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闇に香る嘘 (講談社文庫)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: 下村 敦史
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    「闇に香る嘘 (講談社文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      中国残留孤児だった兄が帰国した時すでに盲目だった主人公は、大人になった兄の姿をみたことがない。
      孫娘のドナー探しの過程で、帰国したのは兄ではない誰かだったのではないかと疑い始める。
      兄の正体を知るべく、兄の過去と真相を探る。

      目で見えていないがゆえに、感覚や聞き取りを頼りにあれこれと想定するしかない。
      文字通り手探りで兄の正体を追うわけですが
      これが、読者の視点とマッチしていて妙な臨場感があります。
      目が見えないことは、読者の視点に似ているんですね。

      主人公自体には、ちょっと思い込みのすぎる面もあり
      感情移入はしにくかったですが、それでも次々と起こる
      見えないが故の恐怖、葛藤は、読み応えがありました。

      自分ひとりで住んでて
      知らない間に誰かがこっそり一緒に暮らしてたとか
      想像しただけで鳥肌立つ。。

      盲目の中年男性が主人公。
      派手な事件が起きるわけではない
      誰かが死ぬわけでもない
      構成は地味です。
      それでも最後まで充実した気持ちで読みました。

      ストーリーを動かしているのは「兄は兄なのか!?」ですが
      土台は中国残留孤児のお話です。
      私はいろいろと誤解していた勉強不足の一人だということがよくわかりました。
      この作品に出会えて、知れたことをよかったと思います。

      中国残留孤児
      臓器移植のかかえる問題
      障害を持つ者の家族の葛藤と絆

      たくさんのことが詰め込まれた、それでいて読みやすい作品でした。
      >> 続きを読む

      2018/06/13 by

      闇に香る嘘 (講談社文庫)」のレビュー


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