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不道徳教育講座

4.2 4.2 (レビュー3件)
カテゴリー: 評論、エッセイ、随筆
定価: 660 円
いいね! Tukiwami

    「不道徳教育講座」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      新潮夏の100選、集英社ナツイチ、そして角フェス。

      私の夏の好きなイベントだ。
      キャンペーン中はお願いされなくても、店員さんから
      意識して「新潮一冊と角川二冊ですね」と箱を出してもらいたい。

      以前から、気になっていたこちらの本。
      装丁も乙女らしくなり、三島先生が美しいだけの文学じゃなく、コミカルな話もかけると知っていて購入。
      まだまだ、図書館から角栄本の予約本が(みなさん、同じサイクルで調べてる)一度に届いたり、止まった状態だったり。

      本書はとても面白い。言葉遣いは山手風標準語で耳障りもいい。内容は15年くらい前にHPを作るのが流行った時代の
      テキストサイトのようではないか。
      これは日参して見に行くレベル。電車の中でも時代が違うのに三島氏が笑かしにくる!
      惜しい人を亡くしたな。
      いつか、豊饒の海四部作を読んでみたいと思っている。

      ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
      1遠藤周作 70
      2北原白秋 65.9
      3中原中也 64.7

      1文章の読みやすさ B 読みやすい
      2文章の硬さ E 文章が硬い
      3文章の表現力 A とても表現力豊か
      4文章の個性 A とても個性的
      >> 続きを読む

      2016/07/20 by

      不道徳教育講座」のレビュー

    • 夏休みに気がつきました。イベントもはじまって。

      三島由紀夫の物お好きなんですね。

      豊饒の海は、ミーハーなので、妻夫木聡の映画の前に「春の雪」だけ読みました。映画は見なかったですが。
      出会いは仮面の告白でしたが、若かったので不思議な国に迷い込んだようでした。
      エッセイもあるんですね、知りませんでした。
      >> 続きを読む

      2016/07/21 by 空耳よ

    • >月うさぎさん

      初めまして、コメント有難う御座います!
      この画像ではピンクなんですが、今年の角フェスではバラ模様なんですよ
      画像がアップ出来ないのが残念です
      凄く面白いのに、この十数年後に・・・と思うと
      笑うに笑えないという微妙な気持ちになります
      三島由紀夫を知らない時代に読めればよかったと思います


      >空耳よさん

      いつもコメント有難う御座います
      三島由紀夫作品で、どうにも主人公のネガティブさというか思考が
      イライラするものもあるのですが、そこは言葉や文章の美しさで
      何とかなってます(仮面の告白、金閣寺)
      読むとやっぱり面白く、笑ってしまったりするのに、でも上品・・・な不思議
      私も仮面の告白が最初でした、正直しんどかったです
      後半三分の一位から面白くなってきたところで終わってしまいました
      本屋で手描きポップ付きで「レター教室」(中が見れないようになってた)の
      コピーに負け買ってしまい、「三島由紀夫ってこういうのも書けるんだ!!」と思うようになってから、軽めのものは見たりするようになりました
      お堅いものからコメディまで本当に悔しいですが才能溢れる人です

      >> 続きを読む

      2016/07/21 by ゆのき

    • 評価: 4.0

      三島由紀夫のエッセイは初めて読みました。
      今まで抱いていた三島由紀夫のイメージとはまったく違う印象を受けました。
      今まで「仮面の告白」「潮騒」と読んだのですが、その作風からうかがい知れぬユーモラスな一面を読み取ることができました。

      まったくふざけた内容で、どこからが冗談でどこまでが本気なのかよくわかりませんでした…。
      読んでいるうちにクスリと笑えてしまうところも多ければ、無茶苦茶な理論を並べているのに納得できてしまうところも多く、終始飽きずに読むことができました。
      真面目さとユーモアの絶妙なバランスが軽快で、それさえ計算されつくされているのではないかという気さえします。

      世間のさまざまなものを皮肉と嫌味で飾り付け笑い、しかしそれに全然悪意を感じさせない不思議なエッセイです。

      やはり彼は天才だなと思いました。
      軽い文体で書かれているのでスーッと簡単に読むことができました。
      >> 続きを読む

      2015/04/30 by

      不道徳教育講座」のレビュー

    • 『暁の寺』を最近、読もうとしましたが漢字の難しさに挫折しそうです。
      この本は大丈夫でしょうか? >> 続きを読む

      2015/04/30 by hiyoko

    • 月うさぎさん
      三島由紀夫ってつかみ所がないですね。生前彼はどのような人物だったのか想像できません。
      エッセイも不思議であれば、彼の人生もまた不思議なことこの上ないですね。
      非常識でも不道徳でもないけれど、どこかネジが外れていてぶっとんでいた(よく言えば天才肌)だったことは確かなようです。

      jhmさん
      エッセイを読んでから小説を読むとまた違った味わいを見いだせると思うので是非。

      hiyokoさん
      「暁の寺」という作品を知らなかったのでちょっと調べてみましたが、三島作品の中でも難読で読みづらい類のものらしいですね。
      私が今まで読んだ三島作品は「潮騒」と「仮面の告白」の二つですが、二つとも読みづらいという感じはしなかったです。
      このエッセイは女性誌向けに書かれたものなので読みやすさを意識して書かれているものだと思います。
      >> 続きを読む

      2015/05/01 by mokoko

    • 評価: 3.0

      三島由紀夫ってどういう人間だったと思いますか?
      なんとなく、人の世の常識から逸脱したところに生きていた人っていうイメージ?

      マスコミへの露出度が多く、タレントでもあった三島。
      その言動の過激さから拒否感のある人も多かったようですし、
      とどめは「ハラキリ」の三島。

      このエッセイは1958年の「週刊明星」に連載されたものをまとめたものだそうです。
      雑誌連載記事なので、要するに軽い読み物です。
      それにしても、こういう文章にこそその人の本来の姿がちらつくものなのではないでしょうか?
      案外、三島って悪人でもないし、奇抜な男でもないよね。って思えます。

      『人間が本来持つ悪への志向を抑圧するのではなく、
      陽性の行為に表すことによって悪が沈静化するという主張』
      (林ゆき書評より) なのだそうです。
      実に逆説的ですが、結果、まじめな道徳教育に帰結しているところがなんとも意外でした。
      三島ってちっとも不道徳でも、非常識でも、偉そうな奴でもないんです。


      さすがに、書かれている風俗や若者の言葉など、大昔の映画のようで奇妙な印象ですが、
      特に女性ってこんなに変貌しちゃったのかと思います。
      この時代の女性って異星人みたい。(^^;)
      しかし、本筋のテーマにおいては人の世はそう変わってもいないようで、充分現代にも応用可能です。

      しゃれたウイットを含む文章、大胆な切り口でありながら理論的で悪意がない。
      女性に関しての発言には疑問を抱く点もありますが、それは、時代が違うのが大きそう。
      不道徳、タブーを煽っておきながらも、嫌味がなくさわやかに感じるほどで、
      本当に頭の良い人の言葉なのだと、読んでいて小気味よいのです。


      文学の中に認められる厳しく耽美な三島と、あまりにも違うように思われるでしょうが、
      そもそも三島の文学って作品ごとに全然違うのです。

      どれが本当の三島なの?いや、たぶん、どれも。
      それでもその見つめる目の透明な鋭さにはおそらく共通のものがあるのでしょう。

      彼にはいくつにも分裂した自我を感じます。
      ナイーヴでピュアで耽美で劣等感を抱える自己と、ストイックな意志と男気と強い自信に溢れた自己、
      諧謔的で皮肉で才気渙発な自己、寂しがり屋で甘えん坊な子供っぽい自己。
      その多重な極端な人格を束ねて生きるのは、非常な苦労だったのかもしれません。


      全部で69章のタイトル

      「教師を内心バカにすべし」「大いにウソをつくべし」「人に迷惑をかけて死ぬべし」「うんとお節介を焼くべし」「友人を裏切るべし」「弱い者をいじめるべし」「約束を守るなかれ」「罪は人になするつけるべし」
      「人の不幸を喜ぶべし」「告白するなかれ」「人の失敗を笑うべし」「人のふりみてわがふり直すな」他

      本当に不道徳で酷いでしょう( ̄▼ ̄*)

      で、中身はというと……。

      「人に迷惑をかけて死ぬべし」
      自殺をするなら、思い切り大げさに、社会的な事件を引き起こすつもりでやれ。
      そうするうちに、自殺が個人的なものではなく社会的なものへと変換し、
      そもそも自殺がやっかいなものとなり、ハードルが高くなるので、結果自殺抑止になる。
      みたいなお話し。
      でも、ご本人の最期を知っていると、
      あれはいったいどういう心境だったのか、とても謎です。


      「罪は人になするつけるべし」
      「私が悪うございました」と言ってしまえば、西洋と反対に、全責任を解除されてしまう。
      西洋人がめったに「すみません」と言わないのは、責任観念が旺盛なのだとも云える。
      手取早くあやまってしまうほうがズルイ。
      という問題提起。


      「死後に悪口を言うべし」
      『私は死んだら、私の敵が集まって吞んでいる席へ行って、みんなの会話をききたい。
      (中略)
      「あいつと五分も話しているとヘドが出そうだった。」
      こんなことを言っている連中の頭を、幽霊の私はやさしく撫でてやるでしょう。
      私はどうしても生きているうちに言われていたのと同じ言葉を、死後もきいていたい。
      それこそは、人間の言葉だからです。』 

      なかなかどうして、愛すべき男ではありませんか?
      >> 続きを読む

      2012/12/04 by

      不道徳教育講座」のレビュー

    • Tsukiusagiさん

      >三島が男色家だったことは周知の事実です(よね?)

      知りませんでした・・・
      そういう方がいるのは受け入れられるのですが、ボクはちょっと・・・
      >> 続きを読む

      2012/12/05 by makoto

    • makotoさんが そっち系じゃないことはわかってますよ~♪

      2012/12/06 by 月うさぎ


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