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もひとつま・く・ら

4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 770 円
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    「もひとつま・く・ら」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      十年前に読んで以降、何度も感想を書こうと読みかえしながら、
      なかなか書けなかった一冊。

      単に落語のマクラをまとめたというだけではなく、
      小三治さんの、落語観、しいては人生観が滲んでいる。

      例えば、弟子に対する接し方も少し考え方が、自然に変わってきたと・・・。
      つまり人というのは、人が面倒見て何かしてやって偉くなったり、
      力がついたりするものではないということに思い到ったのです、と。
      わたくしは、師匠に何かモノをおそわったという・・・・。
      普段から、暮らし向き、態度、そういうのの、ポケットに小銭を入れて
      ジャラジャラ音立てて歩くんじゃねえとか・・・・。

      行儀、躾けとか、自分さえよければいう今の風潮ではなく、
      周りを思いやる気持ち、そんな世界、落語の世界に相通じるんですな。

      落語についても、私のこの行き当たりばったりのハナシではなく、
      本来中にストーリーってものがありまして、
      そこの中にでてくる人物のしがらみってえますか
      人間の持っている本能、性(さが)っていいますか、
      そういうものが絡みあってできているもんなんです、と。

      落語ってのは、笑せるってことは二次的で、その話を運ぶうえで、
      お客さんをもっていくための一つの便宜だと考えてます・・・と。
      まあ、ついウケたりなんかするとうれしいもんですからね、
      笑いに重点をおいて内容が薄くなってしまうってことが、
      この世の中ではありがちなことでございますが・・・・・・。

      でも、一方微妙に、噺家になって初めての師匠の独演会の際、新弟子紹介で、
      抱負をと、いつかぼくも人情噺ができるようになりたいと・・・。

      人情噺こそが最高のものと思っていました。まだ素人だったんですね。
      それが、噺家になって月日がたつにつれ、泣かすことより、笑わせることのほうが、
      よほど難しいことだと。人間は張り倒しゃ泣きますけどね・・・。
      ほんとうに心から笑うってことは、ずっと難しいことだと・・・。

      究めつきとは言いませんが、少なくても何か名人っぽく終わった時に
      「うま―い!すごーい!」なんてお客さんに思わせたくないっていうふうに・・・。
      名人になりたくない、期待されたくない、おもしろければ良い、楽しければ良い。
      そんな、小三治さんの肩を張って生きるのを否定する様が随所に表現される。

      肩書きの多い小三治さん、〈オートバイの小三治〉〈オーディオの小三治〉〈英語の小三治〉〈音楽の小三治〉
      〈塩の小三治〉〈スキーの小三治〉なぜこんなに色んな趣味に首を突っ込むのか、
      その趣味を通じて自分とは一体どういうものなのかと探っているような、
      何をやっても結局は何も見えないってことがわかってきたと。

      私も、最近復活し始めた〈ゴルフ〉といい、〈読書〉〈料理〉〈バスフィシング〉〈音楽〉そして〈落語〉と
      何事も究めることができない自分が情けなく、諦めの域に入りかけていますな・・・。

      本の少しと、読んだ本の気になる部分を抜きだしてまとめていますが、
      好きな本は、どうしても長くなりますな。
      >> 続きを読む

      2013/07/11 by

      もひとつま・く・ら」のレビュー

    • >笑いに重点をおいて内容が薄くなってしまうってことが、

      ボクの話も内容が薄いことで有名ですw >> 続きを読む

      2013/07/12 by makoto

    • >行儀、躾けとか、自分さえよければいう今の風潮ではなく、
      >周りを思いやる気持ち、そんな世界、落語の世界に相通じるんですな。

      確かに、ちょっとしたところの仕草等にその人の人としての在り方や思いやりがにじみ出てしまいますからね。そういったところから、思いやりとか、善意とか、信頼とかを推し測ってしまいますからねぇ。自然な振る舞いで間違わないようになりたいものです。
      >> 続きを読む

      2013/07/12 by Shimada


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