こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

都市緑花―造園の知恵で花と緑の都市再生

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: 近藤 三雄
定価: 2,160 円
いいね!

    「都市緑花―造園の知恵で花と緑の都市再生」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0

      「自然が美しいまち」などと謳ったまちは、大抵何もない田舎である。山に木が茂り、川に魚が泳いでいる。珍しくもなんともない。

       それこそ、オーストラリアのグレートバリアリーフとか日本でも阿蘇山のカルデラレベルの大自然でないと、正直観光資源としては何の価値もないのである。

       それはともかく、我々が自然と呼んでいるものの一部は、人の手が加わっていることはよく知られていることである。里山の美しさは、何十年もかけて人々が造ってきた光景である。逆に言えば、手を加えなければ多くの自然は醜くなってしまう。

       考えてもみて欲しい。今の日本では、何もない空き地を数年放置していれば、雑草が生い茂ってしまう。それを自然だなどと言って愛でるおめでたい人がいるだろうか。大抵は放火されたり、チカンなどの犯罪行為の温床になったり、田舎だとイノシシが出没する原因にもなる。

       田舎の話はとりあえず置いておいて、都市部の緑化について考えてみよう。都市部で自然と言えば、並木や公園を思い浮かべる人が多いだろう。これらの自然も、当然ながらしっかり管理しないと、雑草が生えまくって無残な姿をさらすことになる。これは田舎の里山も変わらない。

       適切な管理と計画的な設置。たとえば屋上の緑化や学校の校庭の芝生化。緑の木々や美しい花は、人々の心を癒し生活に潤いをもたらすことであろう。しかし、管理をせずに放置していると、やがて醜い姿になり、狐狸や犯罪者を呼び寄せてしまう。

       都市部での「緑花」(これは著者、近藤氏の造語)は、田舎よりもコストはかかるけれども、やはり荒んだ世の中には必要なのかもしれない。

       しっかりと管理された、皇居や明治神宮の木々を見ると、厳粛な気持ちになるのは筆者だけだろうか?

       花と緑の都市。それはある種の理想郷だ。その理想郷を支えるために、多くの努力が必要なことは言うまでもない。そこに労力を費やす価値があるのか。それは住民一人ひとりが決めることだ。

       作ったはいいが、そのまま放置して魔女の森になってしまわぬよう、しっかりと計画的に都会の緑を守ってほしいと筆者は思うのであった。
      >> 続きを読む

      2015/02/03 by

      都市緑花―造園の知恵で花と緑の都市再生」のレビュー

    • 〉里山の美しさは、何十年もかけて人々が造ってきた光景である。
      そうなんですよ。人間って結局は人工的なものが大好きなんです。
      というよりもワイルドライフが怖いんですよね。
      生き物がたくさんいる磯よりも人工の白砂のビーチが好きなんです。
      沖縄本島中部地区とかカンクンビーチのように。
      それでいいのだって本ではないんでしょうね。きっと。
      >> 続きを読む

      2015/02/03 by 月うさぎ

    • うちのご近所でも枯葉が落ちる前に庭師が入っています。
      やっぱり手入れしていると美観が保てますね。
      うちのような狭い坪庭では狐狸妖怪は棲みつきませんが、虫さんが集まって舞い踊ってます(^∇^)
      近くに里山もあって、田舎がいいと来たときは思ったのですが、住宅地になって趣がなくなりました。

      >> 続きを読む

      2015/02/03 by 空耳よ


    最近この本を本棚に追加した会員

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    都市緑花―造園の知恵で花と緑の都市再生 | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本