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ぼっけえ、きょうてえ

3.6 3.6 (レビュー4件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 500 円

―教えたら旦那さんほんまに寝られんようになる。...この先ずっとな。時は明治。岡山の遊郭で醜い女郎が寝つかれぬ客にぽつり、ぽつりと語り始めた身の上話。残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていた...。岡山地方の方言で「とても、怖い」という意の表題作ほか三篇。文学界に新境地を切り拓き、日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞した怪奇文学の新古典。

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    「ぼっけえ、きょうてえ」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0


      怪奇がホラーとなり、恐怖の意味が拡散するにつれ、ホラー小説の内容も多様化してきていると思う。

      その中のひとつに、時代ホラー小説とでも呼ぶべきものが存在していると思う。

      もともと、近代日本には、小泉八雲以来の怪談の系譜というものがありますが、こうした伝統を踏まえた上で、極めて今日的な"恐怖の物語"が続々と生まれていると思う。

      今回読了した岩井志麻子の日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞した「ぼっけえ、きょうてえ」は、その代表的な作品だと思う。

      この作品は、短編であるにもかかわらず、並みいる長編を蹴散らし、第四回日本ホラー小説大賞を受賞した表題作に、書き下ろし三作を加えた短編集になっています。

      因みに「ぼっけえきょうてえ」とは、岡山地方の方言で「とても怖い」という意味だそうだが、この受賞作は、本当に怖い。

      一夜の客となった男に、女郎が寝物語で語る自分の生い立ちは、まるでグロテスクのバラエティ・ショー。

      岡山の貧しい村で暮らす一家の地獄絵図が、どす黒い恐怖を呼ぶのだ。

      この表題作をはじめ、どれも明治時代が舞台になっているので、時代ホラー小説だと言ってもいいと思いますが、多分、著者の岩井志麻子には、時代小説を書いたという意識はないと思われます。

      しかし、日本の風土に根差した土着的な恐怖を喚起する、ひとつの仕掛けとして、封建的な時代を選んだことが、はからずもこの短編集を時代ホラー小説にしているのだと思う。

      >> 続きを読む

      2018/07/23 by

      ぼっけえ、きょうてえ」のレビュー

    • 評価: 5.0

      読了日不明。
      短編集。ホラー小説というよりも「昔話」と「イヤミス」と「世にも不思議な物語」と「禁断の恋」と「官能小説」が混じったような作品。

      どの短編集の主人公も女性だが、女性の業や愚かさだけでなく、男性のそれらもよく表現されていると思った。

      2018/01/25 by

      ぼっけえ、きょうてえ」のレビュー

    • 評価: 3.0

      日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞ダブル受賞作品です。

      岡山の知人から是非にと勧められ、半分お付き合いで読みました。

      ホラーと言いますが、ゾクゾクするような怖さはないです。

      言ってみれば、昔から有るお化け屋敷で、振り返ったらのっぺらぼうだった。
      というようなトラディショナルな日本の怖い話のように感じました。

      女の性みたいなものを描こうとしているような努力が感じられる部分も有りましたが、怖さと言う点では成功しているとは思えませんでした。

      日本古来の「怖い話」が好きかどうかで意見が割れる作品ではないでしょうか?

      ただ、勧めてくれた知人の話だと、岡山県民は背筋が寒くなるそうです。

      それほど地域色が出ていると感じる点はなかったのですが、県民性?みたいなものが有るのかもしれませんね。
      >> 続きを読む

      2012/11/28 by

      ぼっけえ、きょうてえ」のレビュー

    • >振り返ったらのっぺらぼうだった。

      ゾクゾク来ますけど・・・

      2012/11/28 by makoto

    • >トラディショナルな日本の怖い話
      そっちのほうが怖いです。自分を日本人だと自覚する瞬間ですね。
      子供の頃妖怪大作戦みたいな映画で泣きましたから(T_T)
      >> 続きを読む

      2012/11/28 by 月うさぎ

    • 評価: 3.0

      岡山の寒村を舞台にした短編4編。
      怖さは無いがインパクトは大きい。

      4作品どれも似たようなシチュエーションで展開。

      それぞれ練られたプロットで飽きることは無いのだが、
      岡山弁で「とても、怖い」を意味するという
      タイトルの割には、どれも怖さという点では今一歩。

      人間の性や業にフォーカスしている箇所が多く、
      非常にドロドロした印象が漂う。
      かなり好き嫌いが分かれる作品と思われる。

      とはいえ、やはりホラーには絶対的な怖さを欲してしまう。
      >> 続きを読む

      2007/04/07 by

      ぼっけえ、きょうてえ」のレビュー


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