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私の頭が正常であったなら (幽BOOKS)

4.2 4.2 (レビュー4件)
著者: 山白 朝子
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    「私の頭が正常であったなら (幽BOOKS)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      不思議で切ないな8つの物語。
      乙一と住野よるの要素を合わせたような短編集でとても面白かった。
      幽霊が見えるようになった夫婦がその謎を解いていく話。
      首が無くても生き続ける鶏とその買主の少女の切ない話。
      お酒を飲む事で未来予知をするカップルの悲劇的な未来の話。
      東日本大震災で失った息子とオモチャのトランシーバーで話し続ける男の話。
      DV夫に愛娘を失った女性が同じような子供の声が聞こえてくる話。命を扱う天使の視点で海難事故を思い返す話など。 >> 続きを読む

      2019/10/09 by

      私の頭が正常であったなら (幽BOOKS)」のレビュー

    • 評価: 4.0

      内容紹介----------------------------------------------------------
      私の哀しみはどこへゆけばいいのだろう――切なさの名手が紡ぐ喪失の物語。

      突然幽霊が見えるようになり日常を失った夫婦。首を失いながらも生き続ける奇妙な鶏。記憶を失くすことで未来予知をするカップル。書きたいものを失くしてしまった小説家。娘に対する愛情を失った母親。家族との思い出を失うことを恐れる男。元夫によって目の前で愛娘を亡くした女。そして、事故で自らの命を失ってしまった少女。わたしたちの人生は、常に何かを失い、その哀しみをかかえたまま続いていく。暗闇のなかにそっと灯りがともるような、おそろしくもうつくしい八つの“喪失”の物語。
      ------------------------------------------------------------------

      乙一のホラー作品の名義、山白朝子の短編集。
      乙一と、同じく彼の別名義の中田永一の作品はよく読むが、ホラーはあまり好きではないので避けていた。
      しかし、本作は山白朝子作品の中でも切ない感じの作品が多いと聞いたので購入。

      世にも奇妙な物語に出てきそうな作品たちだが、根本的なところはやはり乙一で、読者を引き込む力がとてつもない。

      「世界で一番、みじかい小説」☆☆☆
      魂の所在に話を広げたのはやや蛇足、もしくは脚色が不足していると感じた。

      「首なし鶏、夜をゆく」☆☆☆☆
      主人公と、叔母から虐待を受けている少女の、首のない鶏を介した交流のお話。
      今読んでいるシーンの先に訪れるであろう不幸がずっとちらついて見えていて、不安感を抱えながら読み進めることになる。
      乙一ならではの読後感で、気持ちのいい話ではないのだが、この余韻の残し方が大好きだ。
      死者が残したものに囚われてしまうのはどうしてだろう。
      「山羊座の友人」を読んだ時と似たような感覚。

      「酩酊SF」☆☆☆☆
      未来を観測することで未来が収束してしまうという時間SFのお決まりをうまく使ったお話。
      「シュタインズ・ゲート」でもあったな。

      「布団の中の宇宙」☆☆☆☆
      不思議アイテムに魅せられてしまう話。
      世にも奇妙な物語っぽくもあり、週刊ストーリーランドっぽくもあり。
      おそらく、異界は男が望んでいたようなものではないだろうな。

      「子どもを沈める」☆☆☆
      怖い話でよくある「お前だ!」とか、「今度は落とさないでね」の改変か。

      「トランシーバー」☆☆☆☆
      妻と息子を亡くした男の、トランシーバーを使ったあの世との通信。
      東日本大震災が舞台設定として扱われていて、実際にこういう人はいるんだろうなと思った。

      「私の頭が正常であったなら」☆☆☆☆
      娘を亡くしたショックで精神を病んでしまい、幻聴や幻覚に悩まされる女が主人公。
      いま彼女が目にしているものが彼女にしか見えていないものなのか、実際にあるものなのかわからない状況がとても恐ろしい。
      タイトルが秀逸。

      「おやすみなさい子どもたち」☆☆☆
      ホラー要素のないファンタジーで、他の作品と毛色が違う。
      一番長い割には並の作品だった。
      >> 続きを読む

      2018/09/24 by

      私の頭が正常であったなら (幽BOOKS)」のレビュー

    • 評価: 4.0

      ホラー色は控えめ。淡々とした語り口が好き。特に表題作はしみじみと悲しくて良かった。タイトルも秀逸。

      2018/04/19 by

      私の頭が正常であったなら (幽BOOKS)」のレビュー

    • 評価: 5.0

      山白先生の作品はホラーなはずなのにどこか優しく、悲しく、そしてあたたかいのが本当に好きだとこの話で改めて感じました。テーマはおそらく「喪失と再生」タイトルには少々どきりとしましたが、納得でした。喪失からどん底のホラーにすることもできる中で必ず最後に再生の一筋の光が見えてくるところが好きです。特にいじめっこのその後の話は、犯してしまった大きな罪。その罪に向き合うのか逃げるのか罪を犯した者の覚悟と母親としての愛が問われていると思いました。特にこの問題は母の愛の欠如をぶつけた過去の罪が戻ってくるタイプだったので過去の自分を超えていく決意を見せてもらいました。トランシーバーはもともとよんでいたけど何度読んでも少しぞっとして大きく切ない。最後の話は幸せと切なさの織り交じった幻想的なラストでした。これからも山白先生の作品は買っていきたいです。新刊が読めて幸せでした。 >> 続きを読む

      2018/03/26 by

      私の頭が正常であったなら (幽BOOKS)」のレビュー


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