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T.R.Y.

4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,575 円

騙す、騙される、また欺く。広大な大陸と海原を貫き、歴史の時を刻もうとした、疾走する情熱、凄絶な正体。革命という熱病にうなされる怪男児―。第19回横溝正史賞正賞受賞作。

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    • 評価: 4.0


      この井上尚登のデビュー作で、第19回横溝正史賞正賞受賞作の「T.R.Y.」は、問答無用に面白い冒険小説的なスケールの大きさを持った作品だ。

      物語は1911年、辛亥革命を間近に控えた中国から幕を開ける。
      主人公の伊沢修は、札付きのペテン師だったが、ちょっとしたドジを踏み、上海の共同租界で、刑務所暮らしの日々を送っている。

      ところが、あちこちに敵をつくったおかげで、刑務所にも暗殺者が送り込まれてくる始末となり、命が幾つあっても足りない状態だった。

      そんなある日、中国革命同盟会の幹部が、罪人を装って入所してくる。
      男は、革命に協力するなら出所させてやると持ち掛けるのだった。

      伊沢の役目は、革命に必要な武器弾薬を日本軍から窃取することだった。
      かくして伊沢は日本に戻り、馴染みの芸者屋を根城に、日本帝国陸軍のエリートたちを相手に、途方もない偽装工作を仕掛けるのだったが-------。

      明治時代の上海と日本を舞台に、実在の人物や出来事を虚実ないまぜにして織り込んだテクニックは、確かに並みのものではないと思う。

      さらには、登場人物たちが騙し騙され------というコン・ゲームの趣を漂わせながら、一方で冒険小説的なスケールの大きさも感じさせる作品になっていると思う。

      内容的には、真の自由を希求して"革命"という熱病にうなされ、命を賭けた者たちの"情熱と絶望"を、祖国を捨てた日本人青年の目から描いているのが、とても面白く、そこへ逆転につぐ逆転のプロットを構築し、片時も目が離せないストーリーに仕上げていると思いますね。

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      2018/06/19 by

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