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さよならアメリカ

3.0 3.0 (レビュー1件)
著者: 樋口 直哉
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    「さよならアメリカ」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0


      第48回群像新人文学賞受賞作の樋口直哉の「さよならアメリカ」を読了。

      この小説は、"箱男"でも"フクロウ男"でもない"袋男"の手記。
      叙述トリック系のミステリとしても読めるし、ちょっと江戸川乱歩的な"人間椅子"のような趣を持った作品だ。

      アイディア自体は悪くはないが、思ったほど面白くならない。
      袋族がもっと繁殖していくとか、やり方は他にもいろいろあったと思うのだが。

      この小説は、言うまでもなく、安部公房の「箱男」が元ネタなのは明らかなのだから、タイトルは「袋男」でよかったのではないかと思う。

      「底なし沼のように深い空腹」だの「パンはジグソーパズルのピースをはめるように胃に納まった」だの「溶けたバターのようにきらめく太陽」というように、また村上春樹チルドレンが現われたのかと思えるような、脇の甘い比喩の連発に最初は辟易させられましたね。

      しかし深読みしてみると、これは実は手記で、"信用できない語り手"によるものなんだということに気づいてからは、わざとそうしているのかと腑に落ちましたね。

      主人公の"袋男"が、あとから事件を回想して書いているという設定で、非常に特異なキャラクターの一人称だということを考えると、文章に変なところがあってもいいのかも知れません。

      そういう曖昧な思考回路は、この小説世界の中では有効なんですね。

      つまり、すべては脳内世界、袋の中の世界の話ということで、この小説は、二次元萌えの"妄想話"として読むと楽しいかも知れません。

      >> 続きを読む

      2018/10/16 by

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