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原子炉の蟹

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者:
カテゴリー: 小説、物語
定価: 780 円
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第27回 江戸川乱歩賞

関東電力九十九里浜原発の建屋内で、一晩中多量被曝した死体がドラム缶詰めで処分されたという。失踪した下請け会社の社長か!?だが中央新聞の大スクープは一転、捏造記事に。事実は隠蔽され、原子炉という幾重にも包囲された密室が記者らの前に立ちはだかる。乱歩賞受賞の社会派の傑作、待望の新装版。

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    「原子炉の蟹」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0


      長井彬の第27回江戸川乱歩賞受賞作「原子炉の蟹」は、社会派推理小説の傑作だと思う。

      中央新聞千葉支局に勤める原田記者は、関東電力九十九里浜原発内で、人身事故が起きたという噂の真偽を確かめていた。

      直撃取材で藤平総務部長の言質を取った原田は、一世一代の特ダネ記事を書く。
      しかし、関東電力側ではすべてを否認、鍵を握る人物となった藤平は、やがて原発設備内で他殺体となって発見される。

      コンピュータの記録上、不審人物は現場に出入りしていないはずだ。
      犯人はいかにして最新技術の粋とも言うべき原発施設への出入りを可能としたのか?
      密室殺人や見立て殺人を繰り返す犯人の意図はどこにあるのか?

      中央新聞本社整理部に勤める曾我は、原田に請われて事件の調査に乗り出すが、そこで意外な真実を突き止めてしまう-------。

      作中では三つの密室事件が連続して起きる。
      舞台は同じでも、それぞれのネタは異なっているというあたりに、著者の工夫が感じられる。

      さらに小ネタの不可能トリックも盛り込まれていて、見立ての意味とともに、ホワイダニットの納得性も高い。

      また、動燃による一連の事故隠しや、東海村の臨界事故で明らかとなった作業の杜撰さなど、その後の現実を知った上でこの作品を読むと、その今日性に驚かされてしまいます。

      >> 続きを読む

      2019/02/03 by

      原子炉の蟹」のレビュー


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