こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

ベトナム戦記

4.3 4.3 (レビュー1件)
定価: 546 円
いいね! Tukiwami

    「ベトナム戦記」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0

      釣り好きの好々爺。歳若い知人の、開高健に対する印象は
      これに尽きた。その好々爺も、はるか昔、戦場を目の当たり
      にした作家だった。

      「ベトナム人でもなくアメリカ人でもない私がこんなところで
      死ぬのはまったくばかげているという感想だけが赤裸で強烈で
      あった」

      ベトナム戦争である。ある世代には強烈な印象を植え付け、
      ある世代には「間に合わなかった」と思わせ、ある世代に
      は既に歴史の教科書に載るような戦争である。

      私は「間に合わなかった世代」である。だから、ベトナム戦争
      に惹かれるのかもしれない。事実、私の祖棚にはどの戦争より
      もベトナム戦争関連の作品が多く鎮座している。

      本書は高校から専門学校時代にかけて、何度も読み返し、その
      後も折に触れて再読して来た。あまりにも手に取り過ぎてボロ
      ボロになっているので、この際、処分しようかと思って読み
      始めた。

      やっぱり捨てられない。既に古典的名著と言ってもいいだろう。

      1964年末から1965年にかけての約100日、南ベトナムに滞在
      し、現地の人々と話し、路地裏を歩き、テロの現場を見、仏教徒
      による抗議の焼身自殺を目撃する。

      圧巻は南ベトナム政府軍の大隊がベトコン制圧を目的とした作戦
      に従軍した際の顛末だ。この作戦での体験が、著者に強烈な印象
      を受け付けただろうことが伝わって来る。

      そして、ベトナム戦争での体験が後の小説『輝ける闇』『夏の闇』
      に繋がって行く。

      デイヴィット・ハルバースタム『ベトナムの泥沼から』、ニール・
      シーハン『輝ける嘘』と並ぶ良書だと思う、ただ、このふたりは
      ジャーナリストだが、開高健は作家だけに事実そのままではなく
      脚色もあるのでは…と感じる部分もある。

      余談だが、私は普段「ヴェトナム」と表記するのだが、本書の表記
      に準じて「ベトナム」と書いて来た。でも、「ヴェトナム」の方が
      落ち着くんだわ。
      >> 続きを読む

      2019/08/14 by

      ベトナム戦記」のレビュー


    最近この本を本棚に追加した会員

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    ベトナムセンキ
    べとなむせんき

    ベトナム戦記 | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    最近チェックした本