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女性のいない世界 性比不均衡がもたらす恐怖のシナリオ

3.0 3.0 (レビュー1件)
著者: マーラ・ヴィステンドール
定価: 2,376 円
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    「女性のいない世界 性比不均衡がもたらす恐怖のシナリオ」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

       1億6000万人――

       この数は、2005年までにアジア大陸において生まれてきたはずの女性の数である。

       そのほとんどは人口妊娠中絶や嬰児殺しによって失われた。その結果、アジアでは女性の数が極端に少ない人口比のアンバランスが生まれてしまった。

       本書はそんな性比不均衡がもたらす悪影響を調べたものである。

       第二次大戦後の欧米諸国による、途上国に対する人口抑制政策(これには日本や韓国も含まれる)は、この性比不均衡の大きな原因の一つだという。というのも、子供の数が少なければ、多くの親は男の子を望むからだという。当然、女の子は中絶されるか、生まれてすぐに殺されてしまう。

       これは、男性優位の文化も影響するものだが、将来的に起こるであろう、「女性不足」(こういう言い方が適切でないことはわかっている)に繋がることも、中国やインドの人たちはわかっている。それでも止められない現実がそこにあった。

       結果的に、結婚できない男性が増えて、比較的豊かな国の男性(台湾や韓国など)は、外国から結婚相手の女性を「買い取る」のである。

       一応、結婚仲介という商売ではあるのだが、実質人身売買に近いことが行われている。

       そうなると、今度は貧しい国々で女性が不足する。男女比の不均衡は、女性の立場を更に悪くするスパイラルである。

       もちろん日本を含む先進諸国も例外ではない。先進国の場合は、少子高齢化という問題も抱えているので、更に問題は深刻である。

       この性比不均衡という問題に特効薬はない。

       なぜなら、人間はそう簡単に生まれないからだ。本書の冒頭では、中国の女性が女児の中絶による悪影響を認識しながら、それでも中絶という道を選択するという場面が書かれている。

       現代は、こうした個人の一つ一つの行動が将来に影響すると筆者は考える。

       自分が結婚しているからといって、油断はできない。独身男性が増えると、その分犯罪発生率も増える傾向にある。こうなると、自分の配偶者や娘が性犯罪の被害にあうかもしれない。また、将来、自分の息子が結婚できないということもあるだろう。

       男女が互いに尊重し合う健全な社会を創造すること。遠回りかもしれないけれど、それが一番の解決策になるのでは、と筆者は思うのである。
      >> 続きを読む

      2014/09/13 by

      女性のいない世界 性比不均衡がもたらす恐怖のシナリオ」のレビュー

    • >独身男性が増えると、その分犯罪発生率も増える傾向にある。

      衝撃の事実ですね。
      やはり不自然に操作するとどこかで破綻するんですね。

      そしてはやく結婚できるよう頑張ります(笑)
      >> 続きを読む

      2014/09/13 by ただひこ

    • >「女性不足」
      このような問題が起こっていることはあまり知らなかったです…。
      少子高齢化や性犯罪は本当に深刻です…。 >> 続きを読む

      2014/09/13 by マカロニ


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