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ある日、爆弾がおちてきて 【新装版】 (メディアワークス文庫)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: 古橋 秀之
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    • 評価: 4.0

      内容紹介-------------------------------------------------------
      「私、爆弾なんです」ある日、空から降ってきたのは、高校時代に気になっていたクラスの女の子とそっくりな自称“新型爆弾”で…。映像化もされた表題作をはじめ、「記憶が退行する風邪に罹った幼なじみ」「蘇った死者」「図書館に棲む小さな神様」などなど、“すこしフシギな女の子”と“フツーの男の子”のボーイ・ミーツ・ガール短編集。奇才・古橋秀之がおくる不朽の名作が、書き下ろし短編を加え、10年以上の時を超えて復刊!
      ---------------------------------------------------------------

      2005年に電撃文庫で発行され、新装版として新たに「サイクロトロン回廊」を収録して再刊。
      時間モノのボーイミーツガールという制約の中で、よくぞこれだけバリエーション豊かに書けたなぁ、と感心。
      そこまで突飛なアイデアではないのだが、10年以上経った今でも古臭かったり使い古された感じがしないのもすごい。
      どんな材料も料理次第。


      「ある日、爆弾がおちてきて」☆☆☆
      ある日、爆弾がおちてきた。その爆弾は生きていて、高校時代の同級生・広崎ひかりに似ていた。

      収録作の中で一番文体が軽くてラノベっぽい。
      文体が後半のようなしっかりしたものになれば、一番の作品になるかもしれない。
      主人公とひかりの閉塞感がもっと見えればよかった。
      あと、広崎、長島というネーミングは安易でウケはよくないと思う。
      世にも奇妙な物語でドラマ化されたが、二人の名前は変えられていた。
      ドラマとしての出来もあまり良くなかった。


      「おおきくなあれ」☆☆☆☆
      幼馴染の真琴がゴードン症候群という風邪にかかってしまった。
      数日で治るというが、記憶が退行するという症状に振り回される。

      記憶の退行(=幼児化)によって、主人公と真琴の関係性が見えてくるのがうまい。
      ちゃんとオチまでついている。
      ほのぼのとしていて好きだ。


      「恋する死者の夜」☆☆☆
      死者が「リピーター」として生き返る世界。
      彼らは、生前の一日をひたすらに繰り返している。
      幼馴染のナギもまた、リピーターだった。

      ホラーなんだろうけど、そんなに嫌いじゃない。
      最高の不幸せ?
      最低の幸せ?
      残酷なやさしさに満ちている。


      「トトカミじゃ」☆☆☆☆
      「僕」が通う中学校の古い図書室には、「トトカミさん」と呼ばれる神様が住んでいる。
      図書委員の僕は、神様を祀る禰宜に選ばれてしまった。

      こういう、何が起こるわけでもないほのぼのとした物語も好きだなあ。
      神様がかわいらしい。
      ロマンチック。


      「出席番号0番」☆☆☆☆
      「三年A組出席番号0番・日渡千晶は、いわゆる憑依人格というやつで、自分の肉体を持っていないものだから、クラスメイトの体を日替わりで借りている。」

      この日渡が厄介なやつで、乗り移るたびに問題を起こしていく。
      でも悪気はないから憎めない。ほのぼの。
      ラストは日渡の気がするなあ。


      「三時間目のまどか」☆☆☆☆
      三時間目の少しの間だけ、教室の窓ガラスがどこかにつながって、少女が映るようになる。
      その少女まどかと京一は窓ガラスを隔ててやりとりするようになる。

      いつものことながら、こういう作品に弱いなあ。
      ラストの「つながっちゃったね」が憎い。
      「君の名は。」と同様、その後が気になる作品。


      「むかし、爆弾がおちてきて」☆☆☆
      六十年前の時空潮汐爆弾によって、少女は半径一メートル、地上五メートルの空間に閉じ込められてしまった。
      内部ではとてもゆっくりな時間が流れていて、少女はまだ生きているという。
      その空間は平和記念公園に碑として残され、管理されていた。

      いい話ではあるのだが、ここはおじいさんに行ってほしかったという思いが拭えない。


      「サイクロトロン回廊」☆☆☆
      亡くなった叔父の田舎の家で住むことになった政志は、失踪した従姉妹の走る足音を耳にするようになる。

      民子の単純なキャラクターは好きだが、オチが好きになれない。
      続きを予感させるが、このままだとなんだか救われない感じ。
      >> 続きを読む

      2017/05/25 by

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