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「国語」入試の近現代史 (講談社選書メチエ)

5.0 5.0 (レビュー1件)
著者: 石川 巧
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    「「国語」入試の近現代史 (講談社選書メチエ)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

       戦前から、共通一次試験に至るまでの国語入試の変遷を辿りながら、その背景にある作問者の葛藤や、現場の国語教師の批判、受験生たちの試行錯誤…といった様々な要素を考察していく国語入試の歴史本とも言える一冊。入試問題を作るうえで、「読む」という行為をどう定義するかが如何に難しく、現在進行形の問題であるということを強調している。文章を読むうえでの主観/客観とは何か。文章の書きて/読み手の間にいる「問題の作問者」をどこまで問題に反映するかといった、未だに議論の続く問題に対して、国が出した一応の解決策としての「マーク式」に対して、著者はこれが皮肉にも国語教育の過去に示された「かくあるべき姿」を歪めたとして批判している。
       私は予備校に通った経験があり、その予備校の成立と発展に触れた内容は非常に興味深かった。問題の成立過程にも気を配る、予備校における教育が国語入試の本音であり、また面白さの所以であるという考察には頷ける。「国語入試」という受験産業における一側面から、国家によるイデオロギーの影響といった政治的問題や「読む」とは何か、といった哲学的問題、国語教育を如何に行うべきかという教育における普遍的問いを解釈していくことができるというのは非常に興味深かった。
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      2017/08/17 by

      「国語」入試の近現代史 (講談社選書メチエ)」のレビュー


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