こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

実朝の首

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者:
カテゴリー: 小説、物語
定価: 700 円

建保7(1219)年正月、鎌倉・鶴岡八幡宮で将軍源実朝が甥の公暁に暗殺された。背後には北条や三浦の影があったが、公暁も三浦義村に殺されてしまう。混乱の中、少年・弥源太は実朝の首を持ち逃げする。権威失墜を恐れる幕府では、尼将軍・北条政子が悲痛な深謀を巡らせていた。京からは後鳥羽上皇の弔問使が下向、混乱は深まる。幕府、朝廷、弥源太たち三つ巴の駆け引きの行方。新鋭が挑む鎌倉幕府最大の謎、傑作歴史長編。

いいね!

    「実朝の首」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0


      今回読了したのは、松本清張賞受賞作の葉室麟の「実朝の首」。

      この作品で描かれているのは、凄絶きわまりない権力崩壊のドラマだ。

      鎌倉幕府三代将軍の源実朝の甥の公暁による実朝殺害、実朝の首の消失をきっかけに、それまで、かろうじて均衡していた諸々の権力のバランスが崩れ、血みどろの潰し合いが始まるのだった。

      権力掌握に策謀をめぐらす北条義時に三浦義村、一族の復讐戦を挑む和田朝盛、朝廷を利用した幕府存続の道をさぐる北条政子、河内源氏に代わって摂津源氏の再興をめざす源頼茂、武家の抬頭を憎悪する後鳥羽上皇。

      「実朝は生きていた時よりね鎌倉に大きな影響を与えているのではないか」と北条政子は思うんですね。
      力を持たぬ者が、力を持つ者たちの激突を引き寄せるという興味深い仕掛け。

      そして、実はこの潰し合いこそ、「将軍の座をめぐっての騒乱を無くしたい」と願う実朝の夢の実現だったのだ-------。

      この「実朝の首」という時代小説で著者の葉室麟が描いたのは、暗く炸裂する権力崩壊のドラマ。
      これはなかなか面白い小説でしたね。

      因みに、私はこの源実朝暗殺の黒幕は、歴史作家の永井路子が彼女の「炎環」の中でも指摘していたように、三浦義村が公暁をそそのかして暗殺を実行させた黒幕だと考えています。

      >> 続きを読む

      2018/05/16 by

      実朝の首」のレビュー


    最近この本を本棚に追加した会員

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    サネトモノクビ
    さねとものくび

    実朝の首 | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    王様ゲーム 煉獄10.29

    最近チェックした本