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写楽殺人事件

4.0 4.0 (レビュー3件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 620 円
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第29回 江戸川乱歩賞
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    「写楽殺人事件」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      写楽は江戸時代中期の浮世絵師で、10か月という短い期間に活動し、忽然と足跡の途絶えた謎の人物。
      その謎だらけの足跡を埋めようと古今東西の研究者にてあらゆる説が唱えられていた。

      大学で助手として浮世絵研究を行っている津田は、ひょんな事から手に入れた画集から、写楽の足跡を見つけ出す。なんとそれは浮世絵ではなく、秋田蘭絵という西洋技法を取り入れた画法であり、未だかつて誰も考えもしなかった新説へとつながる道であった。

      細く細くつながっていく写楽の足跡。そして写楽を巡る人間の憎しみと強欲。津田は否応無に巻き込まれそして弾き飛ばされて行く。
      果たして彼は真相を突き止める事が出来るのか?

      素頓卿さんのおすすめ物件で、以前からずっと探していて最近やっと手に入れました。
      とにかく浮世絵浮世絵そして浮世絵。気合の入った浮世絵への愛情はまさに研究者が思いのたけを注ぎ込んだ濃厚なもので、浮世絵全然知らないのだけれどもぐっと絵の世界に引き込まれます。かなりマニアックと言える。何しろ人名の9割分からないのですから。

      この浮世絵のナビゲーターとして有能な力を発揮するのが、津田の元先輩で事件の重要なカギを握る国府の妹「冴子」さんです。素頓卿さんに同意なんですが、久々に電話で話す津田へ胸キュンな殺し文句を言う彼女はとても可愛らしく。その場で結婚して~って言いたくなります。言えよ津田(多分後に言ったはず)
      この彼女がこの浮世絵の世界から取り残されそうな僕を現世に留めてくれるのでした。
      もっと出てきて欲しかったですが後半は鳴りを潜めてしますので残念でした。

      久々の高橋克彦さんでした。とても楽しかったです。素頓卿先生ありがとうございました(^^♪
      >> 続きを読む

      2015/06/02 by

      写楽殺人事件」のレビュー

    • 素頓卿さん
      え!冴子さんって他の本にも出て来るのですか?浮世絵の世界も物騒ですねえ(・.・;)殺人事件頻発じゃないですか。怖い怖い(@_@。
      ホント彼女の存在がこの本に潤いを与えてますね。貴重な存在でした。
      >> 続きを読む

      2015/06/03 by ありんこ

    • 課長代理さん
      地味なタイトルですが、なんだなんだと目を惹きますね。最初時代劇かと思いましたが(~_~;)確かな腕前ですね。明らかに昔の方が乱歩賞レベル高いですね。もうちょっと骨の太い作品に賞をあげて欲しいものです。 >> 続きを読む

      2015/06/03 by ありんこ

    • 評価: 4.0

       驚いた。
       わたしの相棒「東西ミステリーベスト100」、2、3年前にリニューアルしたのは知っていたけれど、何だか怖くて敬遠していた。が昨日、ついにそのパンドラの箱を開けてしまう。開けてしまったのだ。いや、開けてよかった。「むかしは良かった」と吐かすヘンな回想人間にはなりたくない。ところが、結城昌治の作品が一つもない、大岡昇平の『事件』がない(これはまだ納得できる)、そして高橋克彦の『写楽殺人事件』がなかった。あたらしい作品が入るということは、ふるい作品が落ちるということで、そのことに不平はさらさらないが、しかし結城昌治の作品はリストに欲しかった。佐藤春夫や福永武彦にその文才を認められ、ハードボイルド物や、奇抜なトリックが満載の作品を書き、日本のミステリー界を牽引した結城昌治。彼の貢献は計りしれないと思う。
       とは言いつつも、良かったことの方が多かった。どうやら希望だけ底に残るのは本当らしい。海外編には何も異論はない。むしろ良くなっている。ただ未読の作品が増えて嬉しいだけかもしれないが……。
       国内編もけっこういい。6割くらいしか読んでないけれど、既読の作品は総じて楽しめた物ばかり。残りを虱潰しするのが楽しみでたまらない。
       えーと、『写楽殺人事件』の紹介っていります? うんうん。分かった、じゃあ、すこしだけね。そのまえに、一つだけ聞いて欲しいことがある。この小説にでてくる国府冴子がわたしの初恋の人なんです(小説の人物のなかでね)。主人公の津田良平とのちのち結婚するんですが、久しぶりに電話で近況を伝えるシーンにこんなやり取りがあります。

      「でも安心したわ……」(冴子)
      「何が?」(良平)
      「まだ良平さん、一人だって聞いて――」(ちなみに、ぼくの名前と似てるんです)

       ぼくの純粋なハートを鷲掴みにされました。こういう遠まわしなストレートな言葉がさらっと言える人、今でもいちばん好きですね、死ぬまでに一度は言われてみたい。
       ではあらすじを、と普段なら筋の紹介をするところですが、その必要性をあまり感じないので止めておきます。読むまえの想像通りにおおむね進むでしょう。しかし、この小説は、犯人探しよりも「写楽の考察」が目玉であり、著者の高橋克彦さんはバリバリの浮世絵研究者。高橋さんの浮世絵シリーズはだいたい読みましたが、この『写楽殺人事件』の面白さはわたしが保証します。たとえ冴子さんに見向きもされなかったとしても……。
      >> 続きを読む

      2015/04/12 by

      写楽殺人事件」のレビュー

    • 何か読んだものあったかしらと思ってウィキを見ていたら、ドールズとバンドネオンの豹を読んでいました。すっかり忘れてしまっていました。
      最近本当に面白そうな本のレビューが並ぶので困ってしまいます。
      見つかり次第読みます。
      >> 続きを読む

      2015/04/13 by ありんこ

    • arinkoさん、コメントありがとうございます。
      高橋克彦さんは本当に多作ですからね~。『ドールズ』も『バンドネオンの豹』も未読で恥ずかしいかぎりです。

      >最近本当に面白そうな本のレビューが並ぶので困ってしまいます。
      見つかり次第読みます。
       私もです。嬉しい悲鳴で喉が枯れました。
      >> 続きを読む

      2015/04/13 by 素頓狂

    • 評価: 5.0

      謎多き浮世絵師、東洲斎写楽の実像(誰が本物?)に迫る歴史ミステリです。

      浮世絵について、詳しい方はそれほどいないと思いますが、予備知識がなくても何となく読めます。
      (著者はかなりお詳しい方のようで、うんちくレベルのものが多数登場します)

      テーマは高木彬光の「ジンギスカンの秘密」に似ているように感じました。
      (あちらは安楽椅子探偵という感じですけど)

      面白いのが、歴史の謎を追っているはずなのに、現代で殺人事件が起こること。

      写楽の謎に比べれば、筆の力の入り方が足りない感じは否めませんが、写楽の時代と現代の両面で楽しむことができました。

      後半の一気に畳みかけるような展開が強烈で、本から目が離せなくなるような吸引力を感じました。

      ミステリというカテゴリでは、一生忘れられない作品になると思います。

      江戸川乱歩賞受賞作品です。
      >> 続きを読む

      2012/11/20 by

      写楽殺人事件」のレビュー

    • 東洲斎写楽って名前しか聞いたことが無かったのでWikipediaで調べてみたら「写楽の正体」という記事が有りました。

      正体不明なんですね。ミステリアス~♪
      >> 続きを読む

      2012/11/20 by makoto

    • 写楽って名前だけは聞いたことがありますが、そんなに謎な人物だったんですね。面白そうだな~!
      >> 続きを読む

      2012/11/20 by ◆空太◆

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      講談社 (1983/09)

      著者: 高橋 克彦

      • 評価: 5.0


        大学教授の西島と、在野の浮世絵研究家・嵯峨は、肉筆浮世絵に関する見解の相違から二十年来の対立状態にあった。

        転落死を遂げた嵯峨の葬儀に、西島の代理として参列した大学助手・津田良平は、数日後、嵯峨の義弟から秋田蘭画の画集を送られる。

        そこには近松昌栄なる無名の絵師の作品が載っていたが、その中の一枚から「東洲斎写楽改近松昌栄」という書名を発見した津田は茫然とした。

        近松昌栄こそが、正体不明の謎の浮世絵師・東洲斎写楽の正体なのか?
        津田は、その事実を証明すべく、裏付け作業を開始したが-------。

        作中でも触れられているように、写楽の正体が誰かという謎に関しては、これまでにさまざまな説が唱えられてきた。

        小説家としてデビューする前から、浮世絵に関する著作も持っていた著者の高橋克彦は、蓄積した専門知識を総動員して、従来の説を踏まえた上でのオリジナルな仮説を披露し、歴史ミステリならではの虚実皮膜のスリリングな面白さを描き出していると思う。

        それが、一浮世絵師の正体にとどまらず、当時の文化的ネットワークの壮大な人脈までも炙り出している点からは、後年の作品群で披露される著者独自の歴史観が、既にこのデビュー作の時点で確立していることが窺えて、非常に興味深い。

        >> 続きを読む

        2019/05/05 by

        写楽殺人事件」のレビュー


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