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舞姫・うたかたの記

3.0 3.0 (レビュー2件)
著者:
カテゴリー: 小説、物語
定価: 420 円
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    「舞姫・うたかたの記」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 2.0

      2017年5月の課題図書、「舞姫」を含む。

      文体が読みにくい。自分にとっては英語の本を読むのと同じくらいの理解度だったと思う。晩年に書かれたらしい「普請中」だけは普通に読めた。

      舞姫が妊娠したときの、豊太郎(主人公)の感想がもう、やべえ、妊娠しちゃったよ!俺、子供とか無理だよ!って感じに読み取れたので、多分あの時から逃げる気満々でしょう。だから、その後の感傷的な描写とか、ただ悲劇のヒーロー気取りで酔ってるようにしか思えない。
      雪の情景描写なんかは、綺麗だった。古い文体でもそう思わせるのは、素晴らしい描写力なんだと思う。褒められるところはそれくらいかな。上から目線で恐縮だけど。

      鴎外先生の傑作は、もっと後に書かれた歴史小説らしいから、機会があればそっちを読んでみよう。
      >> 続きを読む

      2018/12/11 by

      舞姫・うたかたの記」のレビュー

    • 〉文体が読みにくい。
      私もそう思いました。だって、実際になんちゃって古文なんだもの
      漱石さんの漢文交じり口語は流れるように読めるのになあ…。
      リズムがないというか。統一感がないというか。
      ところどころ芝居のセリフみたいでいいなって思う部分はありますよね。

      古文で遊びたいというならラノベの作家さんもやってますね。わざと読めなそうな漢字つかったり。死語、造語多用したり。
      日本人って変わらないのね。┐(´-`)┌
      >> 続きを読む

      2018/12/11 by 月うさぎ

    • コメントありがとうございます。
      なんちゃって古文なのかどうかも知らずに読んでいました。まだ若い頃の作品だからなのでしょうか。
      もうすこし、勉強してみます。
      >> 続きを読む

      2018/12/12 by たい♣

    • 評価: 3.0

      「我は免すべからぬ罪人なり」←―その通りだよっ!!
      迷惑な「ヴェルテル」には愛されたくないと思ったが、豊太郎とは知り合いにすらなりたくない。
      まったくもって魅力のない主人公ではありますが、思ったほど、豊太郎に嫌悪や憤怒は感じませんでした。
      何故ならば、所詮エリート官僚なんて「こんなもの」だから。

      彼らの名誉欲・出世欲の前に女などの立ち入る隙があろうはずもない。
      権力におもねるのはもはや習性。
      友の言葉についぞ逆らえないなどとは言い訳に過ぎよう。人は結局自分が選んだ道を行くのみである。
      しかるにこの豊太郎は自分で決着もつけずに他人に尻を拭わせ、罪深いのみならず、女々しくも卑怯である。
      人生の岐路にあって選ぶ道が二つに一つと思えれど懸命な努力があれば自ずと第三の道の開かれるものである。
      何故結婚しなかったのか、何故日本に連れて行かないのか?何年後であっても必ず呼び寄せると誓うことはできように。
      時代的に障碍は多くとも「不可能」な訳はない。
      (お互いに親の問題はなく、相手もその気だったのだから)

      初めから豊太郎にそんな気は無かったのだ。
      異国で美少女と貧しいながらも一緒に楽しく暮らすというファンタジーに浸っていたかっただけなのだ。
      臆病な豊太郎としては少女とみえる10代半ばの貧民の娘という一種見下げた相手だから結びえた関係であり、そこには相手への尊敬の心はゼロだ。見目の美しさには惹かれていたが、人格を対象にした愛が先にあったのではない。自分を受け止めてくれる腕の中に安楽に逃げたに過ぎず、一番大切な別れの告白さえも思い悩んでいるうちに言わず仕舞いで、自分は病の床へとまたも逃げたわけだ。情けないにも程がある。
      尤も、褒められることに慣れ、逆境に弱いのがエリート。自己を犠牲にして愛に殉じる美学の持ちようもないだろう。
      大事にしていたおもちゃが壊れて心底ガッカリしている子どもと大差ない。

      これほどに中身は美しくも何ともない小説だけれども、文語で書かれた小説だからまだしも読める。
      翻って「舞姫」の現代語訳で読むのだけはやめておいた方がいいということになろう。
      文語であればこそ、古臭い男女の惚れた腫れた捨てたが文学になる。セリフはあたかも歌舞伎のようだ。外人の女のセリフが「縦令(よしや)富貴になり玉う日はありとも、われをば見棄て玉わじ」だから。
      「我豊太郎ぬし、かくまでに我をば欺き玉いしか」
      この大見得が現代語では表現できない。

      「舞姫」はエキゾチシズムが最大の特徴。ベルリンの町の異国情緒の中に外人の美少女との恋愛という素材がセンセーショナルであった事、それを一人称小説で書くという「新しさ」と、よくある男女の愁嘆場を様式美を感じさせるようわざわざ古文体で書くという新旧をドッキングさせた所に妙味のある小説であろう。

      以上、ちょっと固めの評論でした。

      ところでこの「文語」。やけに読みづらい…。
      私の無学を反省することしきりでしたが、どうやら鴎外にもその責があるようです。
      この文体を「擬古文」というらしく、
      江戸時代中期から明治にかけて古代言語に立ち返ることを目的として作られた、要するに「なんちゃって古文」なのだった。
      (高校のころ遊びでやったな~~。嘘古文調会話)
      平安時代の古文に比べた時、文法が不正だったり使われる言葉が時代錯誤だったりする例が結構あるといいます。漢文が混じっている気もします。
      鴎外だから名文に違いないというのは色眼鏡ではないかと思いますよ。
      古文の言葉の美しさを味わうには古の短歌のほうがよい気がします。
      鴎外の「舞姫」は、文末にやたら「ぬ」とか「なり」を付けたがるクセがあるみたいですし。
      内容も教科書の定番にはふさわしくない小説ですね。
      こういう小説の「良さと悪さ」。学校でなんかきちんと教えられるものなの?

      【内容】
      「うたかたの記」(ミュンヘン・ドレスデン)
        めちゃくちゃロマン派っぽい絵画的作品。
        私は一番好きです。この嘘っぽさ。

      「ふた夜」(Friedrich Wilhelm Hackländer “Zwei Nächte” 翻訳)
      「愛なくて結びし縁ほどかなしきものはなしといえば」
      鴎外は恋愛結婚願望が、ほんっとに強かったと言う証拠がここにも。
        とある貴族の士官の儚き恋心。
      僅か半時の逢瀬を心に刻むティーンエイジャーの恋の部分だけが非現実的で美しい。他は平時の一夜と戦時の一夜の兵士達の描写がメイン。
        読みにくく、読むのが辛いくらいつまらなかったです。古典でもない外国の小説を擬古文で訳す意図が不明。古文調の効果で特別に美しくなっているとも思えない。

      「舞姫」(ベルリン)
      正直いうと踊り子を「舞姫」と訳す感性はトンチンカンだと思う。
        この訳語のせいで日本人は大いに妄想を逞しくしたことでしょう。
        皆さんドガの「踊り子」の絵はご存知でしょう。
        エリスはバレリーナです。パリの物語ではないですが

      「文づかい」(バイエルン地方)
        女性の主体性をテーマにした小説。
        イイダ姫の凛々しさはいわゆる見た目の女性美ではない所が素敵。
        家制度による愛の無い結婚をすぐに破たんさせとっとと離婚した鴎外ならではの小説かも。

      「普請」
        官僚とはいかにつまらない人間を装わなければならないかというお話。
        鴎外は官僚として軍人として、かつ作家・文学者として二重の人生を生きましたが、その間には深い断崖があったのかもしれません。
        一人二役を演じる俳優以上に、引き裂かれた人生を選んでしまったのかもしれません。
        また、彼の独逸の思い出はエリーゼとの恋愛と切っても切り離せないのでしょう。鴎外のリアル・エリス事件を彷彿とさせます。


      角川文庫を選んだのは「ドイツ3部作」が一度に読めるためでした。
      全て外人の女性がらみの小説でした。
      興味を惹かれたのは、鴎外の小説の中の女は能動的でありドラマを作る主体であったことです。
      そして男はそろいもそろってデクノボーです!

      鴎外文学における新たな発見でした。
      >> 続きを読む

      2017/06/11 by

      舞姫・うたかたの記」のレビュー

    • 書きたいことが全て書かれておりました。月うさぎさんとほぼ同じ感想でなんだか嬉しいです。 >> 続きを読む

      2018/12/11 by たい♣

    • たい♣さん
      短篇集ではなくて「舞姫」だけの評価なら☆2個で十分だと思います。
      時代的に新鮮だったとしても、今では下手に技巧を凝らしているに過ぎなく見えてしまう気もしますし。
      文学はそもそも読みにくいものよと喜んでいる人が勝手にアゲてればいいと思う。
      とにかく、鴎外さんのもうちょっとマシな小説を読んでみないと…。ですね。
      >> 続きを読む

      2018/12/11 by 月うさぎ


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