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蜩の声

5.0 5.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,680 円

対極のあわいを往還しながら到達するさらなる高み―。記憶の重層から滴る生の消息。震災をはさんで書き継がれた言葉の圧倒的密度。古井文学の現在を示す最新小説集。

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    「蜩の声」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0


      古井由吉の8つの短編からなる作品集「蜩の声」を読むと、思い出すという行為、というより、その記憶が現在までやってくるという、当たり前の事への不思議さを感じてしまいます。

      表題作の「蜩の声」は、主人公の男が、マンションの工事のあいまに、突然、鳴きだした蜩の声を聞き、戦時下の思い出を語っていくというもの。

      記憶は一つだけではなく、記憶の中の匂いや音が、また別の記憶を引っ張り出してくる。

      その一つ一つは、特別な思い出というわけではないのだが、過去の記憶が現在に積み重なり、現実が揺らいでくる。
      主人公の内的世界でしか起こっていない事が、外へ広がっていくようだ。

      全編を通して、作家・古井由吉独特の文章に酔わされてしまう。
      小説の一行目が、すべてを決めるというのは、古井由吉のためにある言葉のような気がします。

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      2019/08/25 by

      蜩の声」のレビュー


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