までの間にファンタジーも色々読んでいるのに、これを超えるものは無いな、という所が凄いと思います。 >> 続きを読む

      2017/02/07 by チルカル

    • 評価: 5.0

      子どもの頃、大好きだった本。
      正月、息子に読ませようと思って実家の本棚を漁ったけど出てこなかった。
      おばあちゃんはなかなか孫が出来ないので諦めて近所のお子さんに私の本を全部あげちゃった。で、ほんの一部だけ手元に戻ってきたけどその中には入っていなかった。
      なので今日、本屋に行ったのだが置いていない。というか当時読んだ海外文学児童の良書ってほとんど置いていないことにショックをうける!せいぜいハリーポッターが置いているくらいなんて、とてもさみしい。
      この三色刷りの美しく、きっと一生思い出になる本をもう一度買わなくちゃ! >> 続きを読む

      2016/01/17 by

      はてしない物語」のレビュー

    • 読んで感動、そして手元に持っていたい本のトップですね。
      そしてやはりハードカバーの美本が素敵です。 >> 続きを読む

      2016/01/18 by 月うさぎ

    • はじめまして、コメントありがとうございます。
      PCトラブルでしばらくアクセスしていませんでした。
      すいません。
      ハードカバーの本は高くてなかなか手が出ないものですが、やっぱり良い本は財産ということで、子供たちには買っていこうと思います。
      >> 続きを読む

      2016/02/20 by カメがすき

    • 評価: 5.0

      12月の課題図書。
      なんて素晴らしい物語なのでしょう。
      この物語に出会えて、心から良かったと思いました。

      前半の救い主を探すアトレイユの冒険も読み応えがありましたが、私は後半の展開が好みでした。


      **以下ネタバレのため、ご注意下さい**


      バスチアンがファンタージエンに来てから体験した数々の出来事は、とても考えさせられるものでした。
      容姿を変え、自分の望みを叶え続けた代償はとても大きなものでした。
      救い主と言っても彼自身は何もしていないんですよね。
      始めに感じた、内にこもってばかりで高慢なバスチアンと何も変わらない。
      負の感情が増長していく姿は恐ろしい程現実的でした。
      中でも、親友のアトレイユとフッフールを従わせたいという感情はとても醜く、人間らしいと思いました。

      堕ちていった人たちの住む「元帝王たちの都」の描写もきつかったです。
      そんなことになるなんて、聞いてないよモンデンキント。
      永遠に暮らしたくなるような世界ですが、なかなか上手いこといきませんね。

      たくさんの痛みを経験した後の、アトレイユとの再会は涙が止まりませんでした。
      物語の壮大さ、あたたかさに感動しました。


      感動したといえば、ハードカバーの装丁。
      とても美しいし、物語と一体感がありワクワクします。
      たくさんの種族が描かれたイラストもとっても素敵!!
      誰かにプレゼントしたくなる一冊です(*^^*)

      2015年ラストの読書が、この本で本当に良かった~!!
      皆様、良いお年をお迎え下さい。



      *ミヒャエル・エンデ、どこかで聞いたことあるなぁと思ってたら、「カスペルとぼうや」の作者だったのですね。普通は「モモ」を思い浮かべるのでしょうが、この本未読なので。。久々にカスペル読みたくなっちゃいました。
      >> 続きを読む

      2015/12/28 by

      はてしない物語」のレビュー

    • あけましておめでとうございます。
      今年もよろしくお願いします♪

      私もレビュー待ってましたーーー♪
      この本の素晴らしさを共感できる仲間が増えてとっても嬉しいです。ただ楽しいだけのファンタジーではないんですよね。物語が豊かで、あたたかく深いメッセージもあって。

      エンデは「モモ」とこれしか読んだことないのですが、他も読んでみたいです。「モモ」もとっても良いですよ〜〜!おすすめです。

      私の2015年ベストは「百年の孤独」と「竜馬がゆく」でした☆
      >> 続きを読む

      2016/01/03 by chao

    • chaoさん、返信が遅くなってごめんなさい!
      あけましておめでとうございます。
      今年もよろしくお願いします(*^^*)

      ありがとうございますー!
      この本に出会えて良かったって、心からそう思いました!
      そうですね。ストーリー自体も素晴らしいのですが、物語に込められた深いメッセージに気がついた時の衝撃と、じんわりくるあたたかさがたまらないです。
      私も皆さんと感動を分かち合えてすごく嬉しいです!!

      「モモ」も良いのですね~!!!!!
      またエンデの世界観に浸りたいです。

      >私の2015年ベストは「百年の孤独」と「竜馬がゆく」でした☆
      chaoさんも読書充実されてますね。
      今年もたくさんいい本と出会いたいです!
      >> 続きを読む

      2016/01/08 by あすか

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