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魍魎の匣

3.5 3.5
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,334 円

中野の古書肆兼宮司兼拝み屋を生業とする中禅寺秋彦こと京極堂。「深秘の御筥」の憑き物落としを終わらせた京極堂は、武蔵野連続バラバラ殺人事件と、柚木加菜子の関係者の憑き物落としを行うため、美馬坂のもとに出向く。五幕に及ぶ憑き物落としで、凡てを救うことができるのか――。戦慄のミステリ、堂々完結!!

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    「魍魎の匣」 の読書レビュー

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      講談社 (1999/08)

      著者: 京極夏彦

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      • 評価: 5.0

        この京極夏彦の「魍魎の匣」は、我々、読書好き、ミステリー好きを狂喜させた衝撃のデビュー作「姑獲鳥の夏」に続く、京極ミステリーの第二弾が、今回ようやく読み終えたこの作品で、日本推理作家協会賞を受賞している傑作です。

        この作品の物語の舞台は、昭和二十七年の東京。刑事の木場修太郎は、偶然、人身事故の電車の車両に乗り合わせます。事故か自殺か判然としない中、木場は担架に横たわる少女を見て驚くのです。誰なのか思い出せないが、この娘のことを知っていると----。

        やがて、次々と異様な事件が起こっていきます。武蔵野で続発する女性のバラバラ殺人。奇妙な形状をした建物の研究所から消えた少女----。

        幾つもの不可解な謎が入り乱れ、最後に思いがけない真相が立ちあらわれてくる。「クラインの壺か、メビウスの輪か、はたまたウロボロスの蛇か。世界には箱しかなく、箱の中に世界がある」

        この作品では、冒頭に出てくる"奇怪な文章"こそが、なによりも私をこの異界へとズルズルと引きずり込むような、"妖しい魅力"に満ち溢れているのです。〚「ほう」/匣の中から聲がした。/鈴でも轉がすやうな女の聲だった。〛

        ひとりの少女をめぐる不可解な謎が、次第に複雑に交錯するにつれて、この場面が更に生きてくるのだと思う。

        そして、もちろん、おなじみの主要キャラクターの魅力的な三人が登場し、彼らの活躍が十二分に愉しめるのは言うまでもありません。

        鬱病で対人恐怖症の、風采の上がらない小説家の関口巽、偏屈で理屈屋で、どこか浮世離れした古書店の主人「京極堂」こと中禅寺秋彦、超能力を持つ私立探偵の榎木津礼二郎。

        この作品でも、例によって、民俗学やら心理学、自然科学などの様々な蘊蓄が説明され、議論されていくのです。いやあ、このあたりの蘊蓄をグダグダと聞くのが愉しいといったらありません。

        それにしても、合理的な解決が済んでもなお、強烈に"幻想的なイメージ"の残るところが、この作品の凄みであり、京極夏彦の最高傑作だと言われる所以だろうと思います。
        >> 続きを読む

        2016/11/15 by

        魍魎の匣」のレビュー

      • あすかさん

        京極夏彦のこの「魍魎の匣」は、あすかさんがこの"京極堂シリーズというか百鬼夜行シリーズ"の中で一番お好きな作品だということを拝見して、我が意を得たりという気持ちで、嬉しくなり、このレビューを書いた次第です。

        京極夏彦が描く、叙述トリック、パロディ、孤島の館、アヴァンギャルドなパラレルワールドなど、本格推理小説のありとあらゆる、様々な要素を統合して、"京極ワールド"とも言うべき、"壮大な物語世界"を構築し、その魅力に一度ハマってしまうと、そこから抜け出せなくなってしまいます。

        この「姑獲鳥の夏」にはじまるシリーズは、圧倒的なペダントリーと文章の力、"憑物落とし"という斬新な推理小説のスタイルで、京極夏彦は、まさに現代ミステリー小説の最前線を突っ走っていると思います。

        そして、このシリーズの「魍魎の匣」に続く、「狂骨の夢」「鉄鼠の檻」「絡新婦の理」も大好きな作品で繰り返し読んでいて、その他にも、「嗤う伊右衛門」も大好きな作品ですね。
        >> 続きを読む

        2016/11/16 by dreamer

      • ああ、なんて嬉しいことを・・・!!!!
        私の拙いコメントからdreamerさんの匣レビューを読むことができたなんて。
        好きな作品は秘めていないで、前面に出していこうと思いました!!

        京極堂シリーズは大学の時に出会った友人がハマっていたんです。たしか「陰摩羅鬼の瑕」までは読んだと思います。
        榎木津主人公の小説も3冊くらい。
        壮大な物語と個性豊かなキャラクターがとても魅力的ですよね。
        >> 続きを読む

        2016/11/16 by あすか


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