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償いは済んでいる

忘れられた戦犯と遺族の歴史
4.0 4.0 (レビュー2件)
定価: 609 円

太平洋戦争は遠い過去の出来事となりつつあり、覚えている人も少なくなった。しかし、現在の「平和」は戦犯として罪を問われた人たちの命と引き換えに得たものだ。日本はかけがえのない人の命をもって、戦後にお詫びや償いを済ませてきた。なぜ、どうして、どんな罪をどう問われて、命を奪われたのか!無念の思いを胸に抱えて生きてきた、家族の人生を徹底取材。忘れられた二十世紀の歴史の悲劇に迫る渾身の一冊。

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    「償いは済んでいる」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      同著者の『巣鴨プリズン13号鉄扉』を短くわかりやすくした内容がほとんどで、若干そちらには載っていない話もあった。

      写真も多く、わかりやすい叙述だった。

      ただ、上坂冬子さんの主観や意見が、「償いは~」では前面に出されている。
      「13号鉄扉」がノンフィクションに徹していたのと、若干そこが異なる。

      また、「13号鉄扉」で取り上げられていた朝鮮半島出身のBC級戦犯の話もこちらには出てこない。

      BC級戦犯1061名の戦後になってからの死刑、および本人や遺族の筆舌に尽くしがたい受難を思えば、日本の戦後補償はすでに終わっている、というのが本書での著者の主張なのだと思う。

      心情としてわかる部分もあるが、若干問題を整理した方が良い部分も多いと思う。

      著者自身が言う通り、いわゆる戦犯裁判は先の大戦の戦勝国と日本との間に行われたものであり、韓国や北朝鮮が関わっていないものだったこと、それゆえにその狭間で著者自身が「13号鉄扉」であげていた朝鮮半島出身のBC級戦犯の人々などの犠牲者が出て、そのことについて十分な歴史的な解決が図られてこなかったことが、戦後多くの時間が流れても未だに難しい問題が存在していることの一つの原因なのではないか。

      BC級戦犯とされた人々のことを記憶にとどめるためには、本書も有益な書物だが、最初と最後に記されている著者の主張については、読者は多角的な観点からよくよく検討することが必要なのかもしれない。
      >> 続きを読む

      2016/04/10 by

      償いは済んでいる」のレビュー

    • 評価: 4.0

      戦争犯罪人と遺族。

      戦争終結後に訪れたもう一つの悲劇。何箇所かで泣いてしまった。

      戦争犯罪人と言えば「極東国際軍事裁判」や「A級戦犯」などが思い浮かぶ。
      しかし、本作品では名も無いBC級戦犯と残された家族に注目しているのが秀逸で有る。

      戦争の記録を見ると、いわゆる指揮官の名前は有るものの、名も無い兵卒については、何の記録も無いことが多い。
      しかし彼らにも愛する家族が有り、家族の数だけドラマが有る。

      終戦となり、やっと帰って来た大黒柱を戦争犯罪人として連行された上、罪状に納得せぬまま処刑されてしまう家族の心情は察して余り有る。

      戦場での戦死による遺族は、愛する人の死に様を細かく知ることは出来なかったのではないかと思うが、もしかするとその方がまだ消化しやすいのかもしれない。

      繰り返し出てくるが戦時中は国家の命令に従って行動することで、お国を守り、家族を守ったのが実情なので有る。

      指導的な立場の人間は、責任を免れることは許されないが、一兵士に戦争責任を問うのは誤っているのではないかと思わざるを得ない。

      平和が当たり前になっている現代こそ、このような作品を定期的に読むべき。
      >> 続きを読む

      2012/02/11 by

      償いは済んでいる」のレビュー


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