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マリアビートル

4.3 4.3 (レビュー11件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,680 円
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第7回 大学読書人大賞 / 大賞

元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。ツキのない殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―物騒な奴らが再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。3年ぶりの書き下ろし長編。

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    「マリアビートル」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      殺し屋シリーズ第2弾は、全編新幹線の車内でのみ展開する。

      子供が重傷を負いその復讐のため乗る木村。
      その木村を束縛する中学生の王子。
      そして任務を請け負うため乗り込む双子のような檸檬と蜜柑。
      更にはツキがまるでない七尾。

      この5人を主軸に殺し屋たちが社内を行き交う。
      普通に考えれば一方通行なので逃げる場所などないのだが、そこはアイデアによってユーモラスな殺し合戦が始まる。

      檸檬と蜜柑の強烈な個性は、まさかのトーマス機関車。
      そしてサイコパスの権化のような王子もまた強烈。

      序盤から張られた伏線も最後にはきれいに回収。
      3作目も楽しみだ。
      >> 続きを読む

      2018/09/30 by

      マリアビートル」のレビュー

    • 評価: 5.0

      キャラ立ってる。
      新幹線内という狭い空間の中で意外な展開に話が転がる。

      集団心理学的な話がちらほら入ってて面白い。
      実際のアフリカの戦争の時のエピソードとかを交えて登場人物の人格を際立たせてる。

      人間が集まった時に腕っ節以外の基準で上下関係ができあがったりする過程って不思議だなと以前から思っていて。
      でも今時お局とか聞かないし、不良グループも見ないし。
      だからこの本の中学生の話が際立つ。
      まず人の上に立ちたい(というか支配したい)と思う人が減ったのと、群れたいと考える人も減ったからなのかなと思った。
      >> 続きを読む

      2018/08/28 by

      マリアビートル」のレビュー

    • 評価: 4.0

      今度の舞台は東北新幹線。読み始めてしばらくすると前作の登場人物の1人が乗っていて思わず「ふっ・・」と口元が綻ぶ。それぞれの目的で動いていたはずの殺し屋達が、いつの間にか吸い寄せられる様に絡んでいく様が圧巻。前作でも感じた事ですが、伊坂さんは昆虫に畏怖の念があるのかなぁ。
      心に残ったセリフ
      「いつもシンプルに生きてきただろうが。やりたい時にやれ。人生は日々減っていく。我慢は不要だ、」

      2017/11/10 by

      マリアビートル」のレビュー

    • 評価: 4.0

      殺し屋たちの東北新幹線で繰り広げられる、壮絶な戦い。個性あふれるキャラの登場、そして展開のスピード。とても楽しく読めたました。最後の最後は・・・。各読者が結末を踏まえて、思慮するところでしょうか。

      2016/03/31 by

      マリアビートル」のレビュー

    • 評価: 4.0

      乗り過ごしたって、落ち込むな。
      不運を受け入れる素直な心が大切だ。
      生きる延びる術はそこにある。

      疾走する東北新幹線で繰り広げられる、
      殺し屋たちの息詰まる疾走感溢れる物語。

      誰が生きる残るのか?
      結末は?
      『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲第2弾。
      酒浸りの元殺し屋「木村」。
      狡猾な中学生「王子」。
      腕利きの二人組「蜜柑」「檸檬」。
      そして、運の悪い殺し屋「七尾」。

      肩入れしたくなるのは、やはり七尾。
      運の悪さに失笑だ。
      けれど、礼儀正しい青年。

      彼の愛称は「てんとう虫」
      指のてっぺんまで行くと、飛んでいく。
      追い込まれたときが真骨頂。
      目まぐるしく回転する頭脳で乗り切れ!

      そして、てんとう虫は英名で「レディビートル」
      レディとはマリア様のこと。
      仲介屋の真莉亜にもかけている。
      マリア様は7つ悲しみを持っていたという。
      運の悪さは、必然だった。
      みんなの悲しみを背負って、七尾は生きていくんだ。

      伊坂幸太郎作品は、人生訓を感じる。
      機関車トーマス好きな檸檬に、人として生きる教訓、
      悪鬼の中学生・王子の言葉に、大衆心理を扇動する罠を学ぶ。

      檸檬と蜜柑のかけあい、
      グラスホッパーの登場人物のからみ、
      悪鬼・中学生・王子への憎悪など、
      5人の視点を中心とした展開に、長編ながら感情移入して、
      楽しく読めた。

      惜しむらくは、檸檬のダイニングメッセージ。
      盛岡のコインロッカーへ来た中学生へ罰が下される展開を期待した。
      私の中に、残虐性を秘めているのかもしれない。

      新たなヒーロー七尾の登場で、さらに続編を期待する。
      >> 続きを読む

      2014/09/02 by

      マリアビートル」のレビュー

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