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ラブコメ (角川文庫)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: みづき 水脈原田 マハ
定価: 475 円
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    「ラブコメ (角川文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      ラブコメといえばハッピーエンドの恋愛小説!と、思ったあなた。ブー!不正解です。
      「生きるぼくら」を読んだ方、もしくは私のレビューを見てくださった皆さまは、ピンとくるでしょう。『ラブ米』だってことが。
      主人公の人生君の目覚めたお米愛に、作家本人の心からの叫びを感じて、実体験した米作りのことを書いたエッセイがあると知り、こっちの方がもしかして面白いかもと思って手に取りました。

      自然農法による米作りを体験することで農業だけではなく、自然や食、労働や文化や日本人の歴史など文字ではわからない大きな体験をしたのだと彼女はいいます。
      初めての農業が、もっとも大変な自然農法だなんて私にはハードルが高過ぎですから、
      (自然農の鉄則は①耕さない②肥料を施さない③農薬を使わない。手のかかる手作業で行う農業です)
      せめてこの本を読み、マハさんの感じたことの10分の1でも受け取れるようにと思いました。

      原田マハという人に、私はどことなく親近感を覚えていて、きっと本人はステキにいい人に違いないというイメージを持っていましたが、本当にそうでした。マンガ好きなことも分かったし。やっぱね。とは思いましたが、作家本人の魅力の方が小説より面白いというのは本当は困ったことですよね。彼女は小説内で自分の言葉を書き込み過ぎる傾向があり、私には物語の人物の言葉にみえなくなることがあります。彼女はエッセイやレポートやノンフィクションの方が自分を出せて良いのではないかと思っていましたが、実際この本は面白かったです。「生きるぼくら」と完全にシンクロしていて、同じ思い同じ言葉同じセリフが飛び出してきます。そういう点でもレアな読書体験です。「生きるぼくら」が「日本農業新聞」に連載された小説だったこと、そのスタート時点に東日本大震災があったことを知りました。そのためにひときわ「日本」を思ったことでしょう。自然と闘い組み伏せるのではなく、自然と共にその力を理解して信じて恵みを受けるという生き方こそ日本という風土気候に恵まれた国の民の自然な生き方なのではないかというメッセージにも実感がこもっています。

      お米を擬人化して我が子のように愛しちゃってる姿がおかしくも可愛い。
      「どこにいても何をしていても『うちの子たちは元気にやってるかな』『こんなに暑くて大丈夫だろうか』と気になってしょうがない」のですって。でもきっと農家の方は皆そういう思いをしながら作物を育てているのでしょう。ましてや酪農家さん達が福島の原発事故でどんな思いをされたか、想像もできません。

      そして実りの秋。

      「黄金色の田んぼに分け入った瞬間、輝く海に吸い込まれていく心地がした。土の匂い、ひなたの匂い、かすかに甘いお米の匂いが、鼻先をくすぐる。さわさわと風が渡るたびに稲穂が揺れる。お米の海のただ中に身を浮かべる気持ちのよさを、いったい、どう表現したらいいのだろう。」

      ん〜〜ん。素敵だ!
      *・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

      このエッセイは思いの外薄い本で、一緒に米作りをした漫画家のみづき水脈(みお)氏との共著で、後半部には漫画が載っています。
      私の素朴な疑問。米作りにかかった費用と収穫量はどういうバランスなの?に、明確に答えてくれました。1kg14,230円⁉️
      それでも彼女は2年目の米作りにも挑戦されました。お米の値段、プライスレス。ですね。
      原田さんが文字で書いたことが同じように絵で表現されているので、作業がイメージできない部分があってもこれで解決です。漫画から先に読んでもいいでしょう。ビジュアルは偉大だ!
      >> 続きを読む

      2016/02/27 by

      ラブコメ (角川文庫)」のレビュー

    • 原田マハさんは“絵”がらみの小説を書かれる方と認識していたので
      マンガのラブコメと思いました。「なんて、キャパの広い方なんだ!」と思ったのに残念です。ダジャレかよ!(笑) >> 続きを読む

      2017/11/30 by たたみ

    • たたみさん
      そーなんです、実はダジャレでした( ´艸`)
      私もマハさんといえば絵画を題材にした作品を中心に読んでいるのですが、
      「生きるぼくら」は毛色が違っておりまして、三浦しをんさんの「神去なあなあ日常」とか有川 浩の「県庁おもてなし課」に近い作品なんですよ。
      この小説の主人公の人生君に影響を受けたマハさんが米づくりを体験した、いわばスピンオフのエッセイなんです。
      漫画家さんのほうは存じませんでしたが、彼女もなかなかよい方です。
      文庫ではデザインが変わってしまいましたが、マハさんの「総理の夫」という小説では連載中の挿絵及び、単行本の前後見返しのイラストが、みずき水脈さんのものでした。
      チャンスがあったらあわせてチェックしてみてください。
      >> 続きを読む

      2017/11/30 by 月うさぎ


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