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死国

3.8 3.8 (レビュー3件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 620 円

20年ぶりに故郷である高知の矢狗村を訪れた比奈子は、幼馴染みの莎代里が18年前に事故死していたことを知った。その上、莎代里を黄泉の国から呼び戻すべく、母親の照子が禁断の“逆打ち”を行っていたのを知り、愕然とする。四国八十八ヶ所の霊場を死者の歳の数だけ逆に巡ると、死者が甦るというのだ――。そんな中、初恋の人・文也と再会し、恋に落ちる比奈子。だが周囲で不可思議な現象が続発して……。古代伝承を基に、日本人の土俗的感性を喚起する傑作伝記ロマン。

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    「死国」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      東京での生活に疲れたイラストレーターの明神比奈子が休養も兼ね
      20年振りに小学校時代を過ごした四国の矢狗村に戻ってきた
      一番仲の良かった日浦莎代里に会えるのを楽しみにしていたが
      莎代里が18年前に事故死したと聞いてショックを受ける
      日浦の家を訪ねると莎代里の母・照子は喜んで迎えてくれた
      日浦の家は口寄せ巫女の家系で
      照子は比奈子に莎代里を生き返らすために
      死んだ歳の数だけお遍路を左側から回る〝逆打ち〟をしたと告げる
      照子の狂気に驚く比奈子
      そして参加した同窓会で初恋の人文也と再会
      文也との恋の予感に浮かれるが
      文也は文也で常に誰かの視線を感じていた。

      莎代里と比奈子と文也で行った「死の谷」
      文也と2人で久しぶりに「死の谷」に行くと
      泥の中から突如湧き出て来た緑の石柱

      やがて比奈子も視線を感じるようになり……
      恐ろしい出来事が始まる



      死んだ人間が現れるのは恐ろしいけど…
      やっぱり生きてる人間の念が一番恐ろしい
      照子の日浦の血に対する執着
      娘が死んだ事より血が絶えてしまう事の方が恐ろしい
      婿養子ので文也の叔父にあたる康鷹はただの種馬扱い
      康鷹が莎代里を抑え込んでるのも気に入らない
      ここまで血筋に拘るのも
      土地柄、家柄のせいなんだろうなぁ~とは思うけど
      血が途絶えたってのが狂気の始まり

      莎代里も莎代里で文也に対する執着が凄い
      まだ15歳、思春期の時に亡くなったからこその想いか?


      東京の恋人にも見切りをつけ
      これからの生活を文也と…と思う比奈子
      文也も比奈子との生活を思い描くも
      自分の心の奥底の感情には蓋をできなかっし
      康鷹は莎代里の執念を抑えきれなかったんだね
      怖い、怖い((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル



      比奈子は東京での生活でパンチを受け
      矢狗村に戻ってきてもパンチを受け…
      ダブルで痛い思いをしたものの
      これが生きる事の証しと捉えてるので
      まだ前を向いて行けるのかな?



      四国の成り立ち
      石鎚山と死の谷
      生者と死者


      四国は死国…
      土着信仰や口寄せなど、これぞ日本独特のホラーって感じ。
      方言もまた物語の雰囲気を盛り上げてる

      >> 続きを読む

      2019/06/17 by

      死国」のレビュー

    • この作品、昔映画化されましたよね。
      リングとか呪怨とかホラー映画ブーム全盛期に。
      分怖いのは苦手なのでこの時期は何処に行ってもテレビ観ても怖いのばかりで大変だったのを覚えています(><)

      ただ、大人になってリングとか読みましたけどね(笑)
      さすがに今は一人暮らしなので怖いのは読めませんがいつか家族が出来たら読んでみたいなあなんて思っちゃいました(^^)
      >> 続きを読む

      2019/06/18 by 澄美空

    • >澄美空 さん

      昔、映画になりましたよね~
      映画は観てないけど原作の方が面白いって話なので
      映画は観る事ないでしょうσ(^∇^;)ははー (笑)

      高知の言葉が雰囲気盛り上げてますよ
      限界集落とか因習、風習ってホラーにもってこいです(笑)

      名前だけ知ってる作家さんだったので本読めて良かった(* ̄∇ ̄*)エヘヘ
      >> 続きを読む

      2019/06/21 by あんコ

    • 評価: 3.0

      火葬の良いところは諦めがつくという点だと思う。肉体が滅びてしまえば返ってくることはできない…と思いきや魂魄という概念があってなという話。読後感の悪さは置いておくとして、田舎のどろどろとした人間関係、やたら女女した登場人物たち、とお腹いっぱいになります。
      消えない思いは自らを滅ぼすこともあるんだろうな。

      2019/03/16 by

      死国」のレビュー

    • 評価: 4.0

      文庫本の帯に「傑作伝奇ロマン」とありますが、この坂東眞砂子の「死国」は、確かに伝奇色は濃厚だが、純然たるホラー小説だと思う。

      タイトルの「死国」とは、四国のこと。
      この本によれば、四国は古代における祖霊(死霊)崇拝のメッカであり、それは遍路の巡礼という形をとって、現代にまで伝わっているという。

      少女時代を過ごした四国の僻地の村に傷心を抱えて帰郷した比奈子は、当時唯一の親友だった莎代里が、中学時代に事故死していたことを知ってショックを受ける。

      しかし、莎代里の母は、娘はまもなく蘇ると憑かれたように語るのだった。
      比奈子は、憧れていた同級生の文也と再会し、互いに惹かれ合うようになるが、二人の周囲では死霊の帰還を暗示する怪奇な出来事が次々と-------。

      このように幽明を越えた三角関係のメロドラマというのは、ゴシック・ロマンの昔から愛されてきた常套パターンだと思いますが、その書きぶりも、かつてのゴシック・ロマンの作家同様に、実直にして平明だ。

      けれども、作者の坂東眞砂子はそこに、祖霊崇拝と死霊恐怖という表裏一体の根深い信仰に基づく一大スペクタクルを仕掛けてみせた。

      霊場を左回りに巡る禁断の「逆打ち」と、聖域たる石鎚山の侵犯によって、四国全土が死霊復活の危機にさらされるのだ。

      このあたり、もうひと押しすれば、モダン・ホラー小説の帝王・スティーヴン・キングの「霧」を彷彿とさせるような展開になったのではと惜しまれないでもないが、そうした方向へ物語を拡散させることなく、再びメロドラマへと収束させているのは、この作品に関するかぎり賢明な選択だったように思う。

      そして、当のスティーヴン・キングをはじめとするモダン・ホラーの手法を意欲的に取り入れている点も好感がもてますね。

      >> 続きを読む

      2018/06/10 by

      死国」のレビュー


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