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硝子のハンマー

4.4 4.4 (レビュー4件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 780 円

日曜日の昼下がり、株式上場を間近に控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には強化ガラス。オフィスは厳重なセキュリティを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、続き扉の向こう側で仮眠をとっていた専務が逮捕されて......。弁護士・青砥純子と防犯コンサルタント・榎本径のコンビが、難攻不落の密室の謎に挑む。日本推理作家協会賞受賞作。

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    「硝子のハンマー」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      密室ミステリの大傑作。
      もはや新しいトリックはないと思われていた密室物の新機軸。
      前半は普通にストーリーが進むが後半は倒叙物になり、物語が有機的に結合する。
      トリックなどの説明が詳細で、相当な取材・下調べをしたものと推察される。

      2019/01/04 by

      硝子のハンマー」のレビュー

    • 月岩水様

      「青の炎」は未読ですが、有名な作品ですね。
      倒叙物にしたのは、この作者の工夫だと思います。
      (一般の本格ミステリ作家はこういう書き方はあまりしないので)
      >> 続きを読む

      2019/01/05 by tygkun

    • ミステリは"客観"の視座が重要という気持ちは、"答え"を求める目的があれば大切な気がします。そういう能力的な「キレの思考」も必要ですよね。

      私個人としては、最近"人の滲み"という言葉をマイブームにしていまして、存在的な豊かさの価値を示して人間というかたちの曖昧に滲みを注ぐ、自我と主観を含めた「コクの思考」の視座で読みたいと想ってしまいました。
      >> 続きを読む

      2019/01/05 by 月岩水

    • 評価: 4.0


      日曜日の昼下がり、株式上場を控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には防弾ガラス、オフィスは厳重なセキュリティを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、続き扉の向こう側で仮眠をとっていた専務が逮捕されて・・・
      弁護士青砥純子と防犯コンサルタント、榎本径のコンビが難攻不落の密室の謎に挑む。
      日本推理作家協会賞受賞作

      *****


      という本格的な密室殺人事件。

      エレベーターで12階に行くには暗証番号でしか動かせない。そこに介護サービス会社の社長室、副社長室、専務室、各秘書の待機室があった。社長室、副社長室、専務室は鍵のないドアで繋がっていた。

      以前、社長室が狙撃され、被害はなかったが、社長の強い意向で、前面の硝子は厚みのある防弾硝子に張り替えられていた。

      また、要所には監視カメラが設置され、入るには、管理人がチェックもした。

      日曜日、管理人はテレビの有馬記念に釘付け。落し物入れに馬券の入った封筒がおいてあったのを見つけたのだ。
      しかしテレビと監視カメラのモニターは視野範囲内に設置されていて不審者を見逃すこともない。

      社長の死体は、ゴンドラに乗って窓拭きをしていた清掃員が発見した。

      社内にある、介護システム開発課では、介護用の猿を訓練し、介護ロボットも作り上げて、デモを行って見せていた。

      専務が逮捕された、彼は犯行時間は眠りこけていたが密室状態の12階で、副社長は不在だった、専務の話は問題にされなかった。

      弁護依頼を受けたのは青砥純子だった。
      彼女は紹介された犯罪コンサルタントという男、榎本径とともに、密室の怪を解くことにする。

      逮捕された専務に夢遊病に似た睡眠障害はなかったか。

      監視カメラは正常に動いていたか、何も映らないマジックのような方法はないか。

      榎本は職業柄、セキュリティーの知識は豊富な上に解錠の腕も抜群だった。

      彼は、調査のために夜を選んで忍び込み、犯罪の痕跡を探す。

      介護猿やロボットを使わなかったか。

      さまざまな疑惑が生まれ、さらに混迷の度は深まっていく。

      中ほどから、犯人の生い立ちなど倒叙法ミステリに移行する。

      犯人と青砥、榎本の最後のやり取りは、榎本の面目躍如、冴えた推理が犯人の智恵に迫る。

      犯人の巧緻を極める計画をついに突き崩す、このコンビは続きがあるらしい。

      >> 続きを読む

      2015/07/12 by

      硝子のハンマー」のレビュー

    • これのトリックは本当に予想できませんでした。貴志さんは色々な事が書けるんだなあと思った本でした。題名が秀逸ですよねこれ。 >> 続きを読む

      2015/07/12 by ありんこ

    • ありんこさん

      この謎解きは素晴らしく、難しかったですね。
      象徴的ないい題名で、貴志さんはいいですね。 >> 続きを読む

      2015/07/12 by 空耳よ

    • 評価: 3.0

      防犯探偵榎本シリーズ1作目。

      高層ビルの密室殺人。
      貴志祐介の小説は基本的にグロい表現が多いがこれは本格ミステリー。

      面白いけど長い。途中の中だるみしている感じが残念ではある。
      周到なミステリーは一歩間違えると冗長。
      そこのバランスは難しいなといつも思う。
      丁寧すぎると飽きてくる。

      このシリーズの中では1番。
      >> 続きを読む

      2012/11/10 by

      硝子のハンマー」のレビュー

    • これがシリーズ1作目なんですね。
      買いだな...

      2012/11/11 by ice

    • ハンマーは硝子で作っちゃダメなんじゃないかなーw

      2012/11/11 by makoto

    • 評価: 4.0

      貴志裕介氏の最初の本格ミステリ小説にて日本推理作家協会賞受賞作品。

      密室トリックに対していろいろな可能性について次々と議論で潰していくあたりはテンポが良く、防犯探偵・榎本と弁護士・青砥の主人公二人のやりとりが面白く楽しめた。

      密室トリック解明後の展開は急速にテンポが悪くなる。やや解決編として強引さを感じてしまい残念。

      少し前にドラマ化され書店に平積みされているのを見てシリーズ化していたことを知った。
      確かに魅力的なキャラクターだったので、そのうち続編も読みたいと思う。
      >> 続きを読む

      2012/10/20 by

      硝子のハンマー」のレビュー

    • 私もドラマ観ています。
      撮り貯めて有って、まだ観終えていませんが。

      基本は1話完結で、毎回ゲストが登場という、古畑任三郎的なドラマですね。
      原作も読んでみよう♪
      >> 続きを読む

      2012/10/20 by ice

    • > 貴志裕介氏の最初の本格ミステリ小説にて日本推理作家協会賞受賞作品。

      この一文だけで読むこと決定です! >> 続きを読む

      2012/10/20 by MissTerry

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      著者: 貴志祐介

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      • 評価: 4.0

        貴志祐介の第58回日本推理作家協会賞受賞作の「硝子のハンマー」を読了。

        株式上場を間近に控えた介護会社ベイリーフ。
        日曜日にもかかわらずオフィスは、役員と秘書で賑わっていた。

        上場準備で緊張した空気の中、社長の撲殺死体が発見される。
        監視カメラには侵入者の姿は映っておらず、社長室の続き部屋で眠っていた専務が逮捕されることに。

        彼の弁護を引き受けた青砥純子は、密室の謎を解明するため、防犯コンサルタントの榎本径に協力を要請するが-------。

        この作品は、著者・貴志祐介の"防犯探偵シリーズ"の記念すべき第一弾。
        最新鋭のセキュリティ技術によって構築される密室状況は、シンプルでいて堅牢、最終的に明かされるトリックは意表を突くものだが、それ以上に圧巻なのは、ビルの構造を踏まえて徹底的に行なわれるディスカッションの執拗さだ。

        部屋の開口部を組み込みながら、介護猿、人物の早替わりから介護ロボットまで、ありとあらゆる仮説が検討されていく。

        そして、それを支えるのが防犯技術のディテールの描写であり、本格ミステリが"謎と論理の物語"であると共に、"謎と科学の物語"でもあるのだということを、しみじみ思い起こさせてくれますね。

        >> 続きを読む

        2018/10/12 by

        硝子のハンマー」のレビュー


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