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茶色の服を着た男 (角川文庫)

著者: アガサ・クリスティ
定価: 398 円

地下鉄のホームには、ほとんど乗客の姿はなかった。ひとりだけ、やせた小柄な男がホームの端に立っている。そのとき、男の顔が恐怖にひきつった。思わずあとずさりした男は、線路に転落して感電死してしまう。現場を見ていたアンは、男のようす、そしてどこからともなく駆けつけてきた医者のようすに怪しいものを感じた。事故ではない。何かが裏にある。現場でひろった一枚のメモを手がかりに、アンの大冒険がはじまった。

※違う版の本の概要を表示しています。
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    「茶色の服を着た男 (角川文庫)」 の読書レビュー

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    関連したレビュー

      早川書房 (2011/04)

      著者: アガサ・クリスティ , 深町真理子

      • 評価: 4.0

        元気な冒険ミステリーかつ大恋愛物語。クリスティの4作目となる作品です。

        本の内容は中村能三訳の「茶色の服を着た男」でレビューしています。
        おそれいりますが、そちらをあわせてご参照いただけると嬉しいです。

        こちらは、2011年に出版されたクリスティ文庫 
        新訳 深町真理子訳

        なぜ早川が新訳を出したがるのか、私にはその真意がどうしてもわかりません。
        その理由を書きます。

        深町訳は悪くないです、華やかで言葉が修飾的な感じ。
        中村能三訳は、決して古くはないし、簡潔で意味が取りやすい。
        中村訳のほうが、さくさく読めるのです。
        なぜに、同じ出版社で新訳を出す必要があったのでしょうか。

        翻訳の違いの例をあげてみましょう。

        「さあ、こっちへきて、かけなさい。
        旅の疲れは出なかったかね?
        そうか、それは重畳(ちょうじょう)」 深町

        「まあかけなさい。旅の疲れは?それは結構」中村

        これだけの文字数の差があります。
        大体、重畳って何(^。^;)
        でも、こっちのほうが「新訳」なんです。

        サー・ユースタスの言葉におけるニュアンスの微妙な違いもあります。

        「なあアン、きみにもどうやら頭のあがらん相手がおると見える。
        まあ負け惜しみではないが、ひとつきみたちに忠告しておこう――清廉の士、必ずしも酬いられるものではない、とな」 深町

        「あんたにも頭のあがらぬ相手がいるようだな、アン。
        しかし、きみたちに忠告しておくが、ばか正直は必ずしも引き合わんよ」 中村

        この作品は叙述ミステリー的な部分があるので、
        人物の微妙な印象の違いが作品の全体の評価につながりかねないのです。

        Suzanneという名前が、中村訳ではスーザンですが、深町訳ではシューザンとなっています。
        カタカナにすると日本語的には一般的にはスザンヌです。 
        スザンヌはフランス語の名前なので、英語読みではスーザンになります。
        ここもなんとなく違和感。なんでシューザン…。

        翻訳は好みの問題なので、結果的には読み手のご判断ですが、
        出版社が旧訳を没にして読めなくしていくのは、これまでその作品に馴染み愛してきた読者に対して失礼で、もっと慎重に判断すべき問題だと思うのです。
        他の出版社から複数の訳が選べるのが、最も理想です。
        クリスティにはそうするだけのファンもいるし、作品の力もあります。

        文庫本の解説も1982年の中村訳が出たときの解説をそのまま載せています。
        この本のどこが「新しい」のでしょう?
        私にはさっぱりわかりません。


        あと、表紙のイラストなのですが、画家は原作を読まなかったようです。
        アンは漆黒の黒髪が膝まで届く長さで、ジプシー娘か魔女と例えられています。

        “殺されても死なないような”“テリアに投げ与えて遊ばせるゴムボール”みたいな女の子(どんな女?)なのですから。

        ファッションもこれでは古いんです。
        1920年代というとシャネルなどのドレスやスーツがそろそろ流行している時期。

        サー・ユースタスがアンの「脚線美」を褒めています。
        スカートは短めのボディラインはストレートに近い服装が
        当時の流行です。
        このレトロな女性はいったい誰~?(*゚▽゚*)
        >> 続きを読む

        2012/09/29 by

        茶色の服の男」のレビュー

      • Tsukiusagiさん

        他の版の本とレビューが相互に表示されるように致しました。

        2012/10/01 by 読書ログ

      • dokushologさま いつもお世話になっております。
        面倒なレビュアーでごめんなさい。
        親切なご対応をいつも感謝しております。
        同じレビューをコピペはしませんので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
        >> 続きを読む

        2012/10/01 by 月うさぎ

      早川書房 (2004/01)

      著者: アガサ・クリスティ , 中村能三

      他のレビューもみる (全2件)

      • 評価: 4.0

        「こわいのはスズメバチ、意地悪女、若い男、ゴキブリ、横柄な店員」
        こんなことを言う若い女の子が大活躍するなんとも威勢がいい、大胆なお話し。
        クリスティの冒険ミステリー第2弾。面白いです!

        高名な考古学者の父の死で、天涯孤独の身になったアン・ベディングフェルド。
        ロンドンの地下鉄ホームでの転落死を目撃し、それが事件であると確信する。
        全財産の87ポンドを南アフリカ行きの船代につぎ込んで
        単身、殺人事件とそれにまつわる謎の解明をするべく冒険の旅に出る。

        イギリス人らしい、皮肉っぽいユーモアに彩られた軽快な文体と
        旅が進むとともに次々に変わっていく展開に惹きつけられ、
        読みだすと止まらない。

        『茶色の服の男』は、クリスティの冒険ミステリーの代表作。
        間違いなく、冒険シリーズの中で一番人気の作品ではないでしょうか。
        (大人の男向けとは言えませんが)

        主要登場人物は、強烈な個性を持った登場人物ばかり。
        南アフリカという未知の世界への興味と、謎の「大佐」と犯罪組織の存在。
        しかも“大恋愛物語”でもあるのです。

        意味深なイントロから始まり、それと対照的な主人公の明るいノリの手記と
        サー・ユースタス・ペドラーの脱力系の「日記」とが、
        奇妙なコントラストになって構成されています。

        まるで少女漫画と言っていた人もいますが、
        確かに大ロマンが描かれていたころの黎明期~全盛期の少女漫画にも似ています。


        本作は「秘密機関」と「アクロイド」の間に描かれた作品ですが、
        実際に両方のニュアンスが感じられます。


        結果的に「旅行シリーズ」の先駆けとなる作品でもあります。
        アガサが実際にサーフィンに挑戦したことが、そのまま作品に反映されていたり、
        何より作者が旅行気分を楽しんで書いていると感じます。

        ガイドブックではないと本人は言っていますけれど、旅行記としても充分楽しめます。

        南アフリカに到着した時や、ヴィクトリア大滝のすばらしさを目の当たりにした時のアンの感極まる言葉には
        クリスティーの真実の心がそのままあふれ出ていて、
        純粋な感動が伝わってきます。

        『南アフリカ、南アフリカ。あなたはいま世界を目の前に観ているのよ。
        これが世界なのよ』

        『ああ、滝よ、わたしはお前を愛し、崇め続けることだろう、永遠に!』

        ヴィクトリア大滝に会いに、ジンバブエに行きたくなってしまいました・・・。


        再読で犯人を知っていますが、一度目よりも楽しめたかも。
        >> 続きを読む

        2012/09/26 by

        茶色の服の男」のレビュー

      • makotoさん 
        冒険恋愛大活劇で旅行ミステリーですから、一粒で4度おいしいです >> 続きを読む

        2012/09/27 by 月うさぎ

      • Tsukiusagiさん

        >一粒で4度おいしいです。

        なんだろう、この敗北感・・・w
        >> 続きを読む

        2012/09/27 by makoto


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