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こちら『ランドリー新聞』編集部

5.0 5.0 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,575 円

カーラは六か月まえに転校してきた、目立たない女の子。けれど、自分でつくった『ランドリー新聞』を教室にはったとたん、学校じゅうの注目を浴びることに。さて、そのわけは...?学級新聞をめぐっておきた騒動で、表現することの自由について考えはじめた子どもたちと先生を、あたたかく見つめた物語。小学校中級より。

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    • 評価: 5.0

      カーラ・ランドリーは転校前の学校で、ランドリー新聞なるものを発行してきた。事実を伝えているものの、その内容は、誰かを攻撃・批判するものも多く、大人たちの批判を買っていた。
      そして、転校先の小学校でもランドリー新聞なるものを発行するのだ。

      カーラのクラス担任は、授業を放棄するようは先生で、宿題も出さないし、勝手にクラスで勉強させ、本人は新聞をゆったり読んでいるような、周囲の保護者や校長達から煙たがられる存在。校長は、ラーソン先生をどうにかして辞めさせる材料はないかと狙っている。

      そんな中でカーラはラーソン先生のやり方を問う記事を書いた新聞を発行。ラーソン先生を読んでショックを受け、一度は怒るものの、家で今までの自分の行動を振り返り、これではいけないと、考えを改める。

      これをきっかけにラーソン先生は教室で新聞を通して、報道と表現の自由についての授業を行っていく。
      一方、カーラは、母親からたとえ事実ではあっても人を傷つけ悲しませるような記事を書くことはあってはならない、と言われ、ラーソン先生の授業も相まって、自分の書いてきた新聞内容を振り返り、どのような新聞が『良心』のある新聞なのか、を考える。
      ランドリー新聞は、学級新聞であったが、反響は大きく、目立たない存在だったカーラは一気に注目を集める。
      そして、新聞発行にクラスから協力者も現れ、新聞のファン(大人も子どもも)も増え、カーラは編集長に、ラーソン先生が新聞における責任者となり、発行部数も増やしていく。

      ところが、ある日発行された新聞を校長が読み、それを材料に、ラーソン先生を退職に追い込もうとするが、先生は、自らの退職の危機をも客観的にとらえ、授業として、アメリカの憲法でも保障されている、報道と表現の自由、についての授業を進めていくのだ。


      報道と表現の自由。

      事実は事実として、それを好意的にとらえるか、批判的にとらえるか、それとも中立的にとらえるのか、多方向からのアプローチがあります。
      同じ事実でも、そこに新聞の『良心』が現れるのです。
      ランドリー新聞のモットーは『真実と思いやり』
      授業を通して新聞を作っていく子どもたちに色々な気づきが出てきてきます。


      私が素晴らしいと思ったのは、この授業風景。
      日本とは違って、教科書にだけ沿って授業を行うのではなく、あるテーマを先生が投げかけ、生徒同士で自由に意見を交わし、それを最後に先生がまとめていく、というスタイル。

      今、日本が学校に取り入れていこうとしている『アクティブ・ラーニング』の世界がここにあります。
      こういった授業を進めることにより、子どもたちは、疑問に思ったこと、意見を交わす力を自然と身につけていくことができるのだな、と感じました。

      難しいテーマでも、疑問の投げかたを優しくすれば、子どもたちもそれを考えて、理解していくことができるのだ、教えてくれました。

      ラーソン先生も子どもたちにとっても楽しい授業をすることで、子どもたち、そして大人たちから再び信頼を得ていくのです。

      児童書ではあるけれど、読みごたえがたっぷりの面白みのある本でした。大人にもお薦めです。

      >> 続きを読む

      2019/05/17 by

      こちら『ランドリー新聞』編集部」のレビュー

    • 評価: 5.0

      この本のテーマは、報道と表現の自由。大人が読んでもとても楽しめます。

      シカゴの小学校に転校してきたカーラ・ランドリーは、担任のラーソン先生のあまりにひどい授業に驚きます。

      カーラは、お手製のランドリー新聞の中で、先生の授業について批判し、教室の掲示板に貼りました。ラーソン先生は、大いにショックを受けますが、いたらなかった点を真摯に受け止め、自分の授業について反省し、生徒に対しては報道と表現の自由をテーマに授業を進めていきます。

      ある日、ランドリー新聞に記載された記事がもとで、ラーソン先生の進退をめぐる大きな騒ぎが巻き起こりました。

      最後のページにある「新聞の良心」という社説に心打たれ、ウルっとしてしまいました。ランドリー新聞が真実と思いやりをモットーに、良心的な新聞になっていく姿が、とてもいいです。
      >> 続きを読む

      2019/03/12 by

      こちら『ランドリー新聞』編集部」のレビュー


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