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本日は大安なり

3.7 3.7 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,680 円

一世一代のたくらみを胸に秘める美人双子姉妹、クレーマー新婦に振り回されっぱなしのウェディングプランナー、大好きな叔母の結婚にフクザツな心境の男子小学生、誰にも言えない重大な秘密を抱えたまま当日を迎えてしまった新郎。憧れの高級結婚式場で、同日に行われる4つの結婚式。それぞれの思惑と事情が臨界点に達した、そのとき―。世界一幸せな一日を舞台にした、パニック・エンターテインメント長編の大傑作。

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    • 評価: 4.0


      少子化が深刻な社会問題になって久しいが、それと表裏一体の問題が結婚年齢の高齢化であり、結婚率の漸減傾向であろう。

      とはいえ、だいぶ前から「婚活」なる言葉がよく使われるようになるなど、時代による意識や形態の変化はあっても、結婚そのものに対する願望や憧れは、厳として存在しているのではないだろうか。

      そして、婚活のゴールでもある結婚式と披露宴は、まさに人生における晴れのイベントといっても過言ではない。

      県内有数のホテルに設置された高級結婚式場。晴天に恵まれた晩秋の大安の日曜日。
      最高の結婚式日和には、4組の式と披露宴が予定されていた。

      一方が花嫁となる双子姉妹は、双子ならではの確執を胸に今日の日を迎え、皆の意表を突いた趣向を計画する。

      ホテルのスタッフであるウエディングプランナーの女性は、短慮でわがままな花嫁に振り回され通しだった。
      ところが、花嫁本人の連絡ミスで、友人の着付けとヘアセットの予約を取っていないことが発覚。
      さらに、急な変更まで頼まれて慌てるが-------。

      大好きな伯母が、花嫁になる日を迎えた小学校2年の男の子は、小さな胸を痛めていた。
      伯母に隠れて花婿が何か企んでいるらしいのだ。

      夕方からの式の主役であるはずの男が、ある意図を秘めて式場に忍び込み、トイレに身を隠すのだった-------。

      特定の場所に集まった人々に起きる様々な出来事を、同時進行的に描くタイプの作品を、昔のハリウッド映画の題名から採って「グランドホテル形式」と呼ぶが、この辻村深月の「本日は大安なり」もその手法にのっとった作品だ。

      徐々に明らかになる意外な人間関係や大胆な趣向には、著者がミステリ作品で培ってきたテクニックが、十二分に生かされていると思う。

      結婚式という「大っぴらに金を使える非日常の魔法の空間」にふさわしい事件と人間ドラマが織り込まれ、著者の充実ぶりがうかがえる楽しい作品に仕上がっていると思いますね。

      >> 続きを読む

      2019/03/05 by

      本日は大安なり」のレビュー


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