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武士道

5.0 5.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 武士道
定価: 588 円

武士道の光り輝く最高の支柱である「義」、人の上に立つための「仁」、試練に耐えるための「名誉」―本書は、強靱な精神力を生んだ武士道の本質を見事に解き明かしている。武士は何を学び、どう己を磨いたか、これを知ることはすべての現代人にとって重要である。英文で書かれ、欧米人に大反響を巻き起こした最高の名著を、奈良本辰也が、平易な文体で新訳。

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    「武士道」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
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    • 評価: 5.0

      新渡戸稲造の『武士道』です。有名な本ですが読んでいなかった本の一つです。元々新渡戸が英文で書いたものを日本人が訳したというなかなかユニークな本です。太平洋の架け橋になろうとした新渡戸ですから、外国人向けの日本の精神紹介本と言ってよいでしょう。とはいえ、現代人にとってはこの本をまさに外国人のように読まなければならないことが、喜ぶべき事なのか、悲しむべきことなのか。

       武士道と騎士道を対比させつつ語っている場面が出てきますが、そのたびに新渡戸がさらっと書いていることが博識すぎてついていけません。後注でようやくついていく感じです。ギリシャ哲学からキリスト教、中世の騎士物語、ヘーゲル、ニーチェなどの近代哲学、頼山陽、本居宣長、孔子、孟子、老子、マホメットと洋の東西を問わず、自由自在に引用しては、武士道に現れた、忠義の徳や切腹などの習慣、子弟の教育から婦女子の身の処し方までを基礎知識のない西洋人にも分かるように書いているところに、博覧強記、いったいどんな勉強をしたらこんな教養が身につくのだろうと、この人も私と同じく24時間しか時間がなかったとは思えなく、驚嘆の限りです。新渡戸が『武士道』を書いたのは38歳の時です。あと一年生きても、私には新渡戸の100分の1の教養も満たないでしょう。

       読んでみて改めて思ったことは、新渡戸の時代(1899年刊行)にこれだけ武士道が明確に論じられているのにも関わらず、日本が軍国主義に邁進し、「生きて虜囚の辱めを受けず」と、有為の若者たちにあたら命を捨てさせた権力者たちの愚かさにはかえって驚きさえ感じます。やはり預言者は故郷では敬意を払われないものでしょうか。
      >> 続きを読む

      2012/07/17 by

      武士道」のレビュー

    • この作品のおかげで海外からの日本人の評価が上がったと聞いたことが有ります。

      日本男児としては、読んどかないといけないですね! >> 続きを読む

      2012/07/18 by makoto

    • いつか絶対読もうと思いながらまだ読んでいませんでした。近々読みたいと思います。

      いったいどんな勉強をしたらこんな教養が身につくのだろうと、この人も私と同じく24時間しか時間がなかったとは思えなく、驚嘆の限りです。

      世の中にはスゴイ人が沢山いますね…なんて他人事のように言ってないで、自分自身もまだまだ頑張らないといけないですね!
      >> 続きを読む

      2012/07/18 by chao

    関連したレビュー

      いま、拠って立つべき"日本の精神"

      PHP研究所 (2005/08)

      著者: 岬竜一郎 , 新渡戸稲造

      • 評価: 3.0

        「菊と刀」「茶の本」そして「武士道」
        私の中で日本を説明するのに必須と考える本たち。
        それぞれの本に合うところと合わないのもある
        武士道を読んで一番感じたのはこれからの日本に希望を見出している。
        新渡戸は武士道にかわる精神的支柱は不死鳥のように甦ると締めくくった。
        しかし残念ながら私は現在の精神的な支柱のようなものを感じえない。
        私自身にも堅固な支えがあるように思わない。
        学生時代キリスト教を学ぶ機会があった。聖書を紐解いていくのだが
        大変興味深かった。そしてキリスト教を信じる人の精神的な支柱を感じた。
        皆がキリスト教信者が心の支えとしているわけではないかもしれない。
        それでも、この日本でキリスト教を信仰することを選んだ人の支えは
        確実にキリスト教である。そして思考が異なる。
        それは宗教的な思想の違いなのか、心の支えを持つことからなのか、それ以外なのかわからない。
        そのような記憶をこの本を読むことで思い出した。
        精神的な支えをなく彷徨う日本の人は何へ向かおうとしているのか
        自身にも厳しく問いかけられている。
        >> 続きを読む

        2016/06/03 by

        武士道」のレビュー

      現代語で読む最高の名著

      三笠書房 (1992/12)

      著者: 奈良本辰也 , 新渡戸稲造

      他のレビューもみる (全7件)

      • 評価: 5.0

        「花は桜木、人は武士」 サムライは民族全体の「美しき理想」だったと、
        新渡戸は言う。
        今、私たちの理想の姿、美しい生き方とはなんだろう?

        美というものを、日本人は誰よりも愛してきたのではなかったか?

        今、私たちは真に美しいだろうか?

        キリスト教者であり日本の誇りの代弁者であり、武士道を外国語で外国人にダイレクトに説明できる
        博学で知的な人間がいたということは、日本にとっての大きなメリットだったと想像できる。
        ヨーロッパの哲学・社会学・文学から例をひいた多彩な比較論を展開し、
        日本が古来より他の文化に勝るとも劣らない精神性を持っていたことを、
        そして、その最も顕著で独自の文化が武士道であることを証明している。

        キリスト教との関連がもっと語られるかと思ったが、そうでもなく、意外にも原理主義の立場からのキリスト教布教の姿勢への批判さえあった。
        布教者の日本の歴史に対しての無知、ハワイへの侵略への強い批判。
        英米のキリスト教は「アングロサクソン人の奇矯と幻想を含んでいる」点。

        しかしながら、個人主義の攻勢による、武士道の衰退の現実の中で、
        キリスト教の道徳が功利主義者、唯物主義者に対抗する精神的支柱になってほしいという
        新渡戸の願いは感じられた。
        その願いは残念ながら叶わなかったことを、
        後世のわれわれは知っているのだけれど。


        解説者は「日本の敗戦」が「日本の伝統の何もかもに大打撃を与え過ぎた。
        武士道などは地を払って退けられたような気がする」と書いているが、
        私は第2次大戦に武士道がなかったと思うし、武士道が守られなかったが故に
        開戦となったと確信する。
        2.26事件を例にとってもわかるだろう。
        「話せばわかる」と語りかける相手を銃殺。
        そろばん勘定で利害を求めて侵略戦争を引き起こした。
        本当の目的は石油利権だった。
        天皇への服従と忠誠だけを強いて、義・仁・勇・誠を欠いている。
        すべてが反武士道精神であることは明らかである。
        ましてや、犬死である、特攻隊作戦など、真の武士であれば戦略として選ぶはずもない。

        武士道に反しながら「大和魂」の言葉を語るなど、言語道断。
        武士道の究極の目的は「平和」だと新渡戸氏は語る。
        新渡戸氏が知ったら悔し涙を流すだろうか。

        明治以降、禁句のように扱われていた江戸の精神や文化
        近年ようやく、呪縛が解け、見直されていることは悪いことではない。

        新渡戸の描く武士の世界があまりにきれい事に感じる部分がないわけではない。
        時代の中で復活はありえない古い価値もある。
        しかし、愛国心や武士道が戦前・戦中のように、改変され悪用されないように、
        自分の中に『武士道の本当の精神』を仕入れておくほうが良いかもしれない。
        まやかしの武士道が、またぞろ、顔を出している昨今だから、なおさらのこと。
        >> 続きを読む

        2013/01/24 by

        武士道」のレビュー

      • makotoさん
        理論や思想を展開するには日本語よりも欧米言語のほうがやりやすいらしいですよ。
        それにしても、新渡戸さんってどんだけ秀才なんでしょうね?!
        「東大の研究レベルの低さに失望して退学」なんて人だそうです。
        5千円札の時には全然知らない人でした。(^_^;)

        ところで、新渡戸さんは江戸時代生まれの人だし、
        英語の幼児教育なんて受けていないことは当然誰でもわかりますよね?
        語学が幼児から学ばないと手遅れというのは論拠の無いことだと思います。
        >> 続きを読む

        2013/01/28 by 月うさぎ

      • iireiさん
        >とんでもない作戦を立案、実施しても、結果生じる責任を一切取りませんでした。
        そういう事実を知ったのは最近なんです。それも小説などから。
        歴史の授業では東条英機に全責任をなすりつけていた気がします。
        彼が当初開戦には反対していたことも。近年知りました。
        この隠されている事実こそがとても重大なのですよね。

        改めて、武士道の精神を見直したくなりました。
        >> 続きを読む

        2013/01/28 by 月うさぎ

      現代語訳

      筑摩書房 (2010/08)

      著者: 山本博文 , 新渡戸稲造

      • 評価: 5.0

        今更ながら新渡戸稲造の「武士道」を読みました。山本博文氏の現代語訳がとてもわかり易く、すらすら読めました。

        恥ずかしながら、新渡戸の名を知ったのはつい最近で、この本の存在すら知りませんでした。

        私にこの著書を論じるほどの知識も文章力もないですし、もともと「Bushido ~The Soul of Japan~」の名で英文で書かれた本書を、逆輸入するという形で読むことになりましたが、ちょっとした書評を。いつか原文で読みたいなあ。

        冒頭の「武士道は、日本の標章(しるし)である桜の花に勝るとも劣らない、我が国土に根ざした花である」の、印象深い比喩的表現の一文で幕を開ける本書は、キリスト教のクエーカー教徒であり、グローバルな知識人である新渡戸が、神道・儒教・仏教に由来する武士道を論じ、高く評価しているという点で、非常に興味深いです。

        また、新渡戸はクエーカー教徒でありながら、彼が生きていた時代に日本にやってきた宣教師たちの「キリストこそ救い! ほかはすべて腐敗している!」といったような、独善的な布教・伝道活動のあり方に批判的で、キリスト教宣教が、日本人の道徳教育には一役買っていることを述べながらも、性格形成には一切貢献していないことを指摘しています。

        しかしながら、宣教師たちの失敗を挙げながらも、新渡戸が宣教師たちが日本にもたらした間接的な好影響も共に挙げ、新渡戸が本書を書いた時代、武士道がもはや廃れ、詭弁家、計算家、理屈屋が時代を席巻してしまって、やむを得ず武士道を葬送するとともに、その精神性は、さながら冒頭の桜の木に根付いているようであり、孔子の仁の思想、そして仏教の慈悲をくわえ、それはキリスト教の「愛」に到達すると述べており、武士道の未来をやはりクリスチャンらしく、散ってしまった桜の花びらを悲哀を持った視点で俯瞰しながらも、キリスト教に託している。

        新渡戸が理想としたのはキリスト教と武士道がうまく調和された教えであり、道徳であり、哲学であり、、、と、この時点で私はアメリカ人の白人の友人が浮かんだ。私は彼を「碧眼のサムライ」と心の中で呼んでいる。

        彼は宣教師で、武道をやる。普段は武士らしく寡黙だが、思慮深く、勉強熱心で真面目で敬虔なクリスチャンで、私が新渡戸のこの本「武士道」を知る前から、彼と会うたびに「キリスト教と武士道、、、これこそ、地球人類の鑑、理想ではないか」と考えることがしばしばありました。

        そもそもナザレのイエス自身が身をもって「武士道」を体現したと思います。といっても、社会的地位のあった武士階級と、神の子でありながら汚い飼い葉桶で生まれ、社会的地位のある律法学者・パリサイ人から「お前は気でも狂ってるのか!」と言われていたイエスは、ちょっと状況が違いますが。

        そうすると、やはり、立ち返るところは武士道であり、それを体現したイエスを見上げよ、ということになるのでしょうか。

        武士道は死んだのでしょうか? 我々の周りの武士道、すなわち大和魂、武士道≒大和魂だと思いますが、私が考える限り、武士道の高貴な道徳観があらわれた例として、それには、たとえば東日本大震災において、世界が賞賛した、日本人の道徳心の高さ。
        あの状況下において、誰一人とせず(中にはいたと思いますが)不平不満を言わず、列に割り込まず、耐え忍び、強盗も略奪も起こらなかった日本人の姿勢に私は武士道のそれを覚えます。

        一部では日本は「恥の文化」であるから、恥、すなわち名誉が傷つくことを極度に恐れる武士道の道徳観がここに現れている気がします。

        武士道の象徴する、朽ちるよりもむしろ散ることを選ぶ生に執着しない桜、そして、生に執着しなかった結果、現代では散り散りになってしまって、舞った花びらの香りは、現代においてもあちらこちらで漂っているはずで、以下に引用した最後の文章に集約されています。

        ー何世紀もたち、その習慣が葬られ、その名さえ忘れ去られても、その香りは、「路辺に立ちて眺めれば」はるか彼方の見えない丘から風に漂ってくるだろう。かのクエーカー詩人がその時美しい言葉で歌ったように。
        どこからとも知れぬ親しい香気に
        旅人は感謝の心を抱き
        歩みを止め、帽子をとって
        空からの祝福を受けるー

        また印象深い新渡戸の言葉があります。

        ー黄色人種は、黄金の象形文字で記された貴重な一ページをなしているのである。ー

        私も一人の日本人として、武士道の片鱗を受け継いでいる日本男児として、またクリスチャンとして礼節をわきまえた男気溢れる漢になりたいと思いました。

        ところで、解説でも新渡戸は、武士道を多少美化して書いていると書かれていましたが、私達の考えるフィクション作品でのキャラクターで、武士道を体現している人物は誰でしょう?

        人によっては黒澤明作品における三船敏郎か、あるいは私は北斗の拳のケンシロウやビデオゲーム作品「龍が如く」の、メインキャラクター、元ヤクザの桐生一馬であるのですが、、、
        そう、あくまでフィクション作品における「任侠、ヤクザ」と「武士道」の親和性、共通項は露骨すぎるほど、あまりにも顕著です。
        、、、と、思っていたら、思った通り、ちくま新書の関連著書紹介の中に「サムライとヤクザ ー「男」の来た道」が載っていました。読んでみようかな、、、

        P.S.それと余談ですが、各章のサブタイトルの上には十字架が記されており、やはり本書はキリストの上に立つ武士道における十字架、桜の木を暗喩しているのでしょうね。
        >> 続きを読む

        2018/02/21 by

        武士道」のレビュー

      三笠書房 (1997/07)

      著者: 奈良本辰也 , 新渡戸稲造

      • 評価: 4.0

        新渡戸さんのオリジナルと知らず買ってしまい、
        話が難しくて読むのに苦戦した。

        為になりました!

        2015/01/23 by

        武士道」のレビュー

      • 自分が読んだのはオリジナルなのかはわかりませんが、非常に感銘を受けたのを覚えています♪ >> 続きを読む

        2015/01/24 by ice


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