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高層の死角 (角川文庫 緑 365-24)

著者: 森村 誠一
カテゴリー: 小説、物語
定価: 438 円

大ホテルの社長が、深夜自社ホテルのセミスイートで刺殺された。部屋は外扉、内扉とも完全にロックされた二重の密室になっていた。捜査陣は、美人社長秘書の有坂冬子に容疑の目を向けるが、彼女には完璧なアリバイがあった。彼女はその日、捜査員の一人である平賀刑事とホテルで一夜を過ごしていたのだった。その直後、冬子は福岡のホテルで死体となって発見される...。密室のトリックと完璧なアリバイは果たして崩せるのか?本格長篇ミステリーの金字塔。

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      著者: 森村誠一

      • 評価: 4.0


        角川映画の大ヒット作「人間の証明」や「野生の証明」などの原作者として有名な森村誠一は、初期の作品では、当時の先端的な交通機関や、著者が長年勤めたホテルを舞台にするなど、設定の現代性を意識したものが多かったと思う。

        また、高度経済成長の歪み、社会の中で自己主張を封じられた歯車の一部として生きざるを得ない人間の怨念を描いて、多くの読者の共感を得てベストセラー作家の地位を築いたんですね。

        だが、その一方で謎解きの面白さを忘れることはなく、歴代のミステリ作家の中でも、本格ミステリと社会派ミステリを意識的に両立させようとした作家だろうと思う。

        そんな著者の第15回江戸川乱歩賞受賞作「高層の死角」を読了。

        ホテル会社の社長が、居室としていた自社ホテルの一室で殺害されるという事件が発生する。
        社長秘書の有坂冬子に嫌疑の目が向けられるが、彼女にはアリバイがあった。
        また、犯人の侵入経路も不明のままだった。

        冬子の恋人で、事件当夜のアリバイ証人にもなった平賀刑事は、犯人側の弄した密室トリックを暴き、共犯者の容疑を固める。
        しかし、逮捕寸前に、相手は福岡のホテルで毒殺されてしまう。

        その後、第二の事件の捜査線上に、ひとりのホテルマンが浮かび上がる。
        事件当日の男のアリバイには11時間半の空白があった。
        それだけの時間があれば、東京-福岡間は飛行機で楽に往復できたはずだ。

        当初は楽観視していた捜査陣だったが、男のアリバイは、恐ろしいほどに完璧で堅牢だった-------。

        この作品は、現実性を重視した作風や、主人公が刑事である点、アリバイ崩しが主眼となる点など、まさに典型的な社会派ミステリだ。
        しかし、同時に優れた本格ミステリにもなっていると思う。

        現実性重視という縛りの中で、徹底的に作り込まれた謎や解明手順の複雑さは、本格ミステリに特有の知的興奮を与えてくれるんですね。

        >> 続きを読む

        2018/12/14 by

        高層の死角」のレビュー


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