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マリアビートル

4.2 4.2 (レビュー12件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,680 円
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第7回 大学読書人大賞 / 大賞

元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。ツキのない殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―物騒な奴らが再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。3年ぶりの書き下ろし長編。

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    「マリアビートル」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      殺し屋シリーズ第2弾は、全編新幹線の車内でのみ展開する。

      子供が重傷を負いその復讐のため乗る木村。
      その木村を束縛する中学生の王子。
      そして任務を請け負うため乗り込む双子のような檸檬と蜜柑。
      更にはツキがまるでない七尾。

      この5人を主軸に殺し屋たちが社内を行き交う。
      普通に考えれば一方通行なので逃げる場所などないのだが、そこはアイデアによってユーモラスな殺し合戦が始まる。

      檸檬と蜜柑の強烈な個性は、まさかのトーマス機関車。
      そしてサイコパスの権化のような王子もまた強烈。

      序盤から張られた伏線も最後にはきれいに回収。
      3作目も楽しみだ。
      >> 続きを読む

      2018/09/30 by

      マリアビートル」のレビュー

    • 評価: 5.0

      キャラ立ってる。
      新幹線内という狭い空間の中で意外な展開に話が転がる。

      集団心理学的な話がちらほら入ってて面白い。
      実際のアフリカの戦争の時のエピソードとかを交えて登場人物の人格を際立たせてる。

      人間が集まった時に腕っ節以外の基準で上下関係ができあがったりする過程って不思議だなと以前から思っていて。
      でも今時お局とか聞かないし、不良グループも見ないし。
      だからこの本の中学生の話が際立つ。
      まず人の上に立ちたい(というか支配したい)と思う人が減ったのと、群れたいと考える人も減ったからなのかなと思った。
      >> 続きを読む

      2018/08/28 by

      マリアビートル」のレビュー

    • 評価: 4.0

      伊坂幸太郎の「グラスホッパー」に続く、この「マリアビートル」は、酒浸りの元殺し屋、二人組の殺し屋、ツキのない殺し屋。
      彼らの運命が新幹線内で交錯する、お伽噺だ。

      元殺し屋の木村は、息子に重傷を負わせた中学生「王子」に仕返しすると決意した。
      「蜜柑」「檸檬」という殺し屋コンビは、人質になっていた若い男と身代金を奪還し、盛岡まで護送しようとするのだった。

      もう一人の殺し屋、七尾は、その身代金を奪うのが役目だ。
      彼らは、東京発の東北新幹線の同じ列車に乗り込む。

      この小説には、普通の善良な人間はあまり出てこない。
      作中ではいくつも死体が転がる。だが、内容とは裏腹にユーモラスな描写が多く、笑える場面も少なくない。

      どこか、飄々とした印象なのだ。それは、多分、この作品がリアリズムから遠い性格を持つからだろう。

      相手を心理的に操る術を知っている「王子」は、「人を殺してはどうしていけないの」と聞いて大人をからかうのだ。
      一方、七尾はツキのない男であり、彼の並ぶレジはいつも隣のレジより時間がかかるし、いざという時に限って転ぶのだ。

      また、「檸檬」は、子供向け番組「機関車トーマス」のマニアであり、先頭列車が顔になっているキャラクターたちの話ばかりするんですね。

      中学生の「王子」が、大人以上の狡猾さであるのとは逆に、危険な殺し屋稼業である七尾や「檸檬」の方が、おっちょこちょいで子供っぽい。

      そのように極端であべこべな要素の連続は、現実から自由なお伽噺の世界に近いと思う。

      この小説の舞台も現実の東北新幹線というより、「機関車トーマス」のごとき異次元だと考えたほうが、いいのではないかと思いますね。
      だから、残酷な内容でも素直に笑えてしまうのだ。

      互いの思惑を知らない殺し屋たちと少年が、やがて接触し、状況がひたすらエスカレートする展開は、好調な伊坂幸太郎の作品の中でも群を抜く面白さに満ちていると思う。

      そして、誇張や極端さに彩られた物語の中でも、子供への愛情や友情といった、ささやかな真実が、控え目ながら、しっかり描かれていると思いますね。

      そうした点が、この伊坂幸太郎という作家の好感度の高さに繋がっているのかもしれませんね。
      >> 続きを読む

      2018/08/16 by

      マリアビートル」のレビュー

    • 評価: 4.0

      今度の舞台は東北新幹線。読み始めてしばらくすると前作の登場人物の1人が乗っていて思わず「ふっ・・」と口元が綻ぶ。それぞれの目的で動いていたはずの殺し屋達が、いつの間にか吸い寄せられる様に絡んでいく様が圧巻。前作でも感じた事ですが、伊坂さんは昆虫に畏怖の念があるのかなぁ。
      心に残ったセリフ
      「いつもシンプルに生きてきただろうが。やりたい時にやれ。人生は日々減っていく。我慢は不要だ、」

      2017/11/10 by

      マリアビートル」のレビュー

    • 評価: 4.0

      殺し屋たちの東北新幹線で繰り広げられる、壮絶な戦い。個性あふれるキャラの登場、そして展開のスピード。とても楽しく読めたました。最後の最後は・・・。各読者が結末を踏まえて、思慮するところでしょうか。

      2016/03/31 by

      マリアビートル」のレビュー

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