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天と地の守り人

5.0 5.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,575 円

本書は、バルサの生まれ故郷カンバル王国が舞台。「カンバル王がロタ王国との同盟をむすぶかどうかに北の大陸の存亡がかかっている」このことに気づいたチャグムとバルサはカンバル王国へとむかう。しかし、カンバル王の側近には南のタルシュ帝国に内通している者がいた。あやうし、バルサ。チャグムは北の大陸をまとめることができるのか。

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    「天と地の守り人」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      新ヨゴの宮殿から父に追われて、サンガル王国へ。サンガルからはるか南の大陸へ・・・。ロタでバルサに会うまで、チャグムはたったひとりで苦難を乗り越えてきた。

      カンバルへはバルサと一緒の旅ではあるが、チャグムの運命は簡単にはいかない。次から次へと困難が待ち受けている。バルサの体も傷だらけである。チャグムも傷を負う。でも「闇の守り人」での懐かしい人たちが力になってくれる。縁。人と人との結びつきの大切さ。

      それにしても、人生とは思うようにならないものだ。何とも苦しい選択の連続。でも、チャグムは「わずかでも可能性があるなら、それに賭けたい」と、前に前に力強く進んでいく。

      国と国の争い、国内の南部と北部(中央)との対立、兄弟で権力争い。思わく、かけひき。
      南からの侵略の脅威(戦の災い)だけでなく、ナユグ(異界)の変化がもたらす脅威(天の災い)。

      チャグム、イーハン、カンバル王など為政者としての思いだけでなく、星読博士、聖導師、密偵、カシャル、ユタ人、ロタ人、カンバル人の民、牧童、バルサ、タンダ、トロガイ・・・それぞれの立場の人間の思いがていねいに描かれている。みんなのしあわせのためにはどうすることが一番いいのか。どうしたらいいのか。


      バルサはチャグムに
      「あんたは自分をせめすぎる・・・なにもかもを背負える人なんて、この世にはいないし、だれも傷つけず、だれにとっても幸福な解決なんてものも、きっと、この世には、ありはしないんだよ」
      と言うが、チャグムは
      「・・・でも、おれは・・・・そういう解決を、したいんだ」
      と言う。何て、まっすぐ! 何て、清い。

      さらに一歩踏み出すチャグムにバルサは言う。
      「自分を殺そうとむかってくるやつを、身をまもるために殺したんだとしても、わたしは、自分が人殺しだってことを、わすれたくない。・・・
      人を殺した者は、らくになろうなんて思っちゃいけないと、わたしは思う。・・・・人をたすけるために、人を殺す矛盾は、いまもわたしをがんじがらめにしている。おなじ矛盾にむきあっているあんたに、らくになれる道なんて、しめせるはずがない」

      カンバル王の前でみせた「ホイ」。
      大人になったなあ・・・



      そして、いよいよ最終章。ラストが楽しみ!!
      >> 続きを読む

      2013/03/01 by

      天と地の守り人」のレビュー

    • >「・・・でも、おれは・・・・そういう解決を、したいんだ」

      熱いですねー!!
      影響されやすいので、私の場合こういう本を読んだらいきなり正義のヒーローになりたい!みたいな気分になりかねません(笑)

      長編は登場人物がだんだん成長していくのを見れるのもいいですよね。
      >> 続きを読む

      2013/03/02 by ただひこ

    • なにもかも背負うタイプのマジメな人は尊敬すべきですが、ビジネスの世界では心の病にかかりやすいとも聞きますので、少しは人のせいにできる不真面目さも必要なのかも知れませんね。 >> 続きを読む

      2013/03/02 by ice

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      新潮社 (2011/05)

      著者: 上橋菜穂子

      • 評価: 4.0

        (ネタバレ記述あり。要注意!)







        2018/6 10冊目(通算99冊目)。ロタ王国でやっとの思いでバルサに出会えたチャグム皇子。カンバル王国を目指して、バルサとの旅は続く。結果的にカンバル王国とロタ王国の同盟が結べそうな話の流れになり、チャグム皇子はロタへ、バルサは新ヨゴ皇国へ向かう。戦争が最終的にどうなるのか?。こうなってくるとチャグムの想いが叶うといいなと切に思う。それが叶うにはまだまだいくつもの問題がありそうだけど。色々な人物が絡んできて少し読んでいて混乱しているが、とにかく一度最後まで読んでみたいと思う。感想はこんなところです。

        >> 続きを読む

        2018/06/22 by

        天と地の守り人」のレビュー


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