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先送りできない日本(にっぽん)

"第二の焼け跡"からの再出発
4.0 4.0 (レビュー1件)
著者:
定価: 760 円

グローバル競争における日本の方向性。TPPと日本の食糧問題。日本の経済は何をめざして舵を切るべきか?中国、インドとどう付き合っていくか?政局中心の日本の政治はこれでいいのか?日本のものづくりを再生するには?これまで解決してこなかった日本の大問題に決着をつける。

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    「先送りできない日本(にっぽん)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      執筆中に震災がおきたということで、全て池上さんの言う通りとはいかないけど、日本の経済について少しだけ分かったような気がする。

      『20世紀は、アメリカの世紀でした。国際社会のルールは、アメリカに都合の良いものばかりでした。・・・しかしこれからは、「自由で開かれた国際秩序」をつくる時代です。日本もこの国際社会の中で、影響力のある大国を目指さなければなりません』
      「大国」を目指すのがどうなのか、どんな大国を目指すのかは置いておいて、基本的にはそのとおりだと思う。世界とつながることは必要だろう。

      TPPのことも、東北の被災農家の人にはちょっと酷かなとも思うけど、大筋ではそうだと思う。
      (被災農家だけは助けてあげなきゃなあ・・ 思い切って職を変える手もあるけど・・)

      日本の農業保護政策が、過保護にしたばかりにかえって農業は衰退し国際競争力も失っていったと池上さんは言います。
      農協も合併によって、農業技術の普及や流通支援のための組織から、コメの生産調整や国の補助金の配分という国の出先機関、農機具の販売やローンを貸し付ける金融業をおこなう巨大な農業権益集団になった。そんな「農協と、自立できない農家」の集合体としての農村を維持するための政策ではなく、農業起業家など、意欲的な農業家の意欲をかきたてるような農政が必要だと言います。

      コメの関税率が778%なのに、「こんにゃく芋」が1706%なのは、こんにゃく芋の生産地群馬が、福田(親子)、中曽根、小渕という総理大臣の地元であることと関係があるというのはビックリ。

      『政治はなるべく市場での競争には干渉せず、自分の会社が倒産してしまった中小企業の社長さんが首をくくらなくてもいいように社会福祉で手を差し伸べ、また再起するチャンスをつかんで社会に送り返す。そんな社会が健全。』
      スタートの段階を平等にして結果的に格差が出るのを認め、しかも落ちこぼれた人を救済するセーフティネットをしっかり整備する。両方が必要。(小泉さんは格差を広げただけで、弱者を救済しなかった)

      中国やインドとどうつきあっていくかということ。
      中国のレアアースが安いのは、付随して出てくる放射能物質を放置しているから。環境汚染をそのままにしているから、・・・というのは知らなかった。
      ならば、レアアースのリサイクルやレアアースを使わない物づくりなど、中国のレアアースに頼らなくてもいい方法を見つけなければ。安けりゃいいってもんじゃない。

      『「嫌い」をそのままにしておくと、いつか大きな摩擦が起こります。そして、偏見の多くは、相手を知らないことによって起きるものです。・・・・民族として「中国人は」と一括りにしてしまうと、正しい認識にはならないのです』
      『中国の国家としての挙動に違和感を覚え、中国人のモラルに驚くことがあったとしても、その歴史を知っていれば「中国人はけしからん」という発言にはならず、批判は中国の社会体制へと向かうはずです』
      そのとおり。中国についても、もっと深く理解しておく必要があるなあと思います。

      他にも、日本は借金が多いのにギリシャのようにならない理由とか、消費税を社会保障に使って年金が増えたりして還ってくるなら増税してもいいかな、とか、真の政治主導とは何かとか、政治報道ではなく政局報道ばかりするメディア(批判のための批判になっている)とか、色々と考えるヒントがありました。
      >> 続きを読む

      2013/03/11 by

      先送りできない日本(にっぽん)」のレビュー

    • 池上さんのような方が人気があるってことは、いいことだと思いますが、
      こういう人がもっと大勢いたほうがいいな。と思います。

      この間読んだ「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」にも
      驚くことがたくさん書かれていました。
      例えば日本の農業政策も過保護ですが、アメリカのコーンの保護政策もさらに異常です。
      日本はこの点さえもアメリカに右へならえしていたんだなってことがよくわかります。

      >(小泉さんは格差を広げただけで、弱者を救済しなかった)
      これ、よく言われますが、日本は世界標準と比べてもホームレス救済とかはかなりやっているはずなんですよ。
      日本は最も経済的に成功した社会主義の見本。
      みたいなことを言われていたくらいなので。(それも一昔前ですが)
      アメリカは弱者救済と民主党が言うと、共和党から社会主義。自由の敵。とたたかれるそうです。
      個人の寄付による財団やボランティア活動がささえているようです。
      (個人の意識、志は日本人より上ですね)

      結局小さな政府がよいのか大きな政府に期待するのか。
      政党でさえこの点が理解できていないようで政策が矛盾しています。
      日本人はもっとクールに真剣に考えないといけないでしょう。
      >> 続きを読む

      2013/03/11 by 月うさぎ

    • 経済について疎くて、普段は「税金払って食べていければプチ貧乏でしあわせさ」って思ってるので、一般教養のつもりで借りてみました。
      まあ知らないことがいっぱいなので、池上さんの解説は読みやすくて助かります。というか、他にあまり経済についての本を読んだことがないのですが・・;
      また、他の人の本や他の国のことも読んでみたいと思います。
      >> 続きを読む

      2013/03/11 by バカボン


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