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4.1 4.1 (レビュー7件)
著者: 東山 彰良
定価: 1,836 円
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    「流」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      近年の直木賞もあまりハクがつかない印象なんだけど本作は手応え十分のケッサク!

      当初「パッチギ」の台湾版だなと思しき感覚で異国の青春譚のつもりで読み進めていくんだけと、いやはや、パッチギなんかよりも上等だった。
      まず単純にとっつきやすい青春モノであり、ひとつの時代を切り取った復讐劇であり...
      歴史背景はさほど「反日」ばかりでもなく台湾の当時の情勢も勉強になった。

      本作は台湾生まれの東山彰良さんの逆輸入みたいな形式で書かれたフィクション小説。
      台湾ではこの小説は刊行されておらず、今後は直木賞も獲った作品として本国でも中国でも読まれるようになるかと思う。

      ちょっと人物の名前が難しくてフリガナの通りに読むのは難しいんで日本語の漢字的な語呂で読み取って読み進めました(;´Д`)
      主人公は「アキオ」です(そこからすでに?)

      (amazon解説)
      直木賞選考会は前代未聞の満票決着。
      「20年に一度の傑作。とんでもない商売敵を選んでしまった」(選考委員・北方謙三氏)
      「私は何度も驚き、ずっと幸福だった。これほど幸せな読書は何年ぶりだ?」(選考委員・伊集院静氏)

      何者でもなかった。ゆえに自由だった――。
      1975年、台北。偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。内戦で敗れ、追われるように台湾に渡った不死身の祖父。なぜ? 誰が? 無軌道に生きる17歳のわたしには、まだその意味はわからなかった。
      台湾から日本、そしてすべての答えが待つ大陸へ。歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。
      >> 続きを読む

      2018/09/29 by

      」のレビュー

    • 評価: 3.0

      蒋介石が死んだ翌日から始まる、台湾人の葉秋生の青春物語。

      歴史の出来事に対し、葉秋生が送る日常。
      その歴史も台湾や中国、そして日本のカルチャーが随所に出てくる。

      これは作者の東山さんが5歳まで台湾に住んでいたからに他ならない。
      実体験も多分に入っているだろうし、文化の遅れという奴を如実に感じる。

      基本は祖父が何者かに殺されたかを突き詰めるミステリだが、秋生の恋愛や友達。そして複雑な家系でのやり取りがドラマを作る。

      共感できる部分もありで、最後まで一気読みできるパワフルな物語だった。
      >> 続きを読む

      2018/06/18 by

      」のレビュー

    • 評価: 5.0

      主人公とその周りにいる、家族、友人、恋人、台湾人、中国人、日本人、全ての生き様がまさしく激流のごとく流れていく、戦争で一般国民達が兵士としておわされた罪を戦争が終わり何年も何十年も償おうとする人々の辛さ、傷の深さをこの作品に感じた。直木賞作品にふさわしい素晴らしい作品!

      2018/03/08 by

      」のレビュー

    • 評価: 4.0

      何冊目かの台湾本。ですが普通に小説として楽しみました。さすが直木賞は面白い。

      殺された祖父の犯人捜しと、台湾育ちの少年の成長期みたいな話なのですが、1970年代の戒厳令下の台湾の様子がイメージしやすいです。画像としては個人的には「クーリンチェ少年殺人事件」という映画がだいぶイメージを助けてくれています。あれは1960年代台湾ですが。

      東山彰良は台湾生まれ日本育ち、この小説は日本語で書かれているし、日本の小説っぽいのですが、登場人物の人名表記などが台湾の人なので、不思議な感じです。
      たまに「幹」に「くそったれ」とか、スラングや短い台詞の漢字にルビが振ってあって面白いです。漢字文化らしいことわざとかも面白いです。「有槍就是草頭王(鉄砲があればならず者の王)」とか。

      しかし主人公の男の子が、ほんとうに、日本の小説で出てくるような日本人の男の子と変わらないなぁと思います。青春小説という感じです。とてもよかった。
      >> 続きを読む

      2017/10/15 by

      」のレビュー

    • 評価: 4.0

      積読解消。第153回直木賞受賞作品。2015年上半期の受賞作やからほとんど丸2年積んでたことになる。。

      1970年台の台湾が主な舞台。主人公の祖父が仕事場で何者かに殺される。祖父はその昔抗日戦争(日本史で言うところの日中戦争)やその後の中国国内での内戦(共産党vs国民党)で多くの人を殺めた過去を持つ。恨みを晴らすための犯行か?はたまた……

      ミステリー要素は強くない。主人公の学生時代に多くのページが割かれているので、むしろ青春小説っぽい。ヤンチャなこともあるし、恋愛だってするし、友情も炸裂させるし、バカもする。ただそのひとつひとつに少しずつ祖父の事件を追うための仕掛けが仕組まれていて、それがラストに結びついていってる。
      ラストの犯人の言葉、ウルッときたなぁ……やっぱりちゃんと繋がってたんだ。

      台湾での生活の空気感が小説からものすごく強烈に漂ってきてそれが個人的にすごく新鮮でした。同じアジアといえど全然違う文化風習言葉。発展途上のアジア特有の匂いまでなんだか感じてしまいそうなそんな感じ。外国に行きたくなるなぁ(>A<。)
      >> 続きを読む

      2017/05/25 by

      」のレビュー

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