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新装 ぼくを探しに

4.2 4.2 (レビュー12件)
著者: シェル・シルヴァスタイン
定価: 1,575 円
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2017年10月の課題図書

A circle has difficulty finding its missing piece but has a good time looking for it.

いいね! chao sunflower atsushi kyon-kyon

    「新装 ぼくを探しに」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      あなたにとって「足りないかけら」とは何ですか?
      夢、物、お金、人…それぞれが意識的にも無意識的にも何か探して旅をしている。人生ってどうやらそんなもののようですよね。

      『ぼくはかけらを探してる
      足りないかけらを探してる
      ラッタッタ さあ行くぞ
      足りないかけらを探しにね』

      何なのこのヘンテコな絵は?から始まって、実は深い。
      シンプルな黒い線描のイラストの「伝える力」のスゴさ
      まずそれに驚かされます。

      いろいろな読み方があると思います。
      言葉もごく少なく、比喩も分かりやすい。
      でもそこからイメージするものは自分の中から出てくる何か。
      だからこの本は、その人の鏡になるでしょう。

      自分が不完全である事を知るのが思春期の始まり、つまり幼年期の終わりです。
      「足りないかけら」はコンプレックスともなりえます。
      より完全な、より理想の自分を求めてもがき苦しむ時代を誰もが経験するでしょう。
      けれども、それがあるからこそ、人は何かを創造し得るのでしょう。

      翻訳が倉橋由美子さん。贅沢です。
      タイトルの「ぼくを探しに」は、原題の「足りないかけら(THE MISSING PIECE)」よりも響きますね。

      ところで私の感想です。
      シルヴァスタインはいかにもアメリカ人だな。という事でした。
      「足りないかけら」を探し続ける事こそ人生の課題であり、それは人に補ってもらうものでもなく、何故ならそれは自己の自由を犠牲にした楽だが偽りの不完全さだから。というわけです。

      かけらを見つけて、ああよかった、でハッピーエンド。
      これが普通のストーリーですね。恋愛ものの王道です。
      かけらを捨てても、自由に歌えてそれでいいんだよと気づく幸せもある。
      ここで終わるなら日本人的だったのかもしれません。
      でも「ぼくを探しに」はここでは終わりません。

      おそらくここには神の完全性という大原則が働いています。
      そして神のコピーである人間はそもそも完全なものであったという信念が。
      一方日本人には、不完全さは人間界においてある意味自然状態であるという思想があり、それを補い合いつつ世界が成り立っているという神話があります。
      だから多神教なんです。
      たった一人の神が全能ではありませんね。
      だから他者が必要であり大切なのです。

      自分が完全になるためのかけらが世界のどこかにあるのではなく、
      自分が世界のかけらの一つだという考え方です。

      自己完結を目指して明るく元気にどこまでも歩み続ける「ぼく」

      それに力を貰える人もいるでしょう。

      諦めの悪い自分にため息をついている様な今の私にとっては、ちょっとばかり疲れを覚えます。
      足りないかけらが見つかるはずと信じて希望に満ち溢れている状態。
      人生が常にそうでなければならないのはしんどいなと。
      いや、本当は無欲で自然体になるほうが煩悩だらけの人間には難しいのでは?とか。

      私はむしろ倉橋さんの解説に、よりはっとさせられました。
      単なる恋愛の話と考えてもそれはそれでいいんじゃないのか?なんて、なかなか大胆な物言いをします。さすがです。
      そして子どもにこそ複雑な世界が必要なのだと彼女は言います。
      その時解らなくてもいいのですよね。
      やがて訪れる思春期、青春期、そして自立の日。
      豊かなこころの種まきのための一冊です。
      >> 続きを読む

      2017/10/30 by

      新装 ぼくを探しに」のレビュー

    • 月うさぎさん
      噴き出しました笑
      色々な受け取り方ができる本のレビューやコメントはより楽しいですね♪

      「おおきな木」…あの本も大好きなのですが、心に刺さりすぎて辛くて、育児をしている今はちょっと読めないです><若かりし頃の自分を見ているようで…親の気持ちがわかる今、読んだらたぶん泣きます…。シンプルな絵でそれほど心を揺さぶるってすごいことです。

      「ぼくを探しに」と続編の「ビックオー」も、また読んでみようかな♪
      >> 続きを読む

      2017/10/30 by chao

    • chaoさん
      続編があるんですよね。「ビッグオー」ではこの先にどういう展開になるのやら。
      本当はそれを読んでから本作を評価すべきかもしれません。
      まあ、これはたった一回目の読書の感想ってことで。

      「おおきな木」は村上春樹訳のほうは完全に「母性」を打ち出した感があります。
      日本人にはその方が「神=男キリストの、サクリファイスな愛」より心情的にはわかりやすいんじゃないかと私は思うんですけれどね~。
      春樹さんの翻訳の解釈のほうが優しい気がしました。でも自己犠牲の方が本来の意味だったかもね。とこの本を読んだ今、そう思います。
      読書がつながり、再読して読み方が変わっていく。それも読書の醍醐味ですね~♪
      >> 続きを読む

      2017/10/30 by 月うさぎ

    • 評価: 2.0

       課題図書だったため読んでみました。
      絵本ですね。
       
       どのようにでも解釈できるような内容で、
      正直 私としては
      心の琴線に触れるものは何もありませんでした。
       
       すごくシンプルな絵は中々魅力的です。
      それを上回るほどシンプルな文章は
      何かを示唆しているようですが、
      著者が何を意図していたのかは不明です。
       
       小学4年生の息子と一緒に読みましたが
      「中途ハンパでよく分からない」
      と言っていました。
        
       まぁ子どもの感想だとは思いますが、
      そういう印象を持つのも無理ないかなぁ
      という本です。
       
       シンプルすぎて受け取り方の幅が非常に広い本、
      好きな人はたまらなく好きになるかもしれない本、
      と言えるかも知れません。
      >> 続きを読む

      2017/10/29 by

      新装 ぼくを探しに」のレビュー

    • 評価: 4.0

      ずっと以前、この絵本が話題になった頃、読んだことがある

      大人でも何かを考えさせられる絵本
      単純な絵が、また良い。

      2017/10/13 by

      新装 ぼくを探しに」のレビュー

    • 評価: 4.0

      課題図書で読んでみたが、今の自分の心境には旬すぎる内容だった。

      最近、何かが足りないような気がしていて、色々考えはするけど結局分からず、何故かすごく焦っている。

      けどきっとこの絵本みたいに、ぴったしの物を見つけて手に入れても、「なんか違う…」となってしまうのかもしれない。

      一息ついて、現状をよく見たり、色々考えたことをちょっとずつやっていけば、何か大事なものに気付くのかもしれない。

      ただ、そうしたら何を目標にして生きたらいいんだろうかとジレンマを感じてしまう…。目標のための道程が大事なのは分かる。けど、そもそもその目標がなければ道程というものはできない。日々をなんとなく生きて「あっ、蝶々だー」なんて生きるほど人生は簡単ではないし…。

      難しい…。人生はほどほどが重要なのかも…。

      アルケミストとか星の王子様とかを読んだ後に感じるようなものを、1,2分で感じさせてくれる。絵本って奥が深いなぁ。
      >> 続きを読む

      2017/10/11 by

      新装 ぼくを探しに」のレビュー

    • 大好きな本なのですが、最近読んでいませんでした。課題図書になったこの機会にまた読みたいな。この絵本、シンプルなのに色々考えさせられますよね。

      続編の「ビッグ・オーとの出会い」もとてもよかった記憶があるのですが、なんと内容が思い出せません…!自分のレビューを読んでもぼんやりとしか思い出せません…!こっちもあわせて読み直さないとです…汗。
      >> 続きを読む

      2017/10/12 by chao

    • chaoさんコメントありがとうございます。
      子供はもちろん、大人も楽しめる絵本って素敵ですよね。
      今回は図書館で借りたのですが、続編もあるようなので返しついでに借りてみようかなー。ただあっと言う間に読み終わるから詳しい内容までは記憶に残りにくいかもですね(笑)
      >> 続きを読む

      2017/10/12 by 豚の確認

    • 評価: 5.0

      友達に誕生日にもらった絵本。

      壁にぶちあたって、
      足りない部分を何とか補わないと!
      って焦っていた時期にもらって、
      気持ち的に楽になった思い出が。

      内容と、
      友達の気持ちを思ってほっこりする。
      >> 続きを読む

      2014/10/16 by

      新装 ぼくを探しに」のレビュー

    • 大好きです!!
      シンプルなのに、色々考えさせられるんですよね~☆

      2014/10/16 by chao

    • 大昔に読み聞かせてもらった記憶があります。
      懐かしいです。
      絵本のプレゼントは嬉しいですね。 >> 続きを読む

      2014/10/16 by みかん

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