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七夜物語

3.5 3.5 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,995 円

いま夜が明ける。二人で過ごしたかけがえのない時間は―。深い幸福感と、かすかなせつなさに包まれる会心の長編ファンタジー。

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    「七夜物語」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      上巻と比べると間延びしたかな。南生と麦子にもっと関わってほしかった。

      2016/04/06 by

      七夜物語」のレビュー

    • 評価: 4.0

      下巻に入ると「和製ファンタジー」の本領は本格化してきます。

      「夜の世界」への旅に慣れてきたさよと仄田くんの二人は
      夜の世界の住人、グリクレルやミエルたちに親愛の情を持ち始めます。

      5つ目の夜の世界はモノたちに命が与えられている世界。
      イキモノたちとモノたちの対立した世界が描かれるが、
      川上はなんと、モノに心があるのをイキモノは考えていないと、モノに言わせている。
      机もイスも下敷きも鉛筆も黒板も、すべてのモノたちが生き生きと動き回り、
      そして、エイエンへと向かうのだ。
      ヒトもモノに変えてしまえとばかりにモノたちの意気はあがる。

      どうですか?非常に日本的ではありませんか?

      世界が人間だけのものではないと、多くの人々は気づいています。
      物語の中で宇宙人や妖精や動物たちが人間に語りかけます。
      ですが、モノが人間に語りかけるというのは、私はみたことがありません。

      意志をもつもののように動くモノとか、自ら人の役にたってくれるありがたいモノとか。
      そんな都合の良い魔法ならいくらでも見かけますが。

      モノが人間にどう扱われているか、その時のモノの気持ちを考えたことがあるの?

      そして、モノの世界が人間界を凌駕しようとしているのを阻止すべく、
      モノに命を与え先導している「ウバ」を倒そうとします。

      ドラえもんの道具みたいな懐中電灯で、「ウバ」を小型化して消していきます。
      しかし、ここで、さよに迷いが生じます。

      川上は、この「迷い」をこそ描こうとしたのです。

      人間の代表として、自分を考えたことはありますか?
      その他大勢に没して何もしないという逃げをうつことは間違いではないですか?

      「人と人が傷つけあっている時、人が何かを損なおうとしている時、
      いったいわたし、という一人の人間は、そのことに対して何をすることができるのだろうか」

      川上弘美は、ファンタジーを雰囲気で描こうとはしていないのです。
      読者に読み方をまかせた普段の川上の世界とは別の世界。
      メッセージ性の強い物語になっています。

      彼女の問はその後も続きます。

      正義と悪、その間には何もないのでしょうか?
      多くの曖昧さが存在しているはずではないでしょうか?
      世の中には価値のあるものだけが存在すべきだというのは本当でしょうか?

      迷い、揺れ動き、悩み。

      そんなさまざまな要素や感情を併せ持った存在が人間ではないでしょうか?

      物語の最期、お決まりの「世界を救うための戦い」が描かれますが、
      そこで、さよと仄田くんのとった行動は、なんと…。


      確かに、きっぱり割り切って、すっきりした大団円なんて、
      和製ファンタジーには似合わないのかもしれないなあ。

      なんて、思いました。
      >> 続きを読む

      2013/03/11 by

      七夜物語」のレビュー

    • Tsukiusagiさん

      >このお話では呪文の替わりが口笛ですよ。

      これなら自信あります!!
      なんと歯笛も吹けますよー♪
      >> 続きを読む

      2013/03/12 by makoto

    • makotoさん
      では、makotoさんの役は口笛部の南生さんで決まりですね!

      2013/03/12 by 月うさぎ


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