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硝子のハンマー

3.7 3.7 (レビュー6件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,680 円

日曜の昼下がり、株式上場を目前に、出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、有人のフロア。厳重なセキュリティ網を破り、自室で社長は撲殺された。凶器は。殺害方法は。すべてが不明のまま、逮捕されたのは、続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永だった。青砥純子は、弁護を担当することになった久永の無実を信じ、密室の謎を解くべく、防犯コンサルタント榎本径の許を訪れるが―。

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    「硝子のハンマー」 の読書レビュー (最新順)

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    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0

      貴志祐介の第58回日本推理作家協会賞受賞作の「硝子のハンマー」を読了。

      株式上場を間近に控えた介護会社ベイリーフ。
      日曜日にもかかわらずオフィスは、役員と秘書で賑わっていた。

      上場準備で緊張した空気の中、社長の撲殺死体が発見される。
      監視カメラには侵入者の姿は映っておらず、社長室の続き部屋で眠っていた専務が逮捕されることに。

      彼の弁護を引き受けた青砥純子は、密室の謎を解明するため、防犯コンサルタントの榎本径に協力を要請するが-------。

      この作品は、著者・貴志祐介の"防犯探偵シリーズ"の記念すべき第一弾。
      最新鋭のセキュリティ技術によって構築される密室状況は、シンプルでいて堅牢、最終的に明かされるトリックは意表を突くものだが、それ以上に圧巻なのは、ビルの構造を踏まえて徹底的に行なわれるディスカッションの執拗さだ。

      部屋の開口部を組み込みながら、介護猿、人物の早替わりから介護ロボットまで、ありとあらゆる仮説が検討されていく。

      そして、それを支えるのが防犯技術のディテールの描写であり、本格ミステリが"謎と論理の物語"であると共に、"謎と科学の物語"でもあるのだということを、しみじみ思い起こさせてくれますね。

      >> 続きを読む

      2018/10/12 by

      硝子のハンマー」のレビュー

    • 評価: 4.0

      ロクセンビルの12階にある介護関係の会社。
      そこで起きた社長の殺害事件。
      犯人と目された専務を弁護する青砥純子は、防犯コンサルタントの榎本に検証を依頼する。

      推理は通常アリバイやトリックを解き明かしてとなるが、この榎本は可能性を潰していくやり方を見せる。
      そうすることで見えてくるトリックは正に驚愕。

      こんなやり方が可能なのかという点はあるが、防犯のための知識がとにかく満載で、トリビア的な楽しみもあるし、1章で出る人物の誰が犯人なのかを予測する見方も出きる。

      そして2章では犯人の視点に変わる。
      そこでトリックが明かされ、犯人とその動機も。

      この青砥と榎本コンビの相性も良く、後の作品も楽しみだ。
      >> 続きを読む

      2018/04/24 by

      硝子のハンマー」のレビュー

    • 評価: 3.0

      幾重もミスリードを経て、犯人判明の時は唸ってしまった。ただ、殺人にまで手を染める理由は弱かったかな。概ね満足いく作品でした。

      2017/09/28 by

      硝子のハンマー」のレビュー

    • 評価: 3.0

      先にドラマの
      『鍵のかかった部屋』で知った話。

      2016/07/07 by

      硝子のハンマー」のレビュー

    • 評価: 4.0

      最初は、かなり回りくどくて盛り上がりにかける本だなと思いながら読み進めていたが、第二部でそれまでから転調して、ぐいぐい引き込まれ、一気に最後まで読み進めてしまった。
      遣り手の泥棒「榎本」が登場するが、私の中ではかなり以前に読んだ伊坂幸太郎のグラスホッパー等に出てきた「黒澤」を想起させられた。共通するのは、プロとしての仕事がきっちりしていることと「かっこよさ」があること。「榎本」の理路整然とした考え方と、仕事の手際のよさっぷりに「かっこよさ」を感じた。
      また、第二部からは第一部とは売って変わって別の登場人物の人生が語られるのだが、その危機回避能力に感嘆した。どうやって身を隠して生きていくか、元CIA捜査官なら偽装パスポートを持って逃亡したりするのだろうが、普通の能力しか持ち合わせない普通の日本人が、本当に身を隠すとした時の行動として、リアリティーを感じた。この本の見所の一つだと思う。 >> 続きを読む

      2015/08/30 by

      硝子のハンマー」のレビュー

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      • 評価: 4.0


        日曜日の昼下がり、株式上場を控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には防弾ガラス、オフィスは厳重なセキュリティを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、続き扉の向こう側で仮眠をとっていた専務が逮捕されて・・・
        弁護士青砥純子と防犯コンサルタント、榎本径のコンビが難攻不落の密室の謎に挑む。
        日本推理作家協会賞受賞作

        *****


        という本格的な密室殺人事件。

        エレベーターで12階に行くには暗証番号でしか動かせない。そこに介護サービス会社の社長室、副社長室、専務室、各秘書の待機室があった。社長室、副社長室、専務室は鍵のないドアで繋がっていた。

        以前、社長室が狙撃され、被害はなかったが、社長の強い意向で、前面の硝子は厚みのある防弾硝子に張り替えられていた。

        また、要所には監視カメラが設置され、入るには、管理人がチェックもした。

        日曜日、管理人はテレビの有馬記念に釘付け。落し物入れに馬券の入った封筒がおいてあったのを見つけたのだ。
        しかしテレビと監視カメラのモニターは視野範囲内に設置されていて不審者を見逃すこともない。

        社長の死体は、ゴンドラに乗って窓拭きをしていた清掃員が発見した。

        社内にある、介護システム開発課では、介護用の猿を訓練し、介護ロボットも作り上げて、デモを行って見せていた。

        専務が逮捕された、彼は犯行時間は眠りこけていたが密室状態の12階で、副社長は不在だった、専務の話は問題にされなかった。

        弁護依頼を受けたのは青砥純子だった。
        彼女は紹介された犯罪コンサルタントという男、榎本径とともに、密室の怪を解くことにする。

        逮捕された専務に夢遊病に似た睡眠障害はなかったか。

        監視カメラは正常に動いていたか、何も映らないマジックのような方法はないか。

        榎本は職業柄、セキュリティーの知識は豊富な上に解錠の腕も抜群だった。

        彼は、調査のために夜を選んで忍び込み、犯罪の痕跡を探す。

        介護猿やロボットを使わなかったか。

        さまざまな疑惑が生まれ、さらに混迷の度は深まっていく。

        中ほどから、犯人の生い立ちなど倒叙法ミステリに移行する。

        犯人と青砥、榎本の最後のやり取りは、榎本の面目躍如、冴えた推理が犯人の智恵に迫る。

        犯人の巧緻を極める計画をついに突き崩す、このコンビは続きがあるらしい。

        >> 続きを読む

        2015/07/12 by

        硝子のハンマー」のレビュー

      • これのトリックは本当に予想できませんでした。貴志さんは色々な事が書けるんだなあと思った本でした。題名が秀逸ですよねこれ。 >> 続きを読む

        2015/07/12 by ありんこ

      • ありんこさん

        この謎解きは素晴らしく、難しかったですね。
        象徴的ないい題名で、貴志さんはいいですね。 >> 続きを読む

        2015/07/12 by 空耳よ


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