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神曲法廷 (講談社文庫)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: 山田 正紀
定価: 1,069 円
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    「神曲法廷 (講談社文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0


      何人たりとも凶器を持ち込むことなど出来ない裁判所内で、弁護士が刺殺された。
      彼が担当していた神宮ドーム放火事件に関係があるのか?

      検事であり続けることに疑問を抱く佐伯は、突如、聞こえてきた"神"の声に突き動かされるようにして、ドームを設計した異端の建築家の影を追うのだった-------。

      探偵に犯人を裁く権利はあるのか?
      探偵の推理の正当性は、何によって保証されているのか?
      本格ミステリがしばしば直面する、こうした問題に対し、著者の山田正紀が「神曲法廷」において提示した"解答"は、想像を絶するものだった。

      何とこの探偵は、"憑き物"によって"神"の声を聴くんですね。
      自分の行なう"正義"に正当性を見い出せない探偵を、真実の"神"は、容赦なく責め立てる。

      そこには、真実を否応なしに知ってしまう、"探偵"と呼ばれる人間の苦悩がある。
      しかし、その一方で、神の声=真実とは、探偵の狂気=幻想にすぎないのではないかという問題提起もまたなされている。

      やがて、それが、日本人自体が憑き物に憑かれて、個としての生を全うできない存在なのではないかという、日本人論へと展開していくあたりは、いかにも山田正紀らしい地獄巡りだなと思いますね。

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      2018/07/19 by

      神曲法廷 (講談社文庫)」のレビュー


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