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望み

4.2 4.2 (レビュー3件)
著者: 雫井 脩介
定価: 1,728 円
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    「望み」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      石川家の家族は困惑していた。
      それは長男の規士が2日経っても帰ってこないから。
      更には規士と関係する人間が死体で見つかり、果たして自分の息子は加害者なのだろうかと悩む。

      想像だにしない状況だが、判断がつきにくい。
      加害者の可能性もあるし、被害者の可能性もある。
      息子には無事に帰ってきてほしいが、その場合は加害者として捕まってしまうのだから。

      一方被害者であれば=死体となってくる。
      どちらになろうとも悲劇でしかない状況であり、マスコミや周りの人間は確定していないのに家族に詰め寄って来る。

      タイトルの望みとは、息子を天秤にかけ自身の生活に関わって来るというのもまたエゴである。
      助けられたというセリフは想像以上に重い余韻。
      >> 続きを読む

      2019/10/28 by

      望み」のレビュー

    • 評価: 4.0

      自分の子どもや兄弟が犯罪に巻き込まれたかもしれないとき・・・その子の無実を信じて待つか、罪を犯していてもいいから、とにかく生きていてくれることだけを願うのか・・・?


      普通のどこにでもいるような家族(石川家)。ある日、高1の長男の規士が自宅に帰って来なくなり、刃物で刺された男子高校生の遺体が発見されたニュースを見て、それが規士の友人だと知る。事件に関わったとされるのは、3人。そのうち2人は逃走したところを見られている。では、あと1人は・・?
      規士は逃げたうちの2人(つまり加害者)なのか?それとももう一人の殺された被害者なのか?
      父は規士の無実を信じているが、それは規士が殺されてしまっているということ。母はたとえ罪を犯していても、ただ生きていてほしいと願っている。
      果たして規士や家族の運命はどうなるのか・・?


      ・・・とても重いテーマだったが、家族がもし犯罪に巻き込まれたらどうするのか?を考えるとどの登場人物の気持ちも理解することができた。
      どんなに罪を犯しても、生きていればやり直すことができる、それは分かる。でも犯罪者の家族になってしまったら、これからの人生常に後ろめたく、堂々と生きられなくなるだろう。

      どちらの結末でも悲しいと思いながら、続きが気になって頁を捲る手が止まらなかった。
      終盤、規士のある行動に、涙が止まらず・・・
      親にとって子どもはいつまででも子どもだが、子どもはやがて、ちゃんと自分の意思をもって現実に向き合うことができるようになるのだ。


      「悲しみは事実が確定した時点をピークにして増殖が止まる。それ以上に厄介なのは不安だ。」

      ・・・一番苦しいのは、事実がヴェールで隠されて見通せず、様々なパターンを考え続けないといけない時なのかもしれない。
      >> 続きを読む

      2019/10/11 by

      望み」のレビュー

    • 評価: 4.0

      息子が殺人事件に関わっている。
      それだけでも辛いのに行方がわからず、加害者か被害者かもわからないまま世間は加害者と決めつけ、一家への風当たりは日を追うごとにひどくなる。

      親の気持ちに同化してしまって途中で読むのをやめようかと思うくらい辛かった。
      とはいえやっぱり結末が気になるし、小説だし何か逃げ道があって良い方向で解決するのではないかと気を取り直して読み進めたがそんなに甘くなかった。

      久しぶりにズシリと気持ちが重くなる読後感を味わった。

      ただこの話の中では「被害者=死」となっているようでそれが何かしっくりこなかった。
      加害者であろうと被害者であろうと生きていて欲しいと思うのが親心ではないかと思うのは甘い考えなのかな。

      >> 続きを読む

      2017/01/08 by

      望み」のレビュー

    • >加害者であろうと被害者であろうと生きていて欲しいと思うのが親心ではないか・・・
      私もそう思います。自分にも年頃の息子がいるので、とっても重いストーリーでした。でも、読んで良かった。 >> 続きを読む

      2017/02/07 by はなぴょん


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