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フラットランド たくさんの次元のものがたり (講談社選書メチエ)

4.6 4.6 (レビュー5件)
著者: エドウィン.アボット・アボット
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    「フラットランド たくさんの次元のものがたり (講談社選書メチエ)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      理数系物語ですね(笑)
      短いのですぐに読めますが、何も知らずに読むと「何のこと?」となってしまうと思います。

      ラインしか存在んしないラインランド(一次元)、平面しか存在しないフラットランド(二次元)など、一体何の話?と思われるかもしれませんが、個人的に非常に深く感心したのは、ラインしか存在しない国では平面という概念を理解することが出来ず、平面しか存在しない国では立体という概念を理解することが出来ないという部分です。
      同じように私たちが存在するこの三次元の世界を超えた四次元、五次元という概念を理解するのはなかなか難しいわけです。
      同時にこれは次元だけでなく、自分の概念を超えたことを理解したり受け入れるのはなかなか簡単ではないという、哲学的な意味も含まれているなと勝手に解釈しました。
      私が根っからの理数系人間でないから、こういう部分に目が行ったのかもしれませんが。
      >> 続きを読む

      2019/09/17 by

      フラットランド たくさんの次元のものがたり (講談社選書メチエ)」のレビュー

    • 評価: 5.0

      2章編成の物語うちの1章まで読みました。
      正方形を主人公として、図形が生きているフラットランド(平面世界)の環境を、社会においての階級の成り立ちの視点を通して、体の特性によって身分が決まったり(図形の辺の数がより多くなって円に近づくたびに階級が上がっていく)、女性は直線(両端が尖っているので鋭利で危険)で理性がなく感情的と見られていたり、自分の家の代が増えるたびに辺も増えていくという(階級が上の身分になるほど、その可能性も高まる)遺伝的な法則性があったり、階級を上げるために子供の体の辺を増やす外科手術をする親が出てきたり、時には社会的な変革を起こすような事件を政治的に利用して差別的な階級意識を取り払おうとするものがあらわれるが、上位階級の者の戦略的な振る舞いに鎮火させられてしまう。などと、平面次元の公理系(ユークリッド幾何学)の面白がり方を示すかのように、まるで中世ヨーロッパの様な世界観で、その平面世界での歴史的・社会的・政治的な仕組みや、その変遷が皮肉混じりのユーモアが滲んだ言葉で語られます。
      なので、差別的な物語を読みたくない人は読まないほうがいいかもしれませんが、架空の世界の社会編成や歴史の変遷を辿ることで平面世界の臨場感は感じられるかと思いますので、どちらを優先したいかで読む、読まないを決めるといいと思います。
      途中迄しか読んでませんが、私は差別的な物語と皮肉混じりのユーモアを、著者独特の平面世界の設定と世界観を際立たせるための演出と捉えられました。
      また、2章までの物語すべてを読んでから巻末の写真集を見るとどう感じるのかが今から愉しみです。
      >> 続きを読む

      2018/07/04 by

      フラットランド たくさんの次元のものがたり (講談社選書メチエ)」のレビュー

    • 評価: 5.0

      二次元で人々を識別する方法に想像力を掻き立てられた。面白い。

      2018/03/18 by

      フラットランド たくさんの次元のものがたり (講談社選書メチエ)」のレビュー

    • 評価: 5.0

      私たちが住むのは三次元世界、この作品では「スペースランド(spaceland)」と呼ばれる世界です。
      この作品の主人公は、立方体ではなく正方形、二次元世界「フラットランド(flatland)」に住んでいます。東西南北はあれど、上下という概念はない。
      正方形はある日、夢を見ます。夢の中で正方形は、前後はあれど左右はない一次元世界「ラインランド(lineland)」でした。直線上で威張る王様に左右の概念を説明しようとしても、王様には理解できない。彼には直線上が認識世界のすべてだから。
      そんな正方形の住む二次元世界に、ある日三次元世界から球形が訪れます。正方形は二次元世界上ではどうしても理解できなかった「上下」という概念を、三次元世界に行くことでやっと理解します。次元を超えた正方形は、球形すら考えたことのなかった四次元の存在を推測します。
      しかし悲しいことに、三次元世界の住人である球形や読者には、四次元の概念を理解することはできないのです!物理世界の無常さよ!

      …という話です。なんかもう、めちゃくちゃ面白かったです。
      一次元は点が2つで直線を作ります。二次元では点が4つで正方形を作ります。三次元では点が8つで立方体を作ります。では四次元では点が16個で***を作るはず、なのです。数学ってすごい。認識できないものが存在しないなど、いったいどうして言えるだろうか?もしかして、もしかしたら、我々が霊と呼ぶオカルト的な何かは、より高い次元の存在の影なのかもしれない。

      著者のE.A.アボットは英国で1884年にこの本を出しました。訳者の竹内薫、小学生の頃に英語版『フラットランド』を読んで衝撃を受けたそうです。ほかにも影響を受けた学者は多いのだとか。わかる気がする。
      そしてもう一つ、表紙の写真はアイドゥン・ブユクタシというトルコの写真家の「フラットランド」シリーズのひとつ。やはり本書に影響を受けて、三次元を二次元に落とし込んだ写真たちです。表紙の写真以外の同シリーズの作品が巻末に載っているので、書店に行かれた際にぜひ見てみてください。私は「ニューモスク」が特にお気に入りです。個展やってたら是非行きたい。

      友人が読んでいて面白そうだったので図書館で借りたのですが、これは、買っても全然よかったな…いずれ私の本棚に仲間入りするでしょう。
      >> 続きを読む

      2017/09/23 by

      フラットランド たくさんの次元のものがたり (講談社選書メチエ)」のレビュー

    • 評価: 評価なし

      映画「インセプション」を思わせる写真にひかれて読んだものの物語はちんぷんかんぷん…。巻末の写真集は良い!

      2017/08/24 by

      フラットランド たくさんの次元のものがたり (講談社選書メチエ)」のレビュー


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